第一話
パーティ会場では、生のオーケストラが招かれて穏やかな音楽が奏でられている。
時に飲み物や食べ物を口にし、時に談笑し、時にダンスを踊りと穏やかに時が流れていく。
ここ王立学院では新入生の歓迎会、生徒会の新規役員紹介などを兼ねて上級生が主催する交流パーティが春先に開かれる。そのパーティの宴もたけなわという段階でその事件は起こった。
「少し私に時間を頂きたい! 今宵、この場において断罪されるべき者がいる!」
その声の主は、グレンワーナ王国第一王子アースティア=グレンワーナだった。王家の象徴たる美しい金髪、そして精悍な顔つきは女性ならば誰しもが惹きつけられるであろう、見目麗しさを持っている。
そんな彼の声は涼やかであり、全員の耳に届いていた。
最初はざわつきが場を支配する。しかし、すぐに全員がアースティアの次の言葉に注目し、先ほどまでとは打って変わって静寂が支配する。
演奏も自然と停止していた。
彼と対峙するかのように、一人の令嬢が美しい青のドレスを身に纏ってその場に立ち尽くしている。
アースティアはその令嬢を睨みつけており、まるで親の仇を見るかのような鋭い視線をぶつけていた。
「私はここに宣言する!」
彼の指先が令嬢を指し示す。
「私、アースティア=グレンワーナは、リアーナ=シナバーとの婚約を破棄する!」
腰まで伸びる美しい銀髪に、宝石のような美しい青い目が輝いている彼女の名はリアーナ、彼女はシナバー伯爵家の令嬢でありアースティアが宣言したように、彼の婚約者、だった。
王家と伯爵家の両家が認めた婚約関係であり、それは彼らが幼少の頃に結ばれた契りである。
「そ、そんな……」
リアーナは次期国王候補のアースティアといずれ結ばれる時に備えて、相応しい女性になれるようにこれまで研鑽を積んできていた。
それが全て無駄になると宣言されたことは、彼女に強い衝撃を与え、身体の前に持ってきている手は震えている。
『王子がなぜ婚約破棄を!?』
『リアーナ様ほど次期王妃に相応しい女性はいないだろ?』
『まさか、あの噂は本当だったのか?』
周囲もこの驚くべき状況にざわつき始めている。中には何やら、二人の関係について噂を聞いている者もいるようだった。
「な、なぜですか! 私はアースティア様に相応しい淑女となるべくこれまで過ごして参りました! それがなぜ、今!」
当然の疑問を彼女はアースティアにぶつける。婚約者として当然の疑問であり、彼女にはこの問いかけをする権利があった。
「なぜ、なぜだと? どの口が言う! 貴様は私の結婚相手としてふさわしくないからだ! 貴様がこれまでシリカ嬢へと行った非道、忘れたとは言わさんぞ!」
ここで新しく名前が挙がったシリカ嬢。彼女はつい一年前までは平民として暮らしていたが、子爵家に養女として迎え入れられ、貴族入りした少女である。
肩のあたりで切りそろえられた茶色の髪に、あどけなさの残るかわらしい顔立ちは、美しいと評されるリアーナとは対局にあった。
貴族社会にも、王立学院にも慣れていない彼女のことをアースティアは気にかけ、ことあるごとに力を貸していた。
『リアーナ様がシリカ嬢に非道を?』
『噂では聞いたことがあるぞ』
『あー、確かにアースティア様とシリカ嬢、最近仲良さそうだったもんなあ。婚約者が女性と仲良くしていたら、それくらいはするかも』
周囲の生徒たちは彼らのことを噂している。ここまでくると、この婚約破棄の正当性よりも、この三角関係がどちらに向かって行くのか、そちらに興味が沸いている。
