グルールとは
「はっはっはっ。 エルフの奴等はいい金づるですな。」
一人の商人が言葉を発する。
捉えられたエルフ達は皆買い手が付いた。
男女等は関係なく高額な値段が、だ。
一人でも屋敷が立てれる程の値段。
それが100人超えで売れるのだ。
笑わずに居られようか。
馬鹿な男が起こした大きな問題だった。
「それでグルールはどうなってるの!?」
空を埋め尽くす黒い煙。
それを見てから休憩を切り上げて馬車を走らせる。
暴動なんかじゃない事を祈るしかない。
だから状況を知っているエルフの少女にペパは問いかけた。
「詳しくは分かりません。 ただ私達のエルフ国が宣戦布告をしたとしか聞いてないのですが戦闘行動が余りにも早すぎるんです。」
「早すぎるってどう言う事ですの?」
「私が聞いたのは行動まで1週間の期限を与えると言った内容のはずだったのです。 それを聞いたのが昨日の話です。」
確かに早い。
理由はなんだろうか?
「宣戦布告の理由はなんだ?」
「私の同族が奴隷として売買されてしまうからだと思います。」
「なんですって!? 売買ですって!? 貴方それは本当ですの!?」
アザレアが驚きで声を上げる。
話が見えてこないな。
なんでアザレアが驚いているのか聞こうと思ったらアザレアは話始めた。
「グルールで奴隷になる事は悪い事じゃありませんわ。 ただ売買される事が問題なのですわ。」
「奴隷なのに売買が問題? アザレアちゃんどう言う事ですか?」
「グルールは奴隷を集めはします。 そして引き渡しの手続きを踏んだ場合にある程度の金額をお渡しします。 そして奴隷の肩書きを持ったままに市民としてグルール内では振舞えますの。」
ふむふむ。
逆転するとは言うけどそんな大層な物でも無いのかな?
そう思っているとアザレアが話を続ける。
「グルール内では国以外が奴隷売買する事を禁止していますわ。 商人であろうとも国であろうとも禁止ていますの。 もしそれが破られたら国としての体裁が保てなくなりますの。 今回の様に他国からの格好の的ですわ。」
つまり最悪の事態になってしまったと。
大馬鹿者が居たものだ。
「だけど今回の件と別にグルールに何かが起きたと。」
「はい。 まだ原因は分かっていませんが。 私は逃げ出したと同時に助けを探したのです。」
「それが俺達だったと。」
「はい。 あ、まだ名乗って居ませんでした。 私はエスと言います。」
フーニャシア博士は大丈夫だろうか?
そんな事を思いながらカリルとペパ達はグルールへと急ぐのだった。




