第二話 待って、女神が母親だったんだけど
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俺はうっすら目を開ける。
すると目の前にはきらびやかな宮殿が____ない。
代わりにあったのは机と布団が合体したアレ。あの暖房器具…
そう純和風のこたつがあった。
夢だ。夢に決まってる。よく考えてみろ。
死んで、目を開けたらこたつだぞ?!
冗談にもほどがある。俺はあたりを見渡した。
あたり一面白く、何もない世界。その中にぽつりとあるこたつ。
いや、転生する流れだろ。輝くような宮殿がない、めちゃくちゃ美人なも女神様いない。
俺はおもわず頭を抱えて叫ぶ。
「おい女神ぃぃぃぃぃぃ『呼んだ?』ぃぃ?」急に下から声がする。
俺はもしやと思い、近くったこたつの下を覗いてみた。
そこには輝くような(?)女神がいた。その女神は俺を見るなり可愛らしい声を上げる。
「久しぶりねぇ!りゅー君!もうこんなに成長して…」
もしかしてあれなのか、知らぬところで女神の幼馴染だったりしたのか⁉
俺はそんな淡い期待を寄せて言う。
「あー。女神?ちゃん?久しぶりだね⁉」
女神ちゃんは小首をかしげる。かわいい。
「女神ちゃん?母上に向かってどういう言葉使いです?そんな子に育てた覚えはありません!
いやりゅー君が四つのころ死んでしまったので、育てたとも言い難いですか…」
「は、母上?!」大きな声が響く。
俺の知る母上は黒髪美人で浴衣を着ている大和なでしこだ。
もう忘れたのか?俺の父親は有名企業の社長だ。
お相手もれっきとした財閥の人ではないとだめなのだ。
その母親が今は西洋風の服を着た女神である。心なしか髪も明るくなっている。
母上(?)はにこにこと笑って言う。
「ほら『女神(死んだ母親)に異世界行…』っていう題名でしょ!この作品」
「無理にタイトルコールしなくていいから!」俺は思わず突っ込んだ。
母上(?)はひとしきり笑ったらまじめな顔をして言う。
「なるべく願いはかなえるけど、どこに転生したい?」
俺はようやく来た!と満面な笑みを浮かべ、オタク特有の早口で言い放つ。
「まず、剣と魔法の世界の異世界に転生して、顔面最強で!あ、もちろんチート能力と頭の良さが欲しい、髪は派手目な髪色ね!主人公っぽいヤツ!女子にもてて、友達もたくさん作る!」
「まかせて!すべてかなえてみせるわ!!」母上(?)は自信満々に笑う。
「おお!」
「じゃ転生するわよ!」
光に包まれ、自分の足が消えていく。
「私が幸せにできなかった分、幸せになるのよ」母上(?)が切なそうに言った。
俺は目を見張る。俺は母上に聞こえるように大きな言った。
「母上!もちろんだよ!ありがとな。幸せになって見せる。」
母上は俺の頭に手を伸ばす。
母上の手が俺の頭を撫でた_______気がした。
気づくと俺は病院のような所に寝ていて大勢の大人に囲まれていた。
俺は小さな目であたりを見渡した。
そして唐突に思う。
「これ、異世界に転生してなくね?おい母上ぇぇぇぇぇ!!!」
俺の叫び声は、赤子の泣き声となり言葉になっていなかった。
やっと次回、本格的に転生します!
今回はギャグ多め(?)でしたが、転生後はシリアスを交えながら話を進めていきます。
もちろんギャグもありますが…
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