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噂の真実と裏側 結末 アリアとユークレス

過激な表現注意

カツンカツンと地下へと続く階段を歩く音だけが聞こえる。

ただそれだけなのに恐怖が掻き立てられる。

人の性なのだろうか。

長い階段を下りた先には何があるあるのか。

まだ分からない事だらけだ。


「着きマした」

立ち止まった扉は溶接されていた。

小さな小窓だけが中の様子を覗ける様にはなっていたが、それは空気穴としての昨日しかない。

「ここにアリア達が居るんだな?」

「はイ、こコ以外の場所は全て見てキました」

ペパの問いに対して言い切るエルネ。

「開きマす」

そう言うと距離を開き走るエルネ。

一瞬、爆音とも取れる音がペパの耳を襲う。

そこで気がついた。

(この子は物理だけで行動しているのか・・・)

そう跳躍も扉をぶち破った行動も魔法を使わずに行われたのだ。

普通なら脚が壊れるはずの衝撃も物ともせず。

普通なら痛みを感じるはずの行動も臆す事なく。

彼女にとってそれが『当たり前だ』と言わんばかりに。


扉は開いた。

二人の無事を確認して、逃げ出すだけだった。

そのはずだった。

だけど

到底無事とは言えない姿になっていた。

ユークレスはアリアが放つ魔法を避け続けた。

だが、完璧に避け続ける事は生身では不可能だろう。

片腕が燃えカスの様に炭化していた。

そしてアリアは今も魔法の詠唱を続けている。

全身の血管から血を吹き出しながら。

文字通り、自分の血肉さえ魔力に変える自傷行為を今も続ける。

極限状態と少しのきっかけでこうなってしまった。

だから

「エルネ!アリアの意識を落とせ!」

ペパは始めてエルネを頼った。

もう傷つけなくていい様に。

もう見なくて良い様に。


アリアに駆けつけたかったペパだが、今の自分では意識を刈り取るまでの力を出せなかった。

いや、怖かったのだ。

だからエルネに任せた。

ゆっくりとユークレスの元に向かうペパ。

座らせて小さく平手打ちをする。

ユークレスはこちらに気がつくと、笑みを零しながら口だけが動く

「ああ、やっと来てくれたのですね」

ペパにはそう聞こえた様な気がした。


今までの自分は何をしていたのだろうか?

皆を助けるやり方を考える等と思っておきながら、結局は動けなかった。

エルネが来てくれたから状況が変わっただけだ。

彼女が居なければ二人の命は無かった。

この状況を作った敵に対して。

そして自分に対して。

怒りだけが湧き上がった。


「エルネ。行こう」

「どちラまで?」

エルネはあえて聞き返す。

「分かっているんだろう?」

酷く冷静に。

「ハい・・・」

エルネは気がつけない。

それは彼の異常なのだと。

元から持ち合わせている歪みなのだと。

ペパは静かに

そして無表情に怒りを内に秘めて黒幕の場所へと向かう。

その道に立ち塞がるもの全てを壊す事を厭わずに。

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