よき王
声を掛けてきたエルフを警戒する様にペパとエスは身構えて聞き返してみる。
「貴方は?」
「俺か? 俺はそうだな。 この国の王とでも言っておこうか。 で、どうする? 付いて来ぬのか? お前さん、良い力を持っておる。 手を貸せばこれが終わった後でなら何かしらの礼はしよう。」
この人が王?
護衛も無しにこんな状況なのにここに?
怪しすぎる。
「で、本当の所はなんなんです? 護衛も無しに一人で出歩いてる人について行くとでも?」
「信用は無いわな。 だがそれで良い。 俺は今回の件の情報が欲しいだけなのだ。」
「情報ですか? それはこっちもですよ。 ここに向かってたら地響きと黒い煙が見えて急いで来たんですから。 それとこの子が助けを求めて来たので。」
そう言ってエスの方を見る。
それに釣られて自称王様もエスの方を見る。
「ん? お主、エルフか? もしや奴隷か?」
「い、いえ。 私は奴隷ではないです。 ただ、私が働いていた場所の雇い主が奴隷のエルフをほぼ全てを購入と言う形で保護をしていました。」
「ほう? それは良い事を聞いた。 それは今でもそうか?」
「はい。 先日も見つけ次第に購入していました。」
「それは僥倖だな。 良き情報だ。」
自称王様はエスとの会話を打ち切ってこちらに向き直した。
「まあ、そんな訳で俺自ら俺の目で情報を集めて居た所に怪しげな法衣服を来た奴等を無力化したお前を見つけたと言う訳だ。」
「は、はあ。 それで? 貴方に付いて行って何があるんですか?」
「さあな。 緊急事態で何が起こるか分からんからな。 腕の立つやつを連れて行こうと思う物ではないか?」
要は危険があると。
このおっさん他人を平然と巻き込もうとしてるな……。
てか、王だと言うなら護衛は付けろよ!!!
でも、この事件を早く終わらせてフーニャシア博士を探したいのはあるか。
「はぁ……。 良いですよ。 ただし今回の件が終わればこちらの事情も手伝って貰いますからね?」
「ふむ、良き返答だ。」
「それでこれから何をするんですか?」
「ここから南門を出た場所にエルフの国の者達が居る。 そやつらに接触する事にした。 そちらの娘が良き情報をくれたのでな。 それを伝えてやりたい。」
「承りましたよ、自称の王よ。」
取り敢えず今回は王様にでも従って動いてみますか。
クーラーがあるなら電気代を気にしないで付ける事をオススメします
普通に気絶とかするんで
やる気が削がれます




