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会話と恐怖

書くのって凄い楽しいですね

少し大き目の花畑


「もーいいかーい?」

「まーだだよー」

3回目の掛け声

隠れんぼの掛け声をして話しかける。

「ねえ、うさぎくん。どこに隠れてるかわかる?」

「多分あそこだね」

隠れている場所が分かっている様だが詳しくは教えてくれない。

それはそうだ、ズルになってしまう

そんな1人と1匹の会話。


-----------------------


「あはは!ペパくん見つけるの上手だね!」

笑顔が凄く可愛い子、アリアが休みながら話している。

だってねぇ?

うさぎくん、アリアが近くに居ると反応しちゃうんだもん

「そんなことないよ?アリアだって隠れるのが上手だよ?」

「ううん上手!なんでそんなに上手なの?」

「うさぎくんが教えてくれたから」

「うさぎくん?」

「そうだよ?ほらそばに居る」

ちょこんとアリアの横に座っている兎を指を指す。

「ほんとだ!うさぎさん!」

ああ、可愛いなぁ

兎を抱いているアリアが改まって

「私アリア!昨日はごめんね?」

アタフタした様子もなく挨拶をされた。

多分戸惑っていただけなんだろう。

知らない子供が村の守護獣と一緒に来たのだ、戸惑いもするはず。

しかも一緒の家で暮らす事になればあそこまで緊張もするさ。

「ううん。ぼくペパベールって言うんだ。こっちこそよろしくね!」

元気な子供の様に返しておいた。


-----------------------


花畑から少し離れた森の中


「ブオオオオオオオオオ」

「うわあああああああああああああ」

「きゃあああああああああああああ」

猪の魔物を刺激して追いかけられるハンターの姿があった。

「もう!!だから刺激しない方が良いって言ったって!」

「だってしゃーないだろ!道を塞いでんだからさ!!」

「近道のでしょって!」

そんな2人組が花畑へ走るのだった。


-----------------------


兎を撫でまくっていると突然。

「何かが来る!気を付けて!」

うさぎくんが大声を上げた。

ドドドドドドドドドドドドド

地震の様な地響き。

ヤバい

絶対にヤバい感じがする・・・。

森から二人組の男女が抜けてきた。

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

「はぁ・・・はぁ・・・」

こちらには振り向かずに村へと走り抜けて行った。

「アリア!あのふたりに付いて行って!大きなやつが来るってばあばたちに伝えて!」

「え?ペパくんはどうするの!?」

「良いから早く!手遅れになるかもしれないから!」

「う、うん。分かった!!」

走り出すアリア。

良かった、これでアリアは助かるはず

前世の最後の様な感覚。

ああ、この年で死ぬんだなぁと直感した。

「あいつらを殺す」

そんな叫びが聞こえた。

壊れたレコードの様に何度も何度も繰り返し。

「あいつらを殺すアイツらを殺すあいつらをころすあいつらをコロス」

気分が悪くなり口を押せる。

なんだこれ・・・。

これが本来の魔物なのか?


-----------------------


「早くダインさんに伝えるって」

「わあってらぁ」

ハンターの二人組がダイン邸へ入る。

「やはり将来は学園国家へ向かわせるのがよろしいかと」

「そうなるさねぇ」

「ダインさん!」

「ん?ああ、お前達か。依頼した採取は終わったのか?」

「それどころじゃないんですって。花畑から超大型の猪の魔物が来てるんですって!」

「なんだと!?大きさは!?」

「3メートル越えの大物ですって!」

上位型の魔物じゃないか!?

村が軽く破壊されるじゃないか!?

ダインが絶句しながらも考えていたその時。

「あなた・・・。アリア達はどこに行ったの・・・?」

フォーリーが一言漏らす。

「おい、花畑で子供を見かけなかったか?」

「あ、あはは。そいやぁ、居た様な居なかった様な・・・。は、はは。」

申し訳なさそうに言った二人に対して。

「どっちなんだ!!!」

ダインは殺気を込めて言い放つ。

「は、はいぃぃぃぃぃ。み、見かけました!。二人でうさぎと遊んでました!1人は白髪の女の子で、もう1人は黒髪の男の子でした!!」

こいつら・・・。

「お前らはあああああ!!!子供を見捨てて自分が助かる事を考えたのああああ!!!」

ダインがキレた。

「とうさまぁ、かあさまぁ」

「アリア!?」

泣きじゃくるアリアをフォーリーが抱きしめる。

「どうしたの?何があったの?ペパ君に何かされたの?」

「ううん。ペパくんが二人に付いていけって。大きなやつがくるって伝えてって。走ってたらこわくなって・・・」

と、大声で泣き出すアリア。

「アリア?そのペパ君はどうしたの?」

フォーリーが続きを促す。

「わがんない。とうさま、ペパくんをたすけて?」

その声にセリアが走り出した。

「おい、お前ら。逃げるなよ?」

怒りの表情でダインも走り出したのだった。


-----------------------


「コロス殺すころす」

魔物の突進。

ペパは血だらけになりながらも生きていた。

加護が発動するが吹き飛ばされ怪我をしているのだ。

赤子の頃に受けた加護だったが弱まっていて衝撃を和らげるくらいしか出来ていない。

だが、子供なのに有り得ない耐久だった。

既に30回を越える突進を食らってなおも生きている程に。

怖い

痛い

泣きそうだ

だけど、今諦めたら村が無くなってしまう!!

いくら突進しても死なない小さな子供。

殺せないなのならと魔物は標的を変えた。

狙うは村の一軒家、そこに猪の魔物は突進を開始したのだった。

だめだ・・・。

やめろ・・・。

とまれ・・・。

止まれ。

止まってくれ。

止まれ。

「止まれええええええええええええええ!!!!!」

その言葉で魔物は静止した。

え?

疑問が浮かんだが目の前が暗くなり、ペパは意識を失ったのだった。


-----------------------


先に出たセリアは見ていた。

「止まれええええええええええええええ!!!!!」

たった一言で魔物が硬直し動かなくなった所を。

ペパが倒れる寸前で支える。

「不思議な力さねぇ。」

ペパを背中に乗せ、ダインを待つセリアだった。

ども

そろそろ3歳編も終わり8歳か9歳くらいまで行こうかなと思います。

ずっと3歳が頑張るって考えるの難しい(今でも3歳児以上の事してると思いますし。)

まあ、馬鹿2人の名前はまだ決まってないです。

てか、女性はとばっちりなんですがね


次回

別の恐怖と練習

もしかしたらアリアの内心の物語りも番外として書くかもしれません。

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