目覚めと悪巧み
完(続きます)
アリアとユークレスは一ヶ月も目を覚まさなかった。
それ程に精神が消耗していたのだ。
そんなアリアの右手をペパは握る。
一日も欠かさずに病室に通っていた。
どうか、彼女が目覚めます様に。 と願いを祈りながら。
思いが伝わってくる。
暖かくて求めていた物だ。
懐かしい香り。
懐かしい感触。
誰かが居る。
誰かだなんて分かりきっている。
だから思い切って目を覚ましてみよう。
アリアは暗い水底から浮上する様に想像するのだった。
「今日も起きないか。 もう一ヶ月は過ぎたよ。 早く起きて笑顔を見せて……。」
そう言うのが帰り際の決まり。
戻ったら色々な準備があるとヴィレウスが言っていたなと思い出す。
面倒だなと椅子から腰を上げて歩き出そうとした時だった。
手首の裾を引っ張る感覚がペパの動きを止めた。
「もう帰っちゃうの?」
そんな目覚めの言葉が聞こえたのだった。
学園内の生徒会室
ヴィレウスが忙しそうにしている。
書類の申請・受理・訂正・破棄等を一人でこなしていた。
「そろそろ戻って来る時間だが。 来ないと言う事はアリア君の目が覚めて話しているのか?」
独り言を呟く。
本来はペパに手伝わせる事など無かった。
気晴らしになれば良いと思って仕事を手伝わせていただけの事。
まあ良いと打ち切って一つの書面に目を落とす。
「今年もこの季節が来たか」
学園祭の立案と書かれた物。
この学園の学園祭なのだ。
学園祭兼武闘祭。
新入生に実力を見せる為の大会。
「上級生として確かに舐められたくはないのだろうがまったく。」
そう言いながら了の判子を押すヴィレウス。
だが、その書面の一部を書き換えながらヴィレウスが悪い顔を覗かせたのだった。
アリアが目覚めてから更に一週間後にユークレスが目を覚ました。
腕も元に戻っていたらしく鈍った体を動かすと言ってギルドへ討伐依頼を受けに行ったりしていた。
突然、生徒会の仕事を取り上げられて暇になったのだ。
暴走しかけた事をアリアに話したら平手打ちをされた後に抱きしめられたのはここだけの話だ。
エルネには感謝しきれない。
そう言えばホムンクルスの名前はヨシュアに決まった。
姿を男性に見せる時に女性らしいと気づかれると言われたのでこの名前になった。
……アリアの反応は想像に任せるとするよ。
そんな事が合って時間は過ぎた。
ユークレスが「感が戻ってきましたです!」って血まみれになりながら走ってきた時は流石に引いたけど。
そんなある日にヴィレウスから呼び出しがあった。
実験事件の以来の招集だった。
向かう途中で何かを感じた気がしたが頭の隅へと押しやって生徒会室へ急ぐのだった。
気恥ずかしい文を考えるのは難しかったです
ヴィレウス様には頭が上がりません(書きやすいポジション過ぎて)
もうヴィレウスが黒幕の腹心で良いのではないのでしょうか(錯乱)
嘘です適当言ってます
そんなこんなで学園祭と言うなの殺伐大会の始まりです。
キャラ名を沢山考える作業ですよ
そろそろ詠唱とかも真面目に考えます。
次回
表舞台と裏舞台




