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暗躍と襲撃

数名の偵察隊が戻ってきた。

標的の村はそれなりに良い暮らしが出来ていると。

何より平和ボケしているらしい。

戦える者も数名程度しかいない。

狩りをしに出ている者の不安要素が残るが今が絶好の機会だろう。

そう思いリーダーとしてこのならず者達を纏めていた男が静かな声を上げる。

「お前ら。 今から仕事の時間だ。 手は抜くな。 今回の報酬は存分に暴れる事だそうだ。」

彼らは基本的に力を存分に振るえない。

戦争なんて物があれば別だが、振るう前に仕事が終わっているか人生が終わるかだ。

そんな彼らに最大限に振るえる場のこの仕事自体が報酬だと言ったのだ。

歓喜に震える者達は微笑む。

そしてリーダーが静かにそして淡々と言い終えると同時に全員が森の闇に紛れたのである。

今回の虐殺(しごと)が始まったのだ。


少数の部隊はこの森の権力者である狼種の魔物(ウルフ)を狩り尽くす。

一つまた一つと群れを見つけては嬲り殺す。

頭を砕き胴を切断し魔法で焼いて残さない。

彼らにはもう一つの命令があった。

狩りに出ている村人の始末であった。

悟られぬ様に近づき一撃で喉を掻っ切る。

裏ギルド(この世界)の奴等なら誰でも出来る殺し方。

ましてや技量や力量の低い者に行なうのだ。

抗えるはずも無く、ただ静かにその場に崩れて絶命するのだった。


村への襲撃。

その一手目はなんとも地味な事から始まった。

村の門に居る監視役と思われる人物が持ち場から離れた隙に一人ずつ殺す。

ゆっくりと村に侵入していったのだ。

そして村人が気づき始めた頃には村の三割程が既に壊滅していた。

正確には戦えそうな者がだが。

この村の英雄にして最強のダイン・ハルニールと妻のフォーリー・ハルニール。

この二人は今日は間が悪かった。

村の村長との会議と言う名のお茶会の呼ばれて居た。

家を頂いたのだから断る事も出来なかったのだ。

だから村の襲撃に気づける訳もなかった。

そんな所にやっと一人の青年が窓を破って入ってくる。

いや、魔法を避ける為に仕方なく後ろに自分から吹き飛んだのだ。

割れた窓からゆらりと景色が歪む。

闇魔法の一つである隠蔽魔法が解除された。

そこには艶っぽい女性が立っていた。

「初めまして、この村の村長さん。 この度は村を襲撃されてご愁傷様です。」

そう言ってお辞儀をする。

そこにダインは剣を振り下ろした。

片腕は貰うと言わないばかりに一閃する剣。

だが、驚く事にダインが放った剣は相手の女性をすり抜けた

ダインは改めて正面を見据える。

すると相手の位置が少しズレていたのだ。

おそらくは隠蔽魔法の応用。

やりずらい相手だ。

そう悟ったダインだったが女性は笑顔を覗かせながらこう言ったのだ。

「噂通りの太刀筋に容赦のない一撃、お見事です。 そこで私から提案なのですが、手を組みませんか?」

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