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原初の魔法。「言葉と文字使い《ワードマスター》」  作者: ぺぱ
第4章 あなたはだあれ?
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防衛戦

「ふう。 今日は回数が多いな」

「うん、そうだね。 あ、列くん。 そっちから三人の新手だよ」

「応!!」

 私が力を抑えた目で例の傭兵達を見つける。

 列くんは私が伝えた方向に突っ込む。

「流石は列くん。 早いな。 私も番えないと。」

 そう独り言を言って弓を構える。

 弦を離して矢が弓から離れていく。

「お願いね?」

 私は何もない空中に向かってお願いをする。

 すると

《まっかせろーい!!!》

 元気な小さな羽の生えた女の子が姿を現した。

 彼女がふうっと飛んでいく矢に向かって息を吹きかける。

 すると飛んでいく矢が一気に加速する。

「ありがとう、ウィズ」

《まっかせなさーい!!! いつも通りいつもの男の子には当たらない様に調整すればいいんだよね!!!》

「うん、当てない自信はあるけど保険は大事だからね。」

《いいのいいのー!!!! 今日もエインのお話を聞かせてね!!!》

 そう言ってウィズは風を操るのだった。


 事態が変わったのは一月も遡る。

 こっちの世界に来てから三ヶ月が経った頃だ。

 ダスさんが焦った様に走って来た。

「エイン様と列様、こちらに居りましたか。」

「ダスさん? どうしたんだ?」

「ついに奴等が現れました。」

 奴等……。

 ついに来ちゃったか……。

「奴等と言う事は傭兵達ですか?」

「ええ。 人数は少ないですが少しずつ集まっています。 数日中には動きがあるかと。」

 そんなに早いのか。

「俺達は人殺しなんてやった事はねえぞ?」

 そうだ、その時が来たんだから人を殺してしまうかもしれないんだ。

「いえ、殺す必要はございません。 撃退のみを目的とした防衛戦です。」

「防衛戦?」

 ボクシングの防衛戦は聞いた事あるんだけどちょっと違うのか?

 私は気になったのでダスさんに聞いてみた。

 ダスさんの事だから話してくれるだろう。

「防衛戦ってどう言う物なんですか?」

「はい。 防衛戦とは外敵から内側を守る為の戦いです。 人数では恐らくですが相手の方が多いでしょう。 そう言う時には敵を殺すのではなく傷を負わせて負傷者を増やす事が重要です。」

 負傷者を増やす?

「そんな事をしても直されて直ぐに元の状況に戻ってしまうんじゃないですか?」

「エイン、それは違う。 傷ついた奴を避難させて怪我が治ったとしても相手は物資は減っていく。」

「その通りです。 こちらは自分達の土地、相手は敵地での戦いになります。 補給を行なう事が困難な状況です。 お二人を召喚するまでは戦力が足りずこの戦法を取れなかったのです。」

 なるほど。

 敵さんを殺しちゃう必要はないんだ。

 良かった……。

 私は内心でホッとした。

「ついでに言っとくが怪我をさせると避難させる奴や医療班なんかが動くから攻め手が緩くなってこっちの被害も減るんだ。 重要だから覚えとけ」

「うん、分かったよ列くん」

 そうして作戦と言える物ではないけど行動方針が決まった。


「エイン様、列様。」

「うん?」

「どうしたんですか?」

 ダスさんが神妙な顔で私達二人の名前を読んだ。

「私の見立てではもう少しの猶予があると思って後回しにしていたのですが、戦力増強と致しましょう」

 私を列くんが顔を見合わせて頭にはハテナが浮かぶ。

「精霊との契約です!!」

 あ……。

 このパターンって……。

 そう思ったが遅かった。

 ダスさんは暴走して話が進むのは少し先になるのだった。

次も勇者回です。

勇者と言えば精霊との契約かなと思います

勇者は王道を

主人公は世界の裏側を

そんなコンセプトに出来たらいいなぁ

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