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1-1

 それは先の見えない霧の先に佇み、エンジンをふかしたような高速回転する音を上げ、それは啼いていた。

 蹄鉄の音が向こうから響いてくる。

 こちらに来ているのだ。

 鋼の身体とは訳が違う、異様な光沢と凄みが並みとなって襲いかかってくるようだ。

 ただ、主人を求めて啼いている、その"一匹"の何かが。

 「がぁぁあっ、はっはっはッ!ついに。ついに追い詰めたぞっ!キダ一族の末裔めぇっ!」

 そして、もう"一匹"。

 怪物のような低い声を響かせながら、人らしき何かが、鋼に乗って。

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