宣戦布告
大分遅くなりました。
リアルで色々とありまして。
とある一室にて。
ヴィレウスを含めた数人の学生が同じ部屋に集まっていた。
仮面を被っている者。
扇で口元を隠している者。
ローブを深々と被って顔を隠す者。
モノクルを付けた白衣を着る者。
大柄の鎧を着込む者。
そんな中で大柄な男が最初に口を開く。
「おうおう、今年の新入生共は活きがあって良いじゃねえか!」
ガッハッハッと大声で笑いながらバシンとヴィレウスの背中を叩く。
「ガザニア、加減しろと何度も言っているだろう。 貴様は何度も同じ事を言われないと覚えられないのか」
「良いじゃねえかよ。 何、鍛錬は怠っていないのだろう? お前は俺が認めている唯一の下級生なんだ、これくらいは我慢くらいしろって」
「ちっ、まあ良い。 今回集まって貰ったのは大会参加者の書類を受け取るついでに貴様らに表明する為に集まってもらった。」
ヴィレウスの言葉の続きをその場に居る者達は黙って待っていた。
「何、今回の大会には生徒会メンバーを出す事にしただけの事だ。」
そんな言葉にヴィレウス以外の全員が驚いた空気になる。
そこに扇を持った女性が尋ねる。
「ほう? 今年の生徒会はぬし以外は新入生だけでは無かったかえ? もしやお前さんだけでも出るという事ではないよな?」
「俺だけが出る? 何を勘違いしているんだ。 逆に俺は出ない。 新規の奴らだけで十分だ。」
ヴィレウスが言い切った所で扇を持った女性の姿が消える。
一瞬だった。
ヴィレウスの首に二つ目の扇がナイフの様に当てられていた。
扇を持った女性は殺気と共に言葉を投げかける。
「それは挑発と受け取ってええんですかえ?」
「挑発? 違うな確信を持っているから敢えて言ったんだ。 俺抜きでも貴様ら程度に勝てるとな。」
「クックック、それはそれは。 大きく出ましたね、ヴィレウス生徒会長。 それで? 何がしたいのですかね?」
ローブを深く被っている者が尋ねる。
「ナナシか。 言う前にお前は早くちゃんと名前を報告しろ。 その姿以外に見た事もないから男か女かも分からんぞ。」
「そう言われましてもね。 気にする事でもないでしょう? ね?」
「はぁ、まったく。 ナナシの質問の答えだが、今回の大会で私達が優勝したなら貴様らは俺の下に付け。」
宣戦布告だと全員の顔を見渡して言いのける。
だが、そんな言葉に反発する者は当然いる。
「何を一方的に言っておる! 我らに得もないではないか!」
扇を持った女性が声を荒げる。
「さっきからなんだアザレア。 これまで生徒会は貴様らの横暴を見逃していたと思うが?」
うっとアザレアは押し黙る。
「それとダリア。 黙ったままで殺気を出し続けるのを止めろ、不愉快だ。」
仮面を被った男が殺気を消してゆっくりとヴィレウスに向き直る。
「すまない」
ゆっくりと一言だけダリアは謝罪をする。
「お前は言えばちゃんと行動に移す所は評価に値すると思うがな。 おい、マツバ! また寝てたのか!」
「「えー、眠っては居ません。 体を休める為に目を瞑って話を聞いていた結果、意識が飛んでいただけで寝た訳ではないと……」」
「器用に魔法で声を真似るな! しかも俺の言葉に反応する様にするのもちゃんとすれば評価を出来るんだぞ!」
ヴィレウスが吠えるが一向に鼻ちょうちんが割る気配のないマツバ。
はぁっとヴィレウスは頭を抱ている所にガザニアが笑いながら背中を叩く。
「今日はここら辺で良いだろ。 ついでに俺は賛成と言っておくぜ。」
ガッハッハと部屋を出るガザニア。
「仕様がないか、今日はここまでにする。 解散!」
その言葉で全員が部屋を出たのだった。
アザレアだけは睨む事を忘れていなかった様だが。
学園内でのトップ達の紹介回です。
まあ、分かる人には分かるかもしれない
次回
未定ですね




