収束と来訪
賊を全て捉え村の中央へと集め終わったペパやダイン達。
青年団の全員とフォーリーを見張りに付けてリオルやペパの話を聞く事になった。
「依頼者の名は『ファフニール』と名乗って居ましたが間違いなく偽名でしょう。 闇ギルドなので誰も気にもしていないでしょうが」
「そいつが襲撃の発端か。 で、ペパ君は依頼した本人と出会いここに飛ばされたと。 どんな奴だったんだい?」
ペパとリオルから大体の事を聞き依頼主の名前を聞いた所でダインはペパに話を振る。
「どんな奴か……。 道化みたいに掴み所のない人物……かな……? 後、全く勝てる気がしなかった」
「ペパ君が勝てないとなると私でも怪しいな」
「え? ダインさん、俺より強いのに?」
ペパは素直に驚くが
「何を言っているんだい? 強化魔法を使った私の攻撃を全て見切る君が勝てない敵だなんて勝てる自身なんてないさ」
と、ダインは笑いながら話す。
ペパははてなを浮かべているとダインが実は……と話してくれた。
「実はな、その言いづらいんだが。 ついつい熱が入りすぎてな、ペパ君との修行は私自身も修行だと思って魔法を使いながらやっていたんだよ。 済まなかった!!! この通りだ!!!」
そう言うが早いか、ダインは頭を下げたのだった。
「話を戻すが相手の目的が人さらいだったとはな。 そんな理由でこの村が危険に晒されるとは思いもしなかっな」
「そうさねぇ。 それでペパや、これからアルファへと戻るのかい?」
「そうしようと思ってるよ。 アルファに戻って賊を引き取って貰う様に連絡してみるよ」
「分かった。 ただ今日はもう遅い、泊まってから戻ると良い。 リオルのおかげで被害が小さく青年団も体力があるだろう。 夜通しで見晴らせるさ」
そう言ってペパは久々にダインの家に止まる事になった。
夜。
夕食を食べ終わり自分の部屋で休んでいる時だった。
コッ、コッと窓に何かが当たる音が聞こえる。
気になり窓を開けるが何もない。
なんだと思い窓を閉めて部屋の中へと視線を戻すとそこには彼が居た。
ペパをここにワープさせた張本人であり今回の首謀者がそこに居たのだ。
「やあ。 今回は上手くいったようだね。 心配して損したよ」
ペパは声を上げようとするが口を直ぐに塞がれた。
「しー。 君に騒がれると面倒だからね。 何、君と会話をしに来ただけだよ」
そう言ってアウレウスと名乗っていた人物と再びの邂逅を果たしたのだった。




