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人と魔物

遅くなりました

ごめんなさい

守護獣。

それは人間との友好関係を築きあげた人以外の種族の事を指す。

現在ではかなりの量の守護獣が存在している。

熊や狐などの動物型の魔物、地域によってはゴーレムが守護獣と呼ばれている場所もある。

そして最初にその守護獣と言う称号を手に入れたのがこの村の守護獣であるセリアだった。

そのセリアの家族や本人に害を成すと言う事の意味を彼らはまだ気がついていないのだ。


「それがどう言う意味か分かっているの?」

ペパは襲撃者の一人に質問をした。

「意味なんて関係ねえ。 ただ魔物が減るだけだろ?」

質問に答えるだけの人形だからこその答えだった。

「守護獣を殺すって事は人魔戦争のきかっけになるかも知れないんだぞ!? それなのに魔物が減るだけ? いい加減にしろ!!!」

ペパは怒った。

かつての英雄がおそらくだが必死に止めた事を。

と、思ったがこの事態を引き起こしたのが自称前英雄と言っていたのを思い出してしまった。

(あんな奴が人と魔物の戦争を止めた……?)

そう考えたが一旦考える事を辞める。

時間がないのだ。

セリアが危ないかも知れないのに無駄な事を考えて居る暇は無かった。

今やるべき事はセリア達、守護獣達の安全を確保する事に決まった。


速さの乗ったパンチを腹に打ち込む。

崩れ落ちるが死んでは居ないだろうとダイン家を出る。

向かうのは拾われて連れて行かれた木の場所まで走る。

セリアの無事を祈りながら。


ペパの移動方なのだが、木々を走る。

枝を掴み、蹴りながら最初の『家』に向かう。

ただ速く向かうと言う事だけを求めた結果、無意識にこの移動方を行っていた。

すぐに視界が開けた。

狼の皆が集う場所。

そこには血を全身から流しながら立っているセリアが居た。

相手は六人。

(拳闘士が一人、短剣を持ったシーフが一人、魔法使いが二人、剣士が一人、僧侶が一人と言った所かな? 僧侶の格好をした弓使いって言う可能性もあるけど……。)

六人パーティの他に人質になっているであろう人間が縄で縛られていた。

状況を見ていたペパだが六人の内の一人、恐らくリーダーであろう拳闘士が話し始めた。

「すまんがね、今回の依頼には本来はあんたらの討伐は含まれちゃいないんだがね。 全体のリーダーがあんたは捨て置けないってんで討伐する事になっちまったんでね。 恨むなら依頼を出した奴に言ってくれ。」

ペパはセリアの方を見るが動かない。

本来セリアが本気になるとその姿は目では追えない程の速度で攻撃してくる。

速くする強化魔法と存在を薄める隠蔽魔法の二重掛けがセリアの真骨頂なのだが、その魔法が使えていない様に見えた。

そこでまたこのパーティのリーダーがネタばらしをしてくれた。

「どうせ直ぐに死ぬんだし教えてやるがね。 ここには魔物封じの結界ってやつがね、貼られてるんだわ。 あんたら肉体に負荷がかかり魔法の使用も禁止するって言う強力なやつがね、貼ってある。」

「ふん、そんなのはどうでも良いさね。 早く私を殺してそいつらを開放するさね!!!」

人質が「守護獣様……。」と涙を流している。

「大丈夫さね。 私が死んでも必ず助けが来るさね。」

そう言って時間稼ぎだと言わんばかりの戦闘が始まったのだった。

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