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ランキング上位御礼SS 誕生日

遅くなりましたが、評価、ブックマークありがとうございます。

いきなりランキングが急上昇してものすごく驚きました。

ささやかですがショートストーリーを投稿しますのでお楽しみください。

読んでくださっている皆さん本当にありがとうございます!

「そういえばさ、司って誕生日いつ?」

 ふと気になって聞いてみたら、司はうーんと首をかしげた。

「誕生日?……えーっと」

「三月七日ですよ」

 月草さんが司の後ろから教えてくれる。

「そうなんだ。じゃあまたお祝いしようね」

「君が祝ってくれるなら、誕生日も嬉しい日になりそう。君の誕生日は?」

「群衆はみんなそろって一月一日に年を取るの。だから元旦が誕生日だね」

「そうなんだ?」

 私も去年の年越しの時にはじめて知ったんだよね。

 たしかに群衆って死んで出現してを繰り返してるから、最初の誕生日なんてわからないよね。出現した日を毎回誕生日にしなおすっていうのもなんか変な感じだし。

 司の後ろでも、群衆の誕生日を初めて知ったらしい月草さんと男子が話している。

 二人が話しているのを横目で確認して、司がそっと私の耳に口を寄せる。

「またあとで、()()()誕生日を教えてね」

 くすぐったくなって笑う。

 この世界では誰も知らない私の名前と誕生日。

 司が祝ってくれるなら、私にとっても嬉しい日になりそうだ。



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