ヴァンパイヤの名は!
「あの・・・・」
「なに?」
異常な状況だ・・・
「いや・・その、これはどういう」
「いらぬのか?それともこれを知らぬのか?これはな、お肉じゃ、存分に食うがよいぞ」
上から口調のその少女はヴァンパイヤ族で
特徴的な金髪に赤目・・・・
幼い容姿ながらも大きなお肉をほおばるため
ヴァンパイヤなのに、リスのように口を膨らませている
金髪幼女のヴァンパイヤが人間とお肉を食べている変な図が想像できるだろうか
それが今の私の状況だ・・・・
「食わぬのか?なら、わらわによこせ」
私があまりにも肉に手を付けないものだから、幼女ヴァンパイヤが体を前のめりにして肉を掴んでくる
「い、いえ、いただきます」
「なんだ、食べるのか。じゃあ、さっさと食え」
っと言うか一人称わらわなのか・・・
私はそう言って、お肉を口に運ぶ・・・・
柔らかく、噛みやすい
そのうえ肉汁がどんどん溢れてくる
「おいしい・・・」
「じゃろう、ぺスが焼いたお肉は格別じゃからな!」
私がお肉の味をほめると
満面の笑みで子供のようにはしゃぐ幼女ヴァンパイヤ
ナニコレ・・普通にかわいい
「うん、おいしい、ぺスさんはいい料理人だね」
「そうなんじゃ!おい、ぺス!おかわりじゃ!私とこの人間の分も!」
幼女がぺスと呼ぶと・・
何もなかった空間から急にコック帽をかぶった男性が出てくる
「はい、お嬢様。ただいまお持ちしてまいります。」
整った顔立ちの爽やかそうなイケメン
低い声も意外なギャップがあり、私的には好みの見た目だが~あくまでもテレビとかで見るアイドルとかの好みだ
私は普通にカイトが好きなのでこういったイケメンには心惑わされないのだ
「ところで、お嬢様何やらお口元にお弁当が」
「はっ」
コックにそう言われ、顔を真っ赤にしながらも口元についた肉汁を拭く
幼女・・・・
「はぁ、いいです。最高です、お嬢様その羞恥の感情。ごちそうさまです」
「いいから!お代わりを持ってまいれ!」
うわぁ・・もしかしてあのイケメン結構やばいやつかも
恥ずかしがる幼女をみて顔を火照らせて何かわけのわからんことを言ってたし・・・
「あの・・ぺスさんって・・」
「ん?なんじゃ、ぺスの事か?」
幼女は笑顔で私にぺスの事を話してくれる
「ぺスはな。悪魔なんじゃ、悪魔は他の生物の感情を食事とするため、今のように・・・・・まぁ、食事をとるのじゃ・・」
「そうなんですね。」
最後のほうは口ごもりながらもなんとか言いのける幼女・・・っというかの子の名前なんだろう?
「あの・・その、いまさらなんですがお名前は?」
「わらわの名前か?よくぞ!聞いてくれた!わらわはロドリゲス・グラン・アリシヤじゃ!」
長いな・・・
「そうですか・・それなら、アリシヤって呼びますね」
「うむ、それで大丈夫じゃ」
満面の笑み、もはや周りに花なんかが見えるくらいには輝いている笑顔だ・・・
幼女の笑顔の破壊力すごいな・・・
「ところで、おぬしの名は何というのじゃ?」
「私は、ユカよ」
「ユカか、よろしくなのじゃ」
「はい、よろしくお願いします」
私らが軽い自己紹介をし終えた直後にぺスが料理をもって現れる
もしかしたら私たちの会話が終わるのを待っていたのかもしれない
さっきのアリシアいじりも食事だし
案外普通の悪魔かも・・・・って普通の悪魔って何よ
やばいは変な状況に自分が置かれているから、段々マヒしてるのかしら
そういえば、ここってどこなのだろう・・・
屋敷の周りは森だし・・・
「アリシア、ここってどこだかわかります?」
「うーん、堅苦しい言葉使いはしなくてもよいぞ」
「そう?えーっと、なら、ここがどこだか分かる?」
「魔界じゃ、おぬしそんなことも知らぬのか?服装も変だし。人間だし。」
「あー、それが私別の世界から来たの。」
「そうなのか!おぬし転生者なのか?」
私が転生の事を言うと、ものすごく食いつくアリシア、ついでにお肉にも食いつく
「アリシアが変な服を着ているのもそれが、あちらの世界のものだからなのだな。」
「そ・・そうね」
変な服・・・とほほ
まぁ、異世界だしね
「なんじゃ、急に暗い顔をするでないぞ」
「あ、ごめんね。ところでどうして私を食事に?」
私はアリシアに一番聞きたかったことを聞くと・・・
アリシアは押黙ってしまう・・・・っは!
そうだ、私・・忘れてはいけない、この子は吸血鬼。
吸血鬼が人間を屋敷に入れる理由なんて決まってる!
この食事も私を太らせて食うつもりだから・・・・・
「どうしたのじゃ?先ほどよりも顔色が・・・」
「・・・ううん、気にしないで・・」
「あっ、ユカを食事に誘ったのは、一緒に食べたかったからなのじゃ」
うっわ、いい子~
曇りなき眼で言ってのける~吸血鬼なのに~
「そ、そうなの?」
「そうなのじゃ、一人の食事はつまらぬからな。召使い達はわらわとは食事をしたがらないのじゃ」
「でも・・ヴァンパイヤの食事って・・・」
「ん?血の事か?あれは百年に一回摂取できれば問題ないのじゃよ。」
へ~そうなのか~
百年に一回・・・・ん?ちょっとまて
「ごめん・・アリシアって何歳?」
「わらわは今1999才じゃ」
うわお・・・おばあちゃん
これが世に言う合法ロリなのね・・・・カイトが好きそうね
私はそう思いながらお肉を口に運んだ
毎日投稿
ユカ「作者さん。」
作者「ん?なんだいユカちゃん」
ユカ「私、早くカイトに会いたいです。」
作者「・・・・・・大人の事情って知ってる?」
ユカ「・・・・・・・・・・・、気に入ってくれたら。感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくお願いします」
作者「おいおい、そのすべてを悟ったような目やめてくれ・・心が・・」
ユカ「読んでくれてありがとう。また来てね」
作者「やだこの子、僕の言うこと無視して、淡々と仕事をこなしたよ」
ユカ「カイト、会いたいよ~」




