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俺設定

俺はすごく生きたらしい。

ものすごく、生きたらしい。


あれ?俺は誰だ?「俺」?男、なのか?

名前は?ユダ、か。ユダ・ドール。


今まで、何してたんだっけ。公園で、ぼーっとしてて、絵を描いてて・・・。

今、夢?寝てるのかな、俺。


あれ?手が無い。体は?無い。足も、頭も、顔も、何にもない。


なにこれ。馬鹿みたい。


あ、鏡。これが、俺?だっけ。


白い。周りがすごく白い。


あ。


「なんだ、夢じゃないや」


周りの景色が一気に変わった。

木が数本生えてる、草原。青い空。風もそよそよと吹いている。


鏡はまだ目の前にある。ちゃんと自分の姿が見えた。


真っ黒で綺麗な髪。凛々しい顔立ち。青く冷たい目。優しく、幼い表情。

そして、昔の中国や日本を思わせるような古風な服装。の、ちょっとした現代アレンジ。

腰に短剣。大きなカバンが足下にある。


「はは、イケメンじゃないか」


自分でそう思うほど、なかなかよさげな青年だった。見た目は高校生くらいだろうか。

声も良い。男の子の声だ。


自分に親はいないらしい。ずっと旅をしているらしい。自由だ。なんて素敵。

ずっと、ずっと、一人だ。独りだ。孤独だ。なんて、素敵なんだろう。


ずっと生きた。ずっとずっと。ものすごく生きた。

知っている人が、何人も死んだ。

俺は、死なない。死んでいない。いや、何回か死んだ。

でも、死んでいない。

不死だ。死んではいけないらしい。


って事は、神か?俺、神様なのか?


いや、神じゃない。天使だ。神に仕える天使だ。

あれ?何か違うな。悪魔か?違う。

あ、

堕天使だ。


ユダ・ドール。


自己の確認が出来ました。

現地に送ります。



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