「そ、そんな! 私はアースティア様の婚約者として、貴族の一員としてシリカさんへ苦言を呈したことはあります。しかし、それは彼女のことを思っての……」
婚約者がいながらも、噂になるほどにはアースティアとシリカの距離は近かった。近すぎた。
アースティアがあらぬ噂をされれば、彼の次期王位継承者として汚点になってしまう。
相手のシリカにしても、そんな噂を広められれば他家とのお見合い話などが遠のいてしまう。
そんな二人のことを思ったからこそ、リアーナは彼女に注意をしていた。もちろんアースティアにもそのあたりを言い含めようと何度も話している。
「リアーナさん、横入り失礼するがあなたがシリカ嬢をいじめていたという証言は私のところへ何件も報告されている」
それは生徒会長のグリア=モンティーヌの言葉である。澄んだ水色の髪で眼鏡をかけた美男子の彼は伯爵家の子息であり、この学校の代表的立場である。
『会長が言うならそうなのかもな……』
『あーあ、俺リアーナ様のファンだったのにがっかりだよ』
『貴族の令嬢としてあるまじきことだ!』
そんな彼の証言であれば、他の生徒たちも自然と信じ、それが本当であると思っていく。
「悪いが俺も聞いたぞ。まさか直接手を下さずに、取り巻きにいじめさせるとはな!」
今度は風紀委員のシーザー=スカイ。規律に厳しく、生徒の規則違反を取り締まる立場である彼の父は王国騎士団の団長であり、彼自身の言葉にも信頼が置かれている。
そのキリっとした眼差しは、時に強さを、時に優しさを持っており女生徒たちからも人気である。そして、今はリアーナに向けて強さが向けられていた。
取り巻きを引き連れていた覚えはリアーナにはない。しかし、彼女に取り入ろうとしていた女生徒は何人かおり、そんな彼女たちがリアーナの名を語ってシリカに手を出していた。
王子、伯爵子息の生徒会長、王国騎士団団長子息の風紀委員長。この三人の言葉が揃っては、誰もリアーナが行ったという所業に対して疑いを持たない。
「そ、そんな、みなさんまで……」
グリアもシーザーも入学当初、リアーナと仲良くしており、ともに国を支える仲間だと信じていた。そんな二人までもが今では、彼女とは反対の位置に立っている。
当のシリカも彼らの言葉に何も言わず、リアーナのことを迷惑そうに見ている。
信じていた婚約者に、友に、そして心配した子爵令嬢に、周りの同級生たちに、後輩たちに、全てに侮蔑の視線を向けられ、孤立したリアーナの目からはポロポロと涙が零れていく。
(なんで、そんなことしていないのに、なぜ私がこんなことに……ただ、ただ良かれと思って、みんなが良くなればと思って……)
孤立した彼女の心は折れ、ただうつむき、涙を流すしかなくなっている。
「泣いても許されることではない! まずはシリカ嬢へと謝罪をするんだ!!」
強い言葉が、リアーナにぶつけられる。
泣いたままだったが、リアーナは顔をあげて視線をシリカへと向けた。
「きゃっ!」
彼女は、その視線を怖がるかのようにアースティアの背中に隠れる。
「貴様、この状況にあっても彼女を怖がらせようというのか!」
(ただ見ただけで、こんなことまで言われなければならないなんて……)
涙の量は更に増え、今日のためにしてきた化粧が崩れてしまう。それでも、彼女は涙を拭けず、その彼女に手を差し伸べる者もいなかった。
この男が来るまでは……。
「はいはい、みんなちょっとどいてくれるかな……遅れてきてみたらなんだか騒ぎになっているみたいだな」
パンパンと手を叩きながら人の壁をかき分けて登場したのはカイルという名の人物であり、アースティアたちとは同級生、しかしながら年齢が二つ上といういわくつきの生徒である。
