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占い師(仮)は、自分の恋模様が分からない  作者: 花菱うるふ


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18/18

18.第八班の準助手、波乱の面談!?と思いきや

明けましておめでとうございます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


【1/20追記】

1/20に次話投稿予定でしたが、自身・子どもの体調不良のため遅れます。今月中に次話投稿予定です。

 ジジと部屋をあれこれ改装していた休日はあっという間に過ぎ去り、やってきてしまった月曜日。正直、かなり気が重いが、これを乗り越えれば平穏が待っているハズだと自分に言い聞かせる。新しく頼んだばかりのブラウスで気合を入れて研究室の扉を叩く。


「おはようございます~」

「ああ、来たか。待っていたぞ」


 今日もそれなりに早い時間に出勤したが、どのタイミングでも研究室には必ずジャネライラーが居る。住んでるんじゃないかと疑ったりもしたが、単に朝型らしく、早朝から実験のために出勤してきているらしい。先日、気を遣って1時間早く出勤したのにも関わらず、研究室内にジャネライラーが居た時は自分の目を疑ったものだ。

 反して、ニアラローズはゆっくり出勤しがちだ。元々魔法使いの勤務はフレックスタイムとやらを導入しているらしく、トータルの出勤時間さえ満たしていればいつ出勤・退勤をしても良いルールだ。そして、ニアラローズは夜型らしく朝が苦手で、先週はラシェールカに合わせて早起きをしてくれていたらしい。


「今日は午後から面談と聞いている。午前は教科書でも読んで過ごすと良い」

「ありがとうございます」


 まさに研究中毒と言っても過言ではないジャネライラーからゆっかり過ごせと言われるとは思ってもみなかった。机に向かって教科書を読んでみるが、どんな面談になるか考えただけで胃が痛く、さっぱり内容が入ってこない。結局、やや遅い時間に出勤してきたニアラローズとのおしゃべりで時間をつぶして、教科書のページが進むことはなかった。

 研究室で食事の注文をして食べた後、面談の場所として指定された部屋へ向かった。メンバーはラシェールカとニアラローズ、それからグレンディンとブランジェラの四名だ。事前にある程度の説得をしてくれているらしいと聞いたのだが、正直不安しかない。部屋の中にはもうグレンディンとブランジェラが待っていて、椅子に座っていた。一瞬身構えたが、先日と違ってグレンディンは大人しく席に掛けたままだ。


「すいません、お待たせしましたか?」

「今来たばかりだよ、どうぞ掛けてください。」

「まずは、ラシェールカさん。先日の無礼を謝罪させて下さい。申し訳ありませんでした」

「あ、えっと、はい。謝罪を受け入れます」

「言い訳になってしまいますが、そちらで確認してくださっていた通り、今まで相性の良い相手が家族以外で居たことが無く、混乱した結果、距離感を誤ってしまっていました。そして、このような申し出をするのは厚かましいとは思いますが、ラシェールカさんがお嫌でなければ連絡先の交換をしていただけないでしょうか。私がラシェールカさんを好ましく思っている事はゆるぎない事実ですので、まずはお知り合いになれたらと思いまして」

「ええと、連絡先でしたら構いませんけど……」

「ありがとうございます。改めて、お時間を作って頂きありがとうございます」

「……こちらからは以上だ。迷惑をかけてすまないな」

「いいえ~、大丈夫です~。では~、私たちはこれで失礼しても?」

「はい、ありがとうございました」


 連絡先を知りたいと言われたのは驚いたが、始終落ち着いた様子で会話が成立していた。しかも十分程度で何の問題もなく面談が終了してしまって拍子抜けだった。あまりにあっさり終わってしまったので、研究室に戻ってから「面談ってこの後でしたっけ」なんて間抜けな質問をしてしまったくらいだ。心ここにあらずと言った様子が目に余ったのか終業時間を待たずに帰宅を進められたくらいだ。


『おかえりなさい、マスター』

「ジジ、ただいま」

『お早いお帰りですね。面談が憂鬱だと聞いていましたが何かありましたか?』

「ジジ、あのね。面談、何もなかったんだよね。何もなくてびっくりしちゃった。それに、グレンディンさんって落ち着いて話してたら……思ったより、格好いいなって」

『大丈夫そうで良かったです。ただ、緊張して疲れたでしょうから何か甘い物でも召し上がりますか?』

「……うん、お願いしようかな」


 それからジジのおすすめの本を読んで、ゆっくり過ごして夕食時。グレンディンからメッセージが届いていた。


〈こんばんは、グレンディンです。先日は失礼なことをしてしまって申し訳ない。〉


「ジ、ジジどうしよ、えっと、なんて返したら」

『面談の時と同じ返事で良いと思いますよ』

「ええと、そしたら、〈こんばんは、その件については気にしていないので大丈夫です〉っと」


 こんな風にメッセージのやり取りをしたのはいつぶりだろうか。緊張で指先が震える。ややあって、また返事が届く。


〈良ければ、知り合いにラシェールカさんの好きな食べ物を教えてくれませんか?〉


 好きな食べ物を聞かれるなんて、思ってもみなかった。それに知り合いだなんて、グレンディンさんはちょっと面白い人なのかもしれない。


「好きな食べ物……うーん……〈あまいものは好きです〉……これで良い、のかな?」


〈そうなんですね、ありがとうございます。お疲れでしょうからゆっくり休んでくださいね。〉

〈(犬がおやすみと言っているスタンプ)〉


「ふふ、〈ありがとうございます。おやすみなさい〉」

『楽しそうですね、マスター』

「ひゃっ、べ、別に楽しいなんて……こんな風にメッセージでやり取りするなんて久しぶりだなって思っただけ」

『そうですか。……ですがマスター、そろそろお風呂に入って寝る時間ですよ』

「わ、もうそんな時間?そうするねジジ」


 身支度を済ませ、潜り込んだ布団の中でスマホをそっと撫でる。今日は良い一日だったかもしれない。

拙作をお読み頂きありがとうございます。


次話は1/15 18:30の予定です。


1/15追記 体調不良のため5日ほど投稿が遅れる見込みです。1/20ごろに投稿できるよう療養致します。

10/20追記 子自身の体調不良+どもの体調不良のため、次話投稿予定は今月中となります。

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