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2018年11月4日日曜日 文化祭2日目(10)

 シェフは小学生!チームのところで高山リンが最初に野菜オムレツを試食した。オムレツにはジャガイモやニンジンなど賽の目に刻まれたお野菜がたっぷり入っていた。

「野菜たっぷりなオムレツです。ジャガイモとかニンジンを賽の目に切って入れているので食感も楽しめると思うんです」

すまし顔の広乃が説明した。

サムアップする高山リン。

「美味しい。慣れたらサッと作れそうかな」

「ありがとうございます」

 他の審査員も一口食べて「ホント、お野菜の食感が合うね」と言い合っている。野球部チームの鈴木豪は彼らの目が自分たちのカレーの上を漂っているのを見逃さなかった。食べたら悶絶するのに!

 次はチーズオムレツ。これまた美味しそうだなあと思いながら高山リンがオムレツにナイフを入れた。ちょっと硬めだけど半熟の卵がお皿に少し広がった。ミアキが高らかに紹介した。

「チーズオムレツです。熱々のうちに食べてみて下さい。お塩で味は付けてますけどお好みでケチャップもどうぞ」

 高山リンがスプーンで少しすくうとオムレツを口に運んだ。再びサムアップ。佐藤陽菜もすぐスプーンを口に運んだ。佐藤陽菜も笑みを浮かべる。瑞希やマユ、黒羽達も続いた。

「美味しいって笑えますよね」

 頷くしかない審査員達。みんな笑みを浮かべているんだから作ったミアキや広乃も嬉しくないわけがない。

 最後は柿と梨のウォルドーフ風サラダ。これは小学生チーム唯一の男子であるユウスケの作。これがミアキや広乃と負けず劣らずの意外な一品だった。

「柿と梨のウォルドーフ風サラダです。ウォルドーフサラダとはマヨネーズをベースにレモン果汁、砂糖を調味料として入れてリンゴやナッツ、レーズンを混ぜているフルーツサラダの一種です。今回は柿と梨、セロリを使って作ってみました。そのまま食べて下さい」


 ユウスケがこのサラダを作ると言い出した時広乃もミアキも「なにそれ?」となった。

「ニューヨークのホテルの料理だって。一度うちのお母さんがレシピみて作っちゃってね。レシピとか見ると本気って思うけどそう悪くないよ。作るのも簡単だし」

 実際、試食したら悪くなかった。見た目の問題については「説明で押し切るから」と珍しくユウスケが強気だったので二人も了承したのだった。


 最初に峯岸さんが反応した。

「マヨネーズなんだ?」

「はい。無糖ヨーグルトも足してます。騙されたと思って一口食べて見てくれませんか」

「君がそこまで言うなら」

気乗りしないていの峯岸さんは恐る恐るフォークでさした梨を一口食べた。

「ふーん。さわやかな味してる。果物の甘みとレモンやセロリが合うよね」

それを聞いた高山くんや佐藤さん、安平さんも手を伸ばして一口食べてみた。

「これは、これは。セロリは苦手なんだけどこれなら結構食べそうな気がする」

「そうなんです。セロリも入っていて食べやすいっていいと多いませんか。僕もそうお母さんに騙されて好きになって」

聞いていたミアキと広乃はそれぞれ「騙されたんだ」と内心面白がっていた。分かるだろうに、それぐらい。この同盟、ユウスケには厳しいのである。

「なるほどね」

感心する高校生審査員達だった。


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