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影とロボ男  作者: 日南田 ウヲ
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 黒い手が伸びて、砂の中から鉄の塊を取り出した。

 掴んだままの黒い腕が大きく伸びると鉄の塊に付着している砂がパラパラと音を立てて落ちてゆき、砂の中から取り出したものが大きなロボットだということが見て取れた。

 そのままにロボットを宙づりにしたまま、黒い首を伸ばして背面を見る。そこに金属製のプレートが見えた。

 黒い顔ともいえる部分が動いてプレートを覗き込む。

 そこで数秒停止。


 ――シマノエレクトロニクス社製、農業用ロボット(種苗植え専用)


「なんじゃい!農業用ロボかよ!!」


 大きく落胆して手を離すとロボットが砂の上に激しく落ちて横に転がった。

 転がったロボットは逆円錐状のボディの下部に丸形のボールが取り付けられており、ボディからは四つの手が伸びている。逆円錐のトップ部分に半円状の頭が付いていて、その頭部に沿って360度ディスプレイがあり、それが今の落下の衝撃の為か、光り輝き動き出した。


「ん??何だ、こいつ起動したのか?」


 ディスプレイに“GD、HVN”の文字が浮かび、続いてデジタル音声が流れる。


 #Good morning, Have a nice day


 それから小さな音がしてから中でモーターが動く音がした。


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