黒髪黒目であり、王国広していえでもこのような色をしているのは彼一人だけである。長身のアースティアと比較しても同程度の体格であり、服の上からではわかりづらいが引き締まった肉体をしている。
「んー? あちらにいるのはアースティア殿下に、グリア生徒会長に、シーザー風紀委員長、それにシリカ子爵令嬢様か……」
そこまで言ったところで、今度は一人涙を流しているリアーナに視線を向ける。
「そして、涙を流されているのはアースティア殿下の婚約者であらせられるリアーナ伯爵令嬢ではありませんか。はて、なぜ殿下は婚約者ではなく別の女性を侍らせているのでしょうかね?」
状況からして、なにが起こっているのかは察してはいたものの、カイルはアースティアを責めるために、あえてこのような持って回った言い方をしている。彼らに対する呼び方も普段では呼ばないような敬称をつけている。
「そ、それは、その女がシリカ嬢に悪質な……」
「なるほどなるほど、つまり、そちらのシリカお嬢様にリアーナ嬢が悪質ないじわるなどをしたから、それを許せずにアースティア殿下は婚約破棄を宣言したということですかな?」
アースティアが言い終える間に、カイルは続ける。遅れて来たように見せてはいたが、実際には一連のやりとりを見ており、婚約破棄の流れもしっかり聞いていた。
「そ、そのとおりです!」
このアースティアの返事に、リアーナはキュッと、自らのドレスの裾を握る。こうでもしないと、今にも崩れ落ちてしまいそうで耐えられなかった。
「なるほど、シリカ嬢にたらしこまれたのか……」
その呟きは決して大きなものではなかったが、ほとんどの者の耳に届き、もちろんシリカにも聞こえていた。
「なっ! そんな、私がたらしこんだなんて……あなた失礼です!」
ここでシリカがカイルを注意しようとするが、彼は聞こえていないかのように無視している。
「それで、その婚約破棄をするっていうこと、兄貴は知っているのか?」
声のトーンが一段下がり、普段の口調に戻ったカイルは目を細めてアースティアに質問する。その変化に動揺したのか、アースティアは一瞬たじろぐ。
「うっ、父上にはこれから話します! ですが、私の主張は正当なものです、きっと父上も認めて下さるはずです! 叔父上に心配されるまでもありません!」
ここまで空気を読まずに発言をしてきたカイル。彼はアースティアの叔父であり、現王の弟カイル=グレンワーナその人だった。
彼はアースティアの答えを聞いてニヤリと笑う。
婚約とは家と家のやりとりで結ばれるものである。この場合、グレンワーナ王家とシナバー伯爵家によって結ばれたものであり、それを王子とはいえ個人が勝手に破棄することはできない。
「なら、この場所でリアーナ嬢のことを糾弾するのは、お前がやりたいだけのただの私刑だな。正当かどうか、お前たち側からだけの一方的な言い分で判断させるのはフェアなやり方じゃないだろ。どうせお前たちの話なんて、どれも証拠のない噂や誰とも知れない報告だけのものを根拠にしているんだろ? あー、ただここまでのことをしでかしたんだ。吐いた言葉を飲み込むなよ?」
アースティアたちに何も言わせないように続けざまに言い放つと、カイルはリアーナのもとへ移動する。
「とりあえず、これを。涙を拭くといい」
「あ、ありがとうございます……」
カイルは王家の紋章が刺繍されたハンカチを彼女に渡す。受け取りながらもリアーナは戸惑っていた。なぜ、王弟であるカイルが自分を助けてくれるのか?
