宣戦布告の真相と内情
宣戦布告から遡る事、数時間。
「さて。」
グレーな事をすると言ったヴィレウスが言葉を発する。
「この資料は俺が見て来た奴等が言う台詞を書きだした物だ。」
そう言って机の上に資料を放り投げて広げる。
ペパ達はその資料の紙を拾い上げて内容を見る。
ん?
見てきた……?
「待て待て待て! 見てきたってヴィレウス!! 能力を使ったんですか!?」
ペパが食いつくがヴィレウスは
「その通りだが?」
一蹴した。
二人の問答を見ているアリア達が揃えて乾いた笑いが出たのだった。
「コホン。 ペパ君が何やら言っているが最初に言ったな? 今回は圧勝すると。」
ヴィレウスが飽きたのか、ペパを無視してアリア達に話しかけた。
「それは……。 聞きましたです。 でも勝てるのですか?」
不安に思っているユークレスがヴィレウスに問いかける。
だけどその問いに答えたのはペパだった。
「ヴィレウスが勝つって言い切ったんだ。 確信してるんだろうね。」
「師匠……。 そう……ですね……。」
なんとか納得するユークレス。
それを見届けてからヴィレウスが話を続ける。
「話を戻す。 何、この言葉を覚えて同じ様に反応して喋れば良い。」
ヴィレウス以外の全員が頭に「???」を掲げていた。
「ペパ君。 君、俺の変わりに行ってきてくれ。」
「は?」
ぽんぽんぽん。
……ちーん。
ヴィレウスがやれと言った事は魔法でヴィレウスの姿になって(見せて)直接あって来いとの事だった。
そしてあの会議の宣戦布告になった。
会って見た結果。
「なんだよあれ! 濃い奴しか居ないじゃないか!!」
変装したペパが生徒会室に戻ってからの第一声がそれだった。
「えっと、ペパくん。 その、そんなに個性的な人達だったの……?」
アリアが心配そうに近寄って聞いてきた。
「個性的と言うか、独特と言うか……。 凄い自由人だったよ……。」
「そんな人達に圧勝なんて出来るのです……?」
アリアの問いに対しての答えを言うとユークレスが不安がる。
そこでヴィレウスがペパに問おた。
「でだ。 実際に会ってみてどうだった? 気圧されたか?」
「気圧されるなんて事は無かったけど……。」
そこまで言ってヴィレウスが遮る様に話す。
「なら大丈夫だ。 この学園で奴等と立ち会うと動けなくなる者が多大半だ。 まあ、実力が低い奴等より少し強い程度だけなんだがな。」
(あれ? この学園って世界的に有名な場所だよね?)
アリアが疑問に思った事をペパに小声で話す。
(ダインさんが言うにはそのはずなんだけどね。 もしかしたら、そう見せかけてるだけのかも知れない。)
(どう言う事?)
(アリアが眠っている間は生徒会の仕事を手伝っていたんだけど、そこで色んな書類を見たんだ。 まあ、一言で言えば「国の大部分が腐ってる」かな)
(それって大丈夫なの?)
(大丈夫では無いかな。 取り敢えず、今はこれくらいにしとこう。 ヴィレウスもこの事をどうにかしようとして今回の事を思いついたみたいだしね。)
ペパとアリアが内緒話を終わらせたのを見計らってヴィレウスが続けた。
「お前達には奴等を叩きのめしてくれれば後は俺がどうにでもする。 俺がやるのでは無く一年のお前達に負けたと言う事実が欲しいんだ。」
その後に一言「負けるとは思えんがな」と付け加えて残りの話は後日となったのだった。




