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占い師(仮)は、自分の恋模様が分からない  作者: 花菱うるふ


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12/18

12.第八班の準助手、変化があったこと

大変お待たせ致しました。

「私自身、何か変わった感じは無いんですけど……」

「ラシェールカちゃんは~身体接触で”未来視”ができるんだよね?その手袋と〜きっちり着込んだ服装は不要な接触回避のためかな?」

「あ……はい、そうです。」


 ラシェールカは思い切りよく質問を投げかけてきたニアラローズに狼狽した。なんとなく居心地が悪くて指先を弄ぶ。ニアラローズはにこにこと笑みを浮かべて、それからぱちんと小さく手を打ち鳴らした。


「うんうん、とっても良いですね~」

「へ?」

「不意の接触を避けて〜、望まない魔力特性の発現を避けるのは魔法使いの基本なの。知らなくても、ちゃ~んと自衛をしているのはとっても偉いよ~。……ちなみに〜、私は見えすぎ無いように魔力特性を発現させるときはメガネを掛けるんだ~。ほら、メガネを掛けたらよく見えるでしょ〜?そういうイメージで発現のトリガーにすることもできるんだ」


 どこから取り出したのか淡いブラウンのメガネを掛けて見せるニアラローズ。美少女はメガネを掛けても美少女なんだと感心していると、ふとその瞳の周辺にキラキラとした粒子が見える。


「わぁ……キラキラして綺麗ですね……」

「ん?私、キラキラしてる?」

「瞳がキラキラしていて、まぶしいです」

「ん~?……こうするとキラキラしなくなる?」


 不思議そうに小首を傾げたニアラローズは何度かメガネを掛けたり外したりしてラシェールカの反応を伺う。メガネを掛けてもキラキラしたりしなかったりするのを正直に答えていると、ニアラローズが思案顔をし始めた。美少女はどんな顔をしていても美少女なんだと思わず感心してしまった。


「ジャネライラーくん、私キラキラしてる〜?」

「戯言を言うのはやめてくれ給え」

「う〜ん……。ねぇ、ラシェールカちゃんさ〜、今までにこういうキラキラって見えたこと、ある?」


 そう言われて記憶を辿ると、占いをしていた時にたまに見ていたような気がする。直近だとグレンディンとマイリーアンの”未来視”をした時に強い光を見たが、日常生活で見た覚えはない。そのまま伝えるとニアラローズは少し興奮した様子でジャネライラーに何事か話しかけている。話について行けず、ぽかんとしたラシェールカはしばしその場で放置される事になった。


「あ!ラシェールカちゃん、ほっといてごめん~ちょっと疲れただろうしお茶でも飲みながら説明するね。ちょっとお勉強はストップして〜お菓子も食べちゃお」


 数分後、話がまとまったらしい二人は興奮が隠し切れない様子であった。テキパキとニアラローズが用意してくれたお茶は、よく分からない名称のブランド紅茶らしい。さっき見ただけだった有名店のお菓子も添えられていて、まるで高級ホテルのラウンジでもてなされているみたいだった。お茶を飲み、一息ついたことで二人の様子は落ち着いたように見える。


「さ〜て、ラシェールカちゃん。さっきキラキラについて質問したと思うんだけど~、今からちょっとした魔法を使うのでキラキラが見えるか教えてもらってもいいかな?」

「え、はい」

「じゃあいくよ~私の手元、よく見ててね『花開け』」


 ニアラローズの手のひらで可憐な花が光を纏って咲いたのが見えた。少しすると光は薄れていき完全に消え去る。同時に花もサラリと崩れ去っていく。見えたものをそのまま伝えると、二人は空中ディプレイに何事か入力し始めた。


「次はこっちだ。私の事を見ていたまえ」


 今度はジャネライラーの体をうっすらと光が纏っているように見える。蛇のように鋭い瞳にじっと見つめられ、目を合わせるのがいたたまれない気持ちになって不自然にならないように全身に視線をやる。先程と同じように見えたものを伝えると、カタカタと空中ディスプレイに入力していく姿が見える。


「ラシェールカちゃん、すこ〜し落ち着いて聞いてね。おそらくなんだけどね……私の"見る"魔力特性の影響を受けて、魔力が見える様になってるみたい」


 所謂(いわゆる)"魔力視"だね〜とほんの少し興奮気味に告げるニアラローズ。珍しい"魔力視"持ちになったなら実験のデータ取りをしてもらおうか、いや別の事を優先してやるかと段取りをぶつぶつと呟くジャネライラー。ジャネライラーに至っては完全に獲物を見る目をしていて怖い。


「ええと、そんなに珍しい事なんですか?」

「そうなの〜!ちょっとお勉強の続きにはなるんだけどーー」


 魔法使いの魔法は意図して超常現象を起こすもので、魔力特性は意図せず超常現象を起こすものという違いがあるそうだ。そして魔法の中にも相性や個人の特性があり得意/不得意がはっきり分かれている。例えば治癒魔法に長けた人は温厚な性格な人が多く、攻撃魔法に向かない事が多いとか。魔力特性持ちは魔法使いの約半数だが、その発現条件によっていくつかに分けられている。触れる事が条件の接触型、自身から一定範囲内に居る事が条件の範囲型、特殊な条件を満たした場合にのみ影響を及ぼす特殊型などがあるそうだ。今回のラシェールカが得た魔力特性は視認型に該当するらしい。元々の"未来視"は接触型だ。

拙作をお読み頂きありがとうございます。

次話は11/10 18:30の予定です。


家族の入院が思っていたより長引いてしまい大遅刻いたしました……。

子供の感染症は怖いですね……(RSウイルスで高熱+肺炎症状でした。今はとても元気です。)


中途半端な感じではありますが、一先ず投稿致しました。


【追記11/9】身内に不幸があったため、大変申し訳ありませんが次話は11/15 18:30の予定になります。

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