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「こぉらあッ!」
彼は里に戻るや否や、一番に放たれた言葉はそれだった。
山に穴を空けて作った、ゾイド専用整備区画に響く声に反抗する。
「別にいいだろ、ばぁちゃん」
「ボギャスは人間同様の動きまでは補えんのじゃ!証拠に、ほれっ」
指す方向には、強い負荷によって破けたロボットの間接を護るゴムがあり、後ろからは年季を感じる構造があった。
「じゃあ、たかーいの買えばいいじゃんかッ!」
ばぁさんは眉を一瞬だけ持ち上げると、身体に障るのではないかと心配なくらい叫んだ。
「買えないよッッ!」
町に出たら捕まるので、パーツなどは父親のロボットのパーツや友人の工場などから盗んだもので補っています。
友人には貰っていった事を伝え、お詫びに里の野菜やら送ってたりします。