表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/13

プリンセスメーカー☆娘は最高のエンディングを目指します!!

プリンセスメーカー☆古いゲームです。細かい設定はうろ覚え、ご容赦のほどを。

ああ、まただわ‥‥


どうしてまた同じことを、同じ失敗をするの?






ゲームのエンディングが流れる中、思わず失望の声を私は自ら上げていた。


ここはプリンセスを目指す育成ゲーム、プリンセスメーカーの世界。

でも、結婚も職業も多種多様。いくつものエンディングが存在する。プリンセスはその結婚相手のひとつ、つまり王子と結ばれればプリンセスになるのだ。そして、職業は職業で別にあるのである。


いつだったか私は、バレリーナになった後、王子と結婚した回もあった‥‥

ただ私は別に王子に特別な気持ちがあるわけではない。

ただ、父の教えの元、王子と結婚したり、あるいは騎士だったり、魔導士だったり、商人だったり、農夫だったりと、結婚する相手はその時々の評価や状況で変わってくるのだ。職業も同じだ。


そう、全ては父の育成にかかってる。

なにしろ、そもそもの始まりは、魔族によって壊滅しかかっていた王都を一人の勇者が魔王を退け救ったことから始まる。


そしてその様子を見ていた12星座宮の神々が、天界の娘を勇者に預け育てさせるのがこのゲームなのだ。



でも、私はもう、疲れてしまった‥‥

神々は、勇者が私をどう育てるかを、延々と繰り返してる。全ては地上の人々を測るための実験。

別の世界、異世界ではゲーム(遊戯)として存在するらしいと最近気づいた。


エンディングを迎えては、魂は天界で浄化、記憶抹消してから、また始まる。



でもね、いくら記憶を消したって、全部は消えない。何かのはずみで出てきたり、するのだ。

なにしろ、良い記憶ばかりではない。それどころか、育て下手な父のせいで、誰にも言えないような酷い末路を何度か迎えた‥‥

それもここ最近酷いエンディングばかり。


今回は【出戻り】

つまり職にもつかず結婚したあげく、離婚して出戻っちゃった訳なの。

でも、これでさえ、ましな方なんだから。もう嫌になってしまう。また帰って、始まりを迎えるなんて無理よ!





神様、私はもう、存在したくない!!

勇者の娘なんて嫌っ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