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無制限と力

「えーっと……。」


どう説明をしたら良いのかな……。

そう言わざるを得ないカキネ村の惨状。

に、見えているだけだった。

混沌としか言い様のない状況だったのだ。

ペパが居るのはカキネ村の入り口だった。

負傷者が多数は居るのが分かる。

だが、死んでいる者は見当たらないのである。

不思議に思うが後回しにしてペパはダイン達の家を目指す。


「くそ!!! 邪魔だ!!! どいてくれ!!!!!!」


ペパは叫ぶ。

ダインやフォーリー、そしてセリアの事が心配になった。

だから走る。


「早く、速く、疾く。」


小さな声でそう呟きながら走った。

自身の体が強化されて行く事を自覚出来ないままに彼の魔法は発動し続けるのだった。

それだけペパは冷静さを掻いていた。

ただこの現状を変える事を願い続けたのだ。


そしてハルニール家に着いて直ぐに駆け込む。


「ダインさん!!! ばあちゃん!!!」


大声を出して皆の安否を確認するが返事はない。

当然なのだがこの状況を終わらせようと動いている。

そんな事も考えられない程に動揺してしまっていた。

本来なら不意の一撃を貰っていただろう。

それはまっすぐな縦切りだった。

恐らくは何も考えずに何時も通りに攻撃を仕掛けたのだろう。

だが。

ペパには遅すぎた。

剣筋がはっきりと見える。

魔法が使われている痕跡もない。

そんなモノ程度では攻撃を当てる事すら難しいだろう。

今のペパは自重無しの力を使っているのだから当然である。


頭上に振り下ろされた剣を紙一重で躱し、敵である相手の脇腹に掌打を打ち込む。

何かが壊れる感触が手に残ったが今は気にしていられないだろう。


『起きろ、寝てる場合じゃない。 この村に何が起きているか全て話せ。』


その言葉で敵は起き上がり血を吐きながら今までの事を話始める。

まるで操り人形の様に。


「俺達はただ揺動をかけろと言われただけだ。」


「何の為に?」


「アルファって国に居る現状の国王になりかけてる奴をおびき寄せる為だ。」


それが今回の狙いで恐らくはヴィレウスか


「次だ。 何故ここまで被害が少ない?」


「分からねえ。 ただリーダーが言うには隠蔽魔法じゃないかと言っていた。」


(おかしいな、この村に隠蔽なんて使える人は居ないはず……。)

考えを整理しようとするが敵は言葉を続けた。

それはペパに取っては捨て置けない情報だった。


「それと森に居るウルフ達にはその魔法が掛かってねえから殲滅する手はずになってたはずだ。」


全身の毛が逆立つ感覚を覚えるペパ。

この世界で始めての家族の殲滅。

皆殺しをするとこいつらは計画していると聞いたのだから。


力の制限はアリアの為でもあります。

本人を傷つけたくない為であり、その家族や友人達が傷つくのなら化物にでもなります。

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