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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
タイタニア編上
90/413

二つ目の冒険譚

 降り注ぐ雨・・・・

 雷が真っ暗な空を一瞬だけ照らす

「・・・・・・・」

 俺はただ・・黙って浴びる・・・・

 濡れる衣服の事は気にせず・・・雨を浴び続ける・・・・・

 少し前に起きた出来事があまりにもひどいので・・・・茫然してしまう

「はぁ・・・」

 俺は茫然とするのをやめて・・・・緑魔法のビエントを頭上に発動して・・・傘がわりにする・・・・まぁもう濡れてるけど・・・・

 そして・・・・・転倒した馬車と・・・・その付近で気絶する仲間達を見て・・・・

「どうしてこうなった・・・・」

 


 俺らがドワーフ王国を出る際にクリミナ王女から最高級の鉱石で作られた馬車をもらった。

 王女はドヤ顔でない胸を張って俺に向かって言ってくる・・・

「どうよです、これ、素晴らしいですわよね」」

「あの・・王女様・・クリミナ」

「うん?なに、ありがとうって?良いですわよ、感謝なんて、でもどうしても感謝したいというのであればお聞きしてあげてもいいですわよ」

 ・・・・・・・・うざ

 鼻高々っと言った風に王女は目の前の・・・二階建ての馬車を指さしてくる・・・・

「まぁ・・・うん」

 まぁな・・普通に馬車としてどうかと思うが・・・・

 俺の魔法、ライトアーマードで浮かして重さ自体はなくせるからよかったけど・・・・

 これ普通なら動かないよな・・・・

「う~ん・・控えめにいって・・・馬鹿?」

「失礼ですわ!私はチィエラが窮屈な場所にいないために、最高級の鉱石と・・最も硬い鉱石・・・・イチバンカチを大量に使用した馬車だというのに」

 名前・・・イチバンカチって・・・ネーミングセンスを疑うな・・・

「あぁ・・そうか、分かったよ・・まぁありがたく頂いとくよ・・」

 俺の後ろにいる他の仲間達も唖然としていて・・・・・

 セレスに至っては・・・

「ぎゃっはっはは!うけるー!」

 片手に酒瓶をもって爆笑していた・・・・って

「おい!酔っぱらい!誰から酒をもらった!」

 俺はセレスの持つ酒瓶を奪うが・・・時すでに遅し・・空っぽである・・・

「うけるー!」

「うけない!黙れ!」

 もう・・こいつだけ置いていこうかな・・・

「なぁ、こいつ置いていってもいい?」

 俺は冗談半分にクリミナに聞いてみると・・・・

「えっ・・・世界が破滅しても・・・いやですわ・・・」

 どんだけ嫌なんだよ・・・

 それは言い過ぎだろうっと思っていると・・・

「おーい!誰か、調理汁にあったお酒知らないかい?」

 ・・・・・・

 コックさんらしき人物がそう言って俺らのほうに向かってくる・・・

 俺はコックさんに酔っぱらっているセレスと・・・からの酒瓶を見せる・・・・

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」 

 押し黙るコックさん・・・・・

 怒ったかな・・怒ってるよな・・・・

「飲んでしまったのですか・・・」

「あぁ・・うん、ごめんな・・・」

「えっと・・その何ともないのですか?」

 うん?なんのことだろう・・・まぁ・・セレスが酔っぱらっているということ以外は特に変化はないから・・・しかし・・まぁ一応聞き返すか

「何ともないとは?」

 俺がそう聞き返すと・・コックさんは若干ためらいながらも・・・

「えーっと・・そのそのお酒にはホレールカチの粉末を入れてありまして・・・」

 また・・ホレールカチって・・・・考えたやつの思考回路を心配するレベルでネーミングセンスがないな・・・

「ホレールカチって?」

 俺がホレールカチについて聞こうと思ったが・・・まぁ・・名前から効力は明らかだけど

 クリミナがコックの傍によって

「コックさんあとは私が・・・もういいですわよ・・」

 っと明らかにコックを違う場所に追いやろうとする・・・

「ちょっと、待て」

「ひっ」

 俺はそうはさせるかとクリミナの肩を掴む

「作れといったのは誰だ?」

 俺はコックに聞く・・・

「クリミナ王女が・・・」

 まぁ・・分かってたけど・・・

「もう一度聞く・・ホレールカチって?」

 冷や汗を流し始めるクリミナ・・・・

「ホレールカチは粉末状にして摂取すると・・・最初に口づけした相手を好きになるというもので・・・・」

 ・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

 その場の全員が黙ってクリミナを見る・・・・

 特にチィエラはおびえた目で見ている・・・

「コックさん、ありがとう、俺はちょっと王女とお話があるからさ・・・」

 俺がそういうとコックさんはその場から逃げるように去っていく・・・

「クリミナ」

「はい・・・・」

「言い訳を言うことを許可する」

「えーっと・・その・・・チィエラを絶対に離さないため?」

 これは・・アウトだろ・・・

「ちなみにあれはどのタイミングで飲ませる気だったんだ?」

「・・・・結婚の式の日・・・ドワーフは近いのキスの前に酒を一口飲んでからキスを・・・・」

 なるほどな・・それで確実にチィエラはクリミナの事を好きになるっということだったのか

「まぁ・・・・もういいから、俺らは・・その・・行くよ」

 なんという気まずい別れ・・・

 振り向けねーよ・・・俺は背中を向けて馬車に入る・・・

 まぁ・・セレスは大丈夫だろう・・

 きっと神具の効果でホレールカチの効果は打ち消されてるだろう

 俺らは全員馬車に乗り込み・・そして・・・

「行くぞ!巨人王国!」

 俺の二つ目の冒険譚の始まりである


毎日投稿

クリミナ「気に入ったなら、感想、評価、レビュー、ブックマークなどをすることを許可するですわ!」

作者「・・・・・・・・読者には・・その・・敬語を・・」

クリミナ「私は王女ですわよ!下の者に敬語など」

作者「・・・・・・・読んでくれてありがとうございます。また来てね~」

クリミナ「ちょっと!無視ですの!?」

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