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番外編:少し昔の話

番外編です。

とある町の酒場


俺はちょっとした名のある冒険者だ。

年齢?

んなもん聞くなよ。

そうだなぁ

言やぁ、おじ様とは呼ばれるくらいだ。

ずっとよ、寄り添って生きてるやつが居てよ。

まあ言っちゃなんだ、嫁ってやつでよ。

そいつも冒険者なんだわ

お前の母親ってやつだ

今は腹が膨れて休業中だがよ。

実は次の仕事が終わったら冒険者を辞めて隠居しようと思ってんだわ

お前が生まれて来てくれるからな。

これでも父親なんだ。

子供の為ならなんだってする。

それが親ってもんだろ?

つっても俺の親譲りなんだがな。

そんな訳で仕事に行くとすっかぁ。


×月×日

レイク・ラ・ハルニール


そんな日記を付けて向かった仕事は護衛

昔からの友人であり依頼主の○○○の王都までの護衛。

簡単な仕事のはずだった。

『アレ』に合うまでは・・・。


「くっそ!おい逃げろ!その子も一緒にだ!俺はこいつを引き付ける!」

「すまないレイク・・・すまない!」

小さな赤ん坊を抱いて逃げる初老の男性。

それを横目に化物と対峙する。

力の差は歴然。

自分以外の護衛は全て殺られた。

自分はここで死ぬのだと悟っている。

(なら、時間だけはめいっぱい稼ぐしかねぇだろ!)

そう思い、切り掛る。

スッ

音もなく横をすり抜ける化物。

ただそれだけでレイクの首が落ちたのだった。

(ああ、すまない。帰れそうにねぇなぁ・・・。ガキの顔くらい見た・・・かった・・・ぜ。)

薄れる意識の中で《名前だけは呼べるか》何故かそう思えた。

「ユ゛ー・・・ク゛レ゛ス゛・・・。」

名前を呼び次に思った事は

(健やかに・・・。元気に・・・生き・・・ろ・・・。)

そして命の火が消えたのだった。

ちょっとした伏線の様な物です。

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