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under 500 Ⅱ

[め]に限りなく近い[あ]

付き合って半年が過ぎようとしているのに、まだ彼女のことをあまり知らない。


どこに住んでいるのかはモチロンのこと、名前さえも教えて貰えずにいた。


警戒しているのは分かるが、もう付き合って結構経つ。


名前を聞いても、頑なにヒミツと言ってくる。


偽名でもいいから、言ってくれという気持ちがかなり溢れている。


もしかしたら、ヒミツという名前なのでは?という考えさえ湧いてきていた。


ここは、持ち物から探るのが一番だ。


持ち物に何かしらの、痕跡があるはず。


彼女が席を立った隙に、彼女のカバンを漁った。


すると、プリクラ帳のようなものが出てきた。


そこには、彼女の姿と、名前らしき文字が書かれたプリクラがあった。


でも、その名前らしき平仮名二文字を見ても、確信には至らなかった。


その文字が、ある平仮名とある平仮名のちょうど真ん中だったからだ。


【あい】なのか、それとも【めい】なのか、全く分からない。


でも、[め]に限りなく近い[あ]だろうという考えに落ち着いた。


プリクラ帳をカバンに戻すと、彼女が、たまたま会った親友と戻ってきた。


そして、彼女の親友は僕に向かってこう言った。


『めいの彼氏さん?』

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