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ブラック・オーシャン ~魔法少女は世界を救えるか~  作者: 山本ひすい
第1章「神国動乱編」
1/4

プロローグ 『神と御子は円環の理となりて』

お読みいただき、ありがとうございます。


――警告音が鳴り響いている。



「何故だ。何故なんだ!」


 必死に叫ぶ女性がそこにはいた。

 しかし、彼女がどれだけ叫んでも騒がしい警告音は止まらない。


「何故今になって我々を――」


「あなた方は、人の範疇を超えてしまった」


 女性の叫びを遮って、()()()は答えた。あたかも自分は人ではない、というような口ぶりで話す()()()は、光が集まっている物体で、ぼんやりと人の形をしている、とわかるのみだ。


 その()には、女性以外にも大勢の人が乗っていたが、その部屋には女性と()()()がいるのみだ。それにも関わらず、()()()はその船全体を包み込むかのような笑顔と、憐れみの入り混じった表情をして――とは言っても顔があるわけではないが――最後にこう言った。


「さようなら、私たちの親であり子らよ」


 その瞬間、船の中から人の気配が消え失せた。


「次は、失敗しない」


 人の気配がなくなった船は、その主がいないままに目的地へとひたすら進む。その後ろ姿を、さびしそうに見つめている光があった。



そして、時は流れる。



―――――――――――――――――――――――――



「あなたの髪を見ていると苦しいの。二度と顔を見せないで頂戴」


 それが私の、家族との最後の記憶。


 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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今日はプロローグ含め、2話投稿です!

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