解説
キャラの台詞の始めと終わりに一行の空白を開けてみました。
読みやすくなってると良いのですが……
決勝戦が始まる直前、準決勝までは無かったそれが始まった。
「皆様、こんにちはこんばんわおはようございます!!! 解説のケールです!!! いよいよ決勝戦と言う事でいきなりの解説をしろと会長からの御達しにより解説する事になりました!!! いえ、お金に目が眩んだとかそんなんじゃ無いですよ?」
ヴィレウスーーーー!!!
ペパの心の叫びと同時にヴィレウスの方を睨むと口を三日月の様にして笑顔を浮かべるヴィレウスが見えた。
(あいつ最初からこれが狙いだっただろ!!!)
ペパがそう考えている間にも解説の挨拶が終わり選手の登場の合図が入る。
そこにすかさず適当解説が入ってくる。
「まーっずはあああああああ!!!!!! 三年生のチーム!!! マツバとアザレアだあああああああ!!!」
周りの観客達から「わあああああ」と歓声が上がる。
本人達の解説が始まった。
「まずはアザレア!! 御令嬢貴族にして学園トップの一人!!! 我侭だがそれが良い!!と一部の層で絶大な人気を誇っているそうです!!!」
それを聞いてアザレアがゆっくりと睨む。
解説のケールは目を逸してマツバの解説に移る。
「つ、続いてはマツバ!!! 寝る・寝る・寝るの駄目学生!!! 口癖はめんどー。 だが、かなりの実力者!!! 真面目にやれば会長になっていたのでは?と噂されています!!!」
そんな説明を聞いてペパがエルネに聞いてみた。
「へー、マツバさんってそんなに凄いんだ?」
「さア? 私はマスターとマスターの仲間以外は興味ガ無いノで。」
不安を感じたペパはエルネに更に質問をした。
「あーっと、ついでに聞いておくね。 エルネが一人で倒しちゃった人達の事は……。」
「興味がないノで忘れまシた。」
「………………。」
ペパは心の中でエルネに一撃でやられた人達に向けて合掌したのだった。
「続きまして!!! 脅威に一年生徒会員のチームの登場です!!! ペパ&エルネええええええええ!!!」
次はこちら側の番になった。
自分が解説や説明をされると言うのは何かと恥ずかしいと感じるペパ。
エルネは気にしていない様にスタスタと歩いて行ってしまう。
意を決して舞台へと向かいお決まりとなった説明が始まる。
「一年生チームと言う事で情報らしい情報がないのが、それでも目を引いたのはこの子!!! エルネちゃんだ!!! ここまでの試合は全てこの子の一撃で終わってしまうと言う目を疑う物でした!!!」
そんな説明を受けてもどうでもいいと言いたげに両目を瞑っていた。
とうとう自分の番が回って来てしまった。
「最後になるのは、エルネちゃんのご主人様!!! ペパベール・ハーヴェストだあああああああ!!!」
ハーヴェストの名を言った途端に観客達のざわめきが無くなり静かになる。
それだけにハーヴェストの名は有名過ぎたのだ。
耳を澄ませると囁き声は聞こえてくる。
「今ハーヴェストって言ったか?」
「確かにその名前を言ったよね?」
「あんな奴が? おまけ程度の奴が?」
色んな事を言われていた。
自分の解説なんて耳に入ってこなかった。
いやだっておまけ程度って酷くない?
気がついたら開始の合図の旗を構えられていた。
旗を振り下ろすと開始する。
ペパは悲しい気持ちのまま戦いが始まった。




