表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原初の魔法。「言葉と文字使い《ワードマスター》」  作者: ぺぱ
第4章 あなたはだあれ?
75/96

名と興奮

勇者側です

「ええと……」

 耳が長い人達は私が記憶喪失だと聞いて明からさまに動揺していた。

 だって仕方ないじゃない、自分が誰か分からないんだもの。

 何やらヒソヒソと耳が長い人達が話している間にもう一人居た男の子が話しかけてきた。

「なあ、あんた。 どれくらいの事が分からねえんだ? 自分の事だけか? 住んでた場所とかは? 友人の顔や名前は?」

 そう言われればと思い思い出してみる。

 ……うん。

 親の顔は思い出せる。

 住んでた場所も大丈夫だ。

「私自身の事だけ分からないや」

「そうか。 なら次は怪我とかは? 嫌な事があったとか。 聞いた感じあるとは思うが一様聞く、こっちに来る直前の記憶はあるか?」

 私は少し目を閉じて思いせるか試してみる。


 ………唯……女…で……が……

 誰かと話している?

 霧がかかった様に所々が抜け落ちていて上手く思い出せなかった。


 目を開けて黙って待っていてくれた男の子に話しかける。

「誰かと話してた様な……。」

「それが誰かは?」

「ごめんなさい」

 私は首を横に振り分からないと謝る。

「いいさ。 仕方がねえ。 質問ばっかされて疲れるだろ。 続きは今度な」

 男の子はそういって耳が長い人達の方へと視線を戻すのだった。


 話し合いが終わったらしく始めに話しかけてきた美青年が再び話始めた。

「えー、ごほん。 暫定的になのですが貴方には我らの伝承に伝わる名を授ける事になりました。 これは我らの不手際であり、我らの願いを無理強いさせてしまう。 そんな我らの誠意であります。 そして族長として明言いたします。 この名を与えた者を我らは邪険に扱い捨て駒の様な事をせぬと。」

 そんな大層な事を言われても少し困るけど呼び名がないのは更に困るので黙って受け入れる事にする。

 私が黙って見つめ返しているのが伝わったのか美青年の族長は口を開いた。

「では、貴方様に名を。 『エインセル・シー』 この名が我らの先達が伝え続けてきた名でございます。 意味は精霊の中の精霊を意味し、精霊に求愛され祝福された者に授けられる名となります。」

「え、そんな大層な名前を私なんかが……。」

 断ろうとしたら目の前の美青年が息を荒くしてマシンガントークを放ってきた。

「いいえ!!! 貴方様が言葉を発せられた時に周囲に居る全ての精霊が貴方様の事を見て更には契約の仕草すらしだしたのです!!! 私が生きてきた中でこの様に精霊に愛された者は居りません!!! 断言致します!!! 貴方様は我らエルフよりも精霊に愛され我らよりも心を通わせるはずです!!!!!!!!」

 美青年はまだまだ話続けているがそれよりも気になる事を言わなかった?

 エルフ……?

 どこかで聞いたり見た覚えがあるんだけどな……。

 悩んでる私を見かねかのか男の子が私に耳打ちで話してくれた。

「エルフってのは魔法とか弓が上手いって連中だな。 さっきも言ってったが精霊の扱いにも長けるってのが定番だな。 中には斥候や刀を使うエルフも描かれてたりと幅広い連中だ。」

「ん? 描かれる?」

 私は気になった単語に反応してしまう。

「あれ? まだ気がついて……。 ああ、その辺りも少し抜け落ちてんのか。 えーと、エインセル?だっけ、なげえからエインでいいか。 取り敢えずエイン、ここは物語りに書かれる様な連中……。 恐らくだがヴァンパイアやドワーフなんかが居る世界だって事だ。」

 なんだってーーーー!!!!????

 なんだかんだで一番驚いたかもしれない。

勇者は精霊使いになった!!!

主人公とはちょっと後で邂逅します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