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遭遇と霧散

パーティ分けが終わった。

四人で一パーティになったのだが・・・。

ペパ・アリア・ユークレスまでは良かった。

そこに生徒会長ヴィレウス・G・メルクリスがパーティ入りしたのである。

「宜しく頼む、ユークレス君・アリア君。そしてペパ君」

硬直するペパ以外の二人。

当然だろう、なにせこの人も入学の審査官の一人である事に変わらないのだから。

「宜しくお願いしますです!」

「宜しくお願いします」

だが緊張は直ぐに解けた。

元々のメンタルが強い二人。

この程度では折れない。

まあ、アリアは緊張のし過ぎで一周回った感じがするのは内緒だ。

挨拶が済み散策が始まった。


散開してから十分くらいの時間が経っただろうか。

ほんの十分だ。

散策と言っても魔物、この小さな村の様な場所では直ぐに見つからないだろうと思っていた。

だけど、それは思いは直ぐに裏切られる事になった。

「-------!!!!」

甲高い叫び声の様な物が聞こえたと思ったら直ぐに静かになった。

最初に気がついたのはアリアだった。

「あの、今。何かが聞こえませんでしたか?」

「え?聞こえましたです?」

「私には何も聞こえなかったが」

ユークレスとヴィレウスは返事をするが

「・・・」

ペパだけは黙ったまま喋らない。

いや、喋れなかった。

何故なら、アリアが聞こえた物が何なのか。

そして、その人物がどうなったのかが分かってしまったから。

「ペパくん?」

青ざめたペパを見てアリアが声を掛けるが喋らない。

「ペパくん!」

大声と大きく揺さぶられた事で正気に戻れた。

そして

「今すぐに逃げよう」

見つける、倒すではなく。

あれは『勝てない』

そう直感が叫んでいた。

「それは許されない」

しかし、その言葉と共に殺気が放たれた。

ヴィレウスが放つそれは言う事を聞かないのであれば仕方なく殺ると言った様な物だった。

「どうしてですか!」

「我々の獲物だからだ」

「生徒会長はあれが何なのか分かっているんですね?」

「知っているとも。弱い受験生はこれで振るいに落とせるのでね。」

「「??」」

ペパとヴィレウスの会話について行けない二人。

「私から話そう。今回の獲物は『吸血種』と呼ばれる物だ。と、言っても本当に吸血をする訳ではないのだがね」


『吸血種』

所謂ヴァンパイア

ヴィレウスが言うには血を操る者全般をそう称するらしい。

どの様な魔法を使うのかはその個体によって変わり対応がほぼ出来ていない。

前回は自分の血を対象に取り込ませる事で生き人形にすると言った者だった。

正気がなくなり衝動を抑えられなくなるのも特徴と説明された所で

アリアとユークレスの表情が青ざめた。

「最後に衝動に付いてなのだが。赤、見える全てを赤に染め上げたいと常に思うらしい。これは文献にしか残っていないのだがね」

そうひと区切りした後にペパに聞いた。

「それで、君は何を聞いた?」

「・・・人が・・・霧散する瞬間を・・・声を聞いて体験してきました・・・」

アリアが声を聞いたタイミングで同じ声を聞いたのだが。

凄惨な光景だった。

一つのパーティがたった一撃で詠唱も無く血霧に変わったのだから。

何をしたらそうなるのかが分からない。

「ふむ、ではその場所に向かおう」

「「は?」」

置いてけぼりだったユークレスとアリアが声を上げる。

「いやいや、待って下さい!それは死にに行くと同義です!」

「その程度の覚悟は出来ている。」

「私達は知らされていなかったんですよ!?」

ユークレスが意見するのは最もだった。

「だが、これを放置すると我が国の危機なのでね。

今回で情報もしくは討伐しなければ国が壊滅してしまう可能性があるのだよ。

既に2度、壊滅しかけている。」

その言葉を聞いて三人が口をつむぐ。

沈黙が流れてしばらくして

「--------」

何かが聞こえた。

その直後だった。

茂みから何者かが飛び出し腕を横に振るう。

ペパの意識は暗闇に落ちたのだった。

主人公は二度死ぬ(不確定)

まあ、まだ謎のままと言う事でお許しを。


次回

不明と能力

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