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S.A.K.U.R.A.~蒼の魂~  作者: 猫人間
【第壱章】七人の侍
12/70

その拾壱―大和魂―

※この先、一部キャラ崩壊している描写がございますが、

気にせずこのワチャワチャ感をお楽しみください(w)

キャラのイメージを崩したくない!という方は

その部分は、サラッと飛ばしてお読みになる事を

お勧めしますm(_ _)m

「よっしゃーー!!」


 綾人達は歓声をあげながら龍二と鞍馬の元へ駆け寄って行った。


「お前達……まったく……心配したぞぉ……」


 綾人が安堵のあまり泣きじゃくる。


「龍二さぁ〜ん!!」


 恭徳が龍二に駆け寄っていき飛びつく。


「二人ともほんと無茶苦茶だな……」


 英莉衣が苦笑しながらも、右手を握り締め親指を立てた。


「龍二! 鞍馬! ったくお前ら! 心配させやがってぇ……!!」

「ちょ、痛っ! 痛いって!!」


 健二郎が龍二と鞍馬の背中を、バンバン叩くので二人は顔を顰める。


「そういやぁ、"鞍馬"だけ苗字で呼ぶのもなぁ……えーと、鞍馬……名前なんだったけ?」


 ふと気付いた綾人が、鞍馬に聞いた。


「俺は……武臣だ……」

「たけおみ?」

「たけおみ……たけおみ……」


 直樹と英莉衣は噛みまくっていた。


「ああっ!! 呼びにくい名前やなっ!!」

「ほっとけっ!!」


 投げ出す健二郎に鞍馬が怒鳴った。


「もっと呼びやすく……"武"とか?」


 恭徳が提案する。


「いやいや……"武"はあかんやろ……"丈"さんがおるし……」


 市原虎の尾の総長で、朱雀の総指揮。鴛鴦丈芳の愛称は――丈さん。同じ"タケ"の呼び方は色々と気を遣うらしい――


「んじゃあ……"おみ"!!」


 突然、そう言ったのは龍二だ。


「おみ!?」


 驚く鞍馬。


「あ、いいじゃん"臣"! 呼びやすいし。んじゃあ、これからは"臣"って呼ぶな!」


 綾人は気に入ったようだ。


「よろしくな臣!!」

「おっしゃ! 臣やな! よろしくな! なんか困った事があったら、この健ちゃんを頼るんやぞ!」

「よろしく! 臣!」

「よろしくお願いします! 臣さん!」


 皆も"臣"の呼び名が気に入ったようだ。


「ったくお前ら……勝手にっ……! まあ、いいけど。ほんと自由な奴らだな……」


 自由な仲間たちに鞍馬が呆れるも、その表情に緊張はなく穏やかだった。


 かくして、鞍馬は"臣"と呼ばれることとなった。


「臣ー! これからもよろしくなっ!! 俺達仲間っ!! なーおみ~っ!」


 龍二は鞍馬――改め臣の肩に手を回し、やけにまとわりつく。

 臣の体が少し強ばった。


「ねぇねぇ。臣~臣~臣~おみ~っ~」


 龍二の中で"何か"が弾けたのか、臣にまとわりつき名を連呼する。

 その様子に、痺れを切らした綾人と直樹が止めに入った。


「龍二! もう止めといてやれ……」

「あの……臣がガチで引いてっから……」


 確かに臣の顔は心無しか引き攣っている――しかし、龍二は構わず、


「えー臣ーなんか言ってよっ!! 臣~」

「はははっ……」


(おいおい、こいつ大丈夫かよ……)


 臣は口端を引き攣らせて、ただ笑うしかなかった――


「龍二……なんか性格変わってないか?」

「お前ら……」

「龍二さん……」


 英莉衣、健二郎、恭徳は若干引いている。


(本当に大丈夫かな……? なんかこれはこれで、別の意味で心配になってきたぞ――)


 新たな心配事が増えた綾人であった。


 ***


「んまあ……何はともあれ、これで全員揃ったわけだ!! この七人で武士櫻を守るんだ!!」


 気を取り直して、皆を見渡しながら、綾人が言った。


「しかし……武士櫻の方も気になるが……俺は此処を離れるわけにはいかない」


 まだ迷いがあるように神妙な面持ちになる臣に、優しく綾人が言った。


「ここがお前にとって大切な場所であることは、俺達にも分かるよ。だからお前のその宝、俺達にも守らせてくれよ。もう一人で背負い込むなよ。俺達、仲間だろ!!」

「お前ら…………」


 綾人が手を伸ばす。

 直樹、英莉衣、健二郎、恭徳がその上に手を重ねる。

 龍二が臣の方を見て、大丈夫だと頷きながら手を重ねる。

 最後に臣が意を決したように手を重ねた。


 すると七人の瞳が青く光り輝いた。

 今この瞬間、遂に"真の大和魂"が宿ったのだ――


「行くぞ!!」


 綾人の掛け声と共に、皆が気合いを込める。


「おう!!」

龍二――大丈夫?って心配された方、

安心して下さい。龍二は今まで抑え込んでいた

"何か"が臣という存在によって、弾けただけですw

二人は少し仲が良すぎるだけで、これ以上の発展は

ございませんので、温かい目でこれからも

二人を応援して下さいww

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