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新生活と波乱

先日、突然現れた少女にマスター・・・

要はご主人になって欲しいと言われたペパとアリアだったが、何とかその場は収めて(逃げ出して)宿に戻った。

そしてその出来事をユークレスに相談する様に話すと

「そんな事が・・・ふふ・・・あったのですね・・・ぷくく」

今にも大笑いしますと言いたげに口元を抑えながら返事をされる二人。

「あのね!笑い事じゃないんだよ!!?どうすれば良いかなって話なの!!」

「そうなんだねー。どうしたら良いと思う?」

「そんなのご主人・・・ふふふ・・・になっちゃいましょうです・・・ふっ・・・」

笑いを堪えきれて居ない返事が返ってくる。

「もう!真面目に考えてよね!!」

その反応にアリアが珍しく怒る。

「あ、いや。申し訳ないです」

「全くもう!!」

「しかも明日から入学なんだよね。

あの子とも顔を合わせるし、もしかしたら同じクラスかも知れないんだよ?」

「「はぁ」」

怒られたユークレスと明日からの事でため息が出る二人。

「でも、ご主人になっちゃうって言うのは良い案だと思いますですよ?

まだ師匠達お二人はその彼女?の事をちゃんと知らない訳ですし、お試しでなっちゃえば良いのではないです?」

まともに考えた案がそれくらいしか思い浮かばないから困っている二人。

だからこそユークレスに相談をした訳だが、ユークレスも同じ様な答えだった。

「それが良いのかなぁ。入学初日に入る前にいきなり雰囲気を壊す様な事をしたくないんだけど、ご主人になるって言うのがなぁ。」

「そこでお試しですよ!期間を設けましょうです。一学期中だけご主人になってお互いを知るって事にしちゃいましょうです。」

「お試しか・・・。うん、そうしてみようか」

エルネが承諾してくれる事を期待して明日の入学式の為に各自部屋に戻るのだった。


(マスターが困れば助ケる。そうすればキっと)

一人の少女は考える。

どうすれば助ける事が出来るのかを。

何をすれば共に居られるのかを。

どうすれば一緒に生きられるのかを。

少女は夜通し考える。

眠る事を知らないかの様に。


入学式当日の朝。


「おはよウございます!ペパ様、アリア様!」

「「お、おはよう」」

会場となる場所の入り口で元気良く、来るのを待っていましたと言わんばかりに挨拶をするエルネが居た。

後ろに居た他の生徒達が「様だって!」「偉い人かな?」と言った声や男性陣から「あんなに可愛い子から様なんて付けて俺も呼ばれてぇ!!」と憎悪の籠った言葉が聞こえたが気にしない気にしない。

そんな事があったが入学式が始まった。

そしてヴィレウスが壇上に上がる。

「新入生の諸君、まずはおめでとうの言葉を送る。」

そう言ってちょっとした演説が始まった。

「ここに居るほぼ全員が私の名前を知っているだろうが改めて。

私の名はヴィレウス・G・メルクリス、現生徒会長を務めさせて貰っている。

堅苦しい挨拶は面倒だから省いて用件だけを簡潔に話す。」

一旦区切ってからまた話し始める。

「今年からは実力制を廃止する。能力を伸ばす場所で能力がないからと学べないと言う矛盾を無くす為だ。

が、ある程度の実力がある者にしか入れない様にした。これは実力が足りなければ入学すら出来ないと言う事だ。」

会場に居る全員がざわめいてる。

この学園国家では生徒会長と言う肩書きはここまでの権力と発言権など色々持っているのだから。

学園のルールを変える。

こんな事は造作もない事だった。

話は続く。

「だが、今回の新入生はその壁を越えた実力者達だ。

在校生諸君、キミ達よりも優れている者が何名かは居る事を良く考えて修練や勉学に励んで欲しい。

新入生の諸君、キミ達には今は持っていない技術と知識を在校生諸君は有している。

その技術や知識を盗むもよし、教わるもよしだ。」

会場に居た生徒達の目の色が変わった気がした。

「では、私からの話は終わりだ。

ああ、最後に一つだけ。後で数名、新入生を呼び出すのでちゃんと来る様に」

それだけを言い残してヴィレウスは会場から姿を消したのだった。

会長っぽい事ってなんでしょう・・・?

生徒会長って見た事ないんですが

まあ、自由で良いですよね!


次回

呼び出しとクラスメイト

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