「くっ、落ちた王族のくせして……」
それはアースティア側の誰かの言葉なのか、生徒の誰かの言葉なのかわからないが、カイルとリアーナの耳に届いている。
「ははっ、そんな隠れて言わなくてもいいぞ。王位を継ぐ者の髪色は光を表す金色に輝いている。王もアースティアもまさにそれだな。そして、そんな王族の中にあって俺の髪色は黒だ。そりゃ落ちた王族なんて言われても仕方がない。だけどな、俺が現王の弟ってことにはかわりないんだよ。だから、俺のことが本気で気に食わないなら、俺より偉くなってみろ、頑張れ!」
堂々としているカイルに誰も何も言えず、会場は静まり返った。
「さて、静かになったところで、リアーナ嬢……行こうか」
「えっ?」
カイルの言葉に困惑するリアーナだったが、彼の行動は止まらない。
パチンッと指を鳴らすと、彼の隣には漆黒の馬が突如出現する。
「あ、あれは叔父上の魔法!」
この馬を見たことがあるのはこの場において、アースティアだけである。
これはカイルが得意な影魔法であり、影で作られた馬は実体化し通常の馬のように使役できる。さらには空を駆けることもできる。
「さて、これにて幕引きだ。リアーナ嬢、失礼するぞ」
「きゃっ!」
「待て……!」
カイルは彼女を抱えるとそのまま馬に飛び乗った。アースティアはそんな彼らを止めようと手を伸ばそうとするが、既に馬は走りだしていた。
「はっはっは、文句があればいつでも受け付ける。俺の宮殿に来ることだな!」
その声は会場にこだましているかのように、しばらくの間みんなの耳に残っていた。
「あ、あの、カイル様。そ、その、どうして?」
どうして助けてくれたのか? その質問を馬上で彼に掴まりながら質問する。影馬は空を駆けており、春の暖かい風が二人の頬を撫でている。
「ん? いやあ、あれはないだろ。事実がどうなのかは一旦おいといて、あれだけの大勢の前で婚約者に対してあんなことを言うのはおかしい。本当に問題があるのならば、正当な証拠を持って、うちの兄貴やリアーナ嬢のご両親がいる前で主張する必要がある。それをあのバカ甥は、シリカ嬢に骨抜きにされやがって……」
歳が上とはいえ、同じ学年で学院生活を送って来たカイルは、アースティアやシリカがどんな関係性なのかは自らの目で見て知っていた。
「やはり、アースティア様はシリカさんに……」
薄々は彼女もわかっていた。それでも、王子であり婚約者である彼のことを信じていたからこそ、二人が近づきすぎないようにと、声をかけるにとどめていた。
「……あいつがどこまで本気なのかはわからんが、物珍しさが勝ったんだろうな。俺はまあ、こんなだけど、みんなは王族や貴族として厳しく育てられてきた。そんなとこに、歯に衣着せぬ物言いといえばいいほうだが、つまるところ礼儀知らず、身分をわきまえない発言っていうのはあいつらにとって新鮮だったんだろうさ」
事実、学院においてアースティアに意見できるのは教師を含めてもカイルくらいしかいなかった。そのカイルも基本的には甥であるアースティアと関わることがほとんどなかった。
だからこそ、シリカがわがまま言い放題のアースティアに不満をぶつけるのは新鮮だった。反対にリアーナが注意するのは、いつものお小言と受け取られてしまっていた。
身分にとらわれず、気楽に接してくれて、言いづらいこともビシッと言ってくれる。
これによって、アースティアをはじめとする貴族の子弟たちは、のきなみシリカに心惹かれていくこととなる。
「そんな……」
これまで頑張ってきた全てが否定されたかのようで、リアーナはうつむいてしまう。
「軽い言い方になってしまうが、いつまでも引きずっても仕方ない。あいつはバカなんだよ。あんなバカと結婚することにならなくてよかったと思うぞ?」
「……ふふっ、あの方をそこまでバカバカとおっしゃられるのはカイル様だけですね」
ここにきてやっとリアーナは少しだけ微笑みを見せる。
「まあ、とりあえず今後の話をするためにある場所に案内する。それまでは、この空からの光景を楽しんでいてくれ」
カイルに言われて、リアーナは改めて周囲を見回した。
