小さな旅路の途中と三人目?1
ちょっと遅れました。
学園国家「アルファ」
全寮制の学園国家である。
都市に存在する学園の人数が国民の約7割にもなる学生による国家。
統治権すら3つの学園の生徒会が受け持つほどだ。
学園国家と言うだけあって学べる学問の数も相当数ある。
戦闘科・研究科・経済科などなど。
科の名前を出せばキリがないくらいだ。
俺とアリアが学ぶのは戦闘科と研究科。
強くなりたい者や冒険者になりたい者は戦闘科を。
自分の力を知りたいや役立てたい者は研究科に入る。
当然、複数の学科に入る事も出来る。
言うなれば大学の様な物だ。
年齢制限は無いのだが何故か十代が多いらしい。
村を出てから二日ほど経った。
後一日も馬車で走れば着くだろうと言った所でアルファ近くの村で一休みする事になった。
アルファに入る為に向かう予備学生達が集う町。
小さな都市と化しているが気にしない。
「すみません。二人で一日の宿泊で部屋は別、出来れば両隣の部屋って空いてますか?」
宿屋の強面のおじさんに話しかける。
「ちっ」
舌打ちだけすると鍵を渡してくれる。
料金を先払いし部屋に入って荷物を置いてちょっとだけ観光する事になった。
「おじさん、少し町を見回ってきますね」
それだけ言う「ギロリッ」と睨まれるが特に何もなかった。
あのおじさん口下手なのかなぁ。
町は少しうるさいくらいの賑わいを見せてくれた。
鍛冶屋・武具屋・雑貨屋・食材を扱う市場。
全ての店が呼び込みをしているかの様だ。
「ペパくん・・・。これ凄いね!」
「アルファに着けばこれ以上なんじゃない?」
「そうだよね!そうだよね!」
始めて違う村や町に来たアリア。
そりゃ興奮もするか。
「ペパくん!あそこ見に行こう!」
そうやって手を引かれたのはギルドと呼ばれる場所だった。
まあ、良くある依頼を受けて成功すれば報酬が貰えるってやつだ。
冒険者は基本的にギルドを利用する。
これは変わらない物だな。
小さな村にもギルドはあるが食料の調達とかが主な仕事になる。
昔、猪の魔物を連れてきて大損害を出しそうになってた人達も居るけど・・・。
「ちっ、うるせえんだよ!」
「がっ!」
別の場所を見に行こうとした所でそれが起きた。
「しつけえ!お前の親父の事なんざ知らねえって言ってんだ!」
そう言うと蹲っている少年のお腹を何度も蹴りつける。
おいおい、あれは死ぬんじゃないか?
なんで誰も止めようとしない。
「ペパくん・・・」
腕にしがみついて「助けて上げて」とでも言いたげなアリアの顔がそこにあった。
「ほっといても良いと思うけどやっぱり助けた方が良い?」
「うん、ペパくんなら簡単でしょ?」
あれぇ?
簡単って言い切られちゃったぞぉ?
助けて上げてオーラを出され続けて流石に折れた。
「面倒事には巻き込まれたくなかったんだけどなぁ」
「でも、最初から助ける気はあったんでしょ?」
え、見抜かれてる!?
分かり易いのかなぁ。
こんな所でガタイのいいおじさんに声をかける。
「はぁ、おじさん。そこらへんにしときなよ。その子、死んじゃうよ?」
「うるせえ!こいつが鬱陶しいのが悪いんだ!」
あ、これ理性でも失ってんのかな。
少年の方も息が出来てないみたいだし、無理やりにでも動きを止めるか。
取り出したのは羽ペン。
おじさんに近づくが裏拳が飛んでくる。
最小限の動きで躱し、羽ペンで「止まれ」とおじさんに書き込んだ
文字は直ぐに見えなくなり、おじさんの動きが止まる。
「は?なんだこれ。誰だ俺にこんな事をしたやつわあああああああああ!」
周囲の人達も驚いて居るみたいだ。
「大丈夫ですよ。5分もすれば動ける様になります」
それだけ言って少年を担ぎ上げ宿に戻るのだった。
今回も分けます。
主人公、強くなってる(キャラが少ないだけ)
次回
小さな旅路の途中と三人目?2




