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別れとアルファへ

 ペパは目を覚まして周りを見渡す。

 気を失っていたのだろう。

 先程まで話していた人物が話しかけてきた。

 どこからどこまでが自分では無かったのか分からない程だった。

 ペパは不思議な感覚からやっと目覚めたのだった。


「やあ、お目覚めかい?」

 アウレウスは待っていた。

 彼が覚醒する時を。

「ああ、やっと目が覚めた気がする」

 彼はやっと返事をしてくれる。

「そりゃ良かった。 じゃあ、改めて聞こう。 君は誰だい?」

 だから、もう一度この問いが必要なはずだと思う。


「俺は俺だ。 誰でもない。 この世界に生まれ変わったそれだけで良いだろ?」

「うんうん。 そう、それで良い。 僕が言った理由の意味が分かるかい?」

 アウレウスは頷きながら次の確認をする。

「んー……。 誰でも良いって言葉を素直に受け止めるなら何人も居るか何回も繰り返してるかって感じがするな」

「その両方だよ。」

 もうすぐ答えを聞けると思った瞬間に部屋のドアをノックする音が聞こえる。

「ペパや、何をぶつぶつ言っているさね。 誰か居るのかい?」

 セリアが訪ねて来たのだ。

 ペパが返事をしようとした瞬間だった。

 アウレウスは窓の外に向かって跳躍したのだった。

「ペパくん。 取り敢えずフーニャシア博士を探す事だ。 君がもっと力を付けて操れる様になったら、また話そう。」

 それだけを言い残してワープしてしまったのだった。


 次の日

 独り言だと言い訳をしたがセリアには疑われたが何とか乗り切った。

 一先ずはアルファに戻る事にするペパ。

「ダインさん、フォーリーさん。 それでは一度アルファに戻ります。 アリアに元気だったと伝えておきますので」

「ああ、ペパ君も元気でな」

「アリアに変な虫が付いたら教えてね?」

 フォーリーさんは笑ってるけど笑ってなかった……。


 そんなやり取りが終わり村の外へ向かうとリオルが出入り口で待っていた。

「私も同行いたします。 私から状況を説明すれば話がより早く上に伝わるでしょうし」

「ありがたいです。 時間も惜しいので急ぎましょう。」

 それだけの言葉を交わしてペパとリオルは走り出したのだった。

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