「わあっ!」
既に時間は夜。カイルは空高く馬を走らせており、空からは街の灯りがキラキラと、まるで宝石のように輝いている。
(どうだ、綺麗だろ)
そんな言葉を口にしようとして、カイルはそれを飲み込んだ。彼女が灯りと同じように目をキラキラと輝かせているのを見て、そんなことをするのは無粋だな、と。
しばらくすればまた面倒なことを考えなければならない。だから、この時間だけでも彼女にはそれらをどこか遠くに追いやって、気のすむままに風景を楽しんで欲しかった。
あえて、少しだけ速度を落として少しでもその時間を延長しようとしたが、その時間もいずれ終わりがやってくる……。
カイルはリアーナを連れて、王城の王の私室の扉を開ける。
「兄貴、シナバー伯爵。約束の時間に少し遅れて申し訳ない」
パーティに出る前に、カイルは二人にここで待っていてもらうように話していた。理由は説明せず、ただ大事な話になると思う、とだけ告げて……。
「いや、少し遅れるかもしれないとは言っていたからな、構わん」
「私も問題ありません。王と忌憚のない意見の交換をする貴重な時間を頂けましたからな」
二人ともカイルが約束の時間に少し遅れたことは全く気にしていない。それより気になるのは、彼の後ろにシナバー伯爵の娘、リアーナの姿があることだった。
彼女はぺこりと頭を下げると、無言のままカイルに続いて部屋に入る。
「彼女が挨拶をしないのも許してやってくれ。少し、彼女に良くないことがあったものでな……」
チラリを視線を向けると、リアーナはパーティ会場でもそうであったようにうつむいてスカートをギュッと掴んでいる。
一体なにがあったのかと、王とシナバー伯爵は顔を見合わせて首を傾げている。その間にカイルはリアーナと隣あってソファに腰掛ける。
「早速だが本題から入ろう。先ほど、学院の歓迎パーティの会場で、多くの生徒の前でアースティア王子が宣言した。リアーナ=シナバー嬢は婚約者として相応しくない。だから婚約破棄をする、とな」
「「はあっ!?」」
王と伯爵は立ち上がって驚きの声をあげた。そして、視線をリアーナに向けて本当なのか? と確認を求めている。
それに対して彼女ができる反応はただただ無言で頷くだけだった。
「あのバカ息子がああああ!」
怒りが頂点にまで達した王は書斎机の近くにいたため、そのまま机を思い切り叩きながら怒りを口にした。
「……それは……なんというか」
伯爵にいたっては、言葉を失っている。
「もちろん婚約というのは家同士で行うものであるため、いわばあいつのあの場での発言は無効、といえる。だが、発言をした場所が問題だ。あの場所には有力貴族の子が多く存在する。あー、ちなみに言っておくが生徒会長も風紀委員長もアースティア側についていたぞ」
ここまで説明したところで、伯爵は婚約破棄などというものを突きつけて来た理由に思い当たった。
「シリカ子爵令嬢、ですかな」
ポツリとその名を伯爵が口にすると、リアーナの身体がビクリと大きく震える。
「伯爵もご存知でしたか……そのとおりです、リアーナ嬢が彼女に非道ないじめをしたというのが彼らの主張でした。明確な証拠はなく証言のみのものですが、これまた証言者が問題だ」
学院において信頼のおけるトップともいえる三人の発言によって、真偽はともかくとして、真実として受け入れられ広がってしまう。
「「うむむむ」」
ただ王子を注意すればいいという状況では既にないことを理解して、王と伯爵は思わずうなってしまう。
「さあ、困ったお二人とリアーナ嬢には私から提案があります」
ニヤリと笑うカイル。やはりなにかあるのだなと、微妙な表情で顔をあげる王と伯爵。不安そうな表情のままのリアーナ。
「リアーナ嬢を私に下さい」
「「「えっ!?」」」
まさかの提案に三人は思わず固まってしまうが、カイルはその反応を見てニヤニヤと笑っていた。
これは、婚約破棄された伯爵令嬢が、落ちた王族と呼ばれた黒髪黒目の転生王弟によって新しい人生を生きていく物語である。
お読みいただきありがとうございます。
新作となります、よろしくお願いします。