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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
ドワーフ王国編
54/413

やめろ!せっかく教えてたのに!うそこけ・・・

「よし、今からカテンの集落の人達を助けに行く。」

 俺はあてがわれた部屋に着くや否やそう言いながら、マーキングの魔法陣を書いていく

「了解にゃ」

「そうだっちね」

 アリとチィエラアはすぐに承諾して、出かける準備を始める

 しかし、当事者のカテンはというと・・なんだか心配そうに俺を見ているようだ

「大丈夫だ、カテン必ずみんな取り戻してやるからな!」

 俺は紳士的に言葉をかけてやるが・・

 それでもやはり心配なようで・・・少しくらい顔をしている

「うん・・・・」

 カテンは何とかそれだけ言うと・・・・・

 セレスのほうをちらっと見る・・・・・

 それにつられて俺もセレスのほうを見る

「んんんんんんんんんんん!」(この魔法を解けえええええ!)

 そこには、チィエラの親の前で俺に不届きなことをしようとしたセレスがマリオネットによってしゃべれなくされている姿だった・・・・・

 あぁ・・カテンは別に俺の心配をしていたわけでなくて・・・・俺がセレスに対してしたことを引いてるのか~

 道理で俺から距離を取ってると思った~

「まぁ、あれは気にするないつもの事だ。」

「!?」

 俺はそう言いながら魔法陣を完成させてマーキングを完了する。

 なんだかカテンが俺からさらに距離を取ったように見えるが・・・・きっと気のせいだろう・・

「カテンの集落までは徒歩だ。行くぞお前ら~」

「んんんんんんんんんんんんん!」(魔法を解きなさいって言ってるのが聞こえないの!)

 前にも言ったが俺は唇の動きで・・何を言ってるかだいたい分かるためにセレスの言っていることは理解できるが・・・・・・

「いっくぞー!」

「んんんんんんん!」(無視するなあああ!)

 俺は目的地に着くまではセレスを無視することにした。


 夜も更け・・月が空に昇る・・・・

 そんな時間帯に俺らは目的地に着く・・・というよりはそれくらいの時間帯には着くようにした・・

 何故なら~

「夜なら、私の魔法が輝くにゃ!」

 そう、忘れてはいけない、うちのキャットピープルはヤンデレである前に盗賊だ!

 もちろんその活動に役に立つスキルをたくさん持っている

 前の奴隷施設の際にはやむなく俺のスキル使う結果になったが

 本来ならここはアリの出番・・・・

「まずは~、ブラックカーテンで姿を隠す。」

 そう・・・ここはアリの出番・・・・だよ・・

「インビジブルでよくない?」

 ブラックカーテンを発動して得意げにしていたアリが俺を睨む・・・・

「次に、ブラックサウンドで音を消すにゃ」

「だから、インビジブルでよくない?」

 さっきよりも強く睨まれる・・・・・

「そして・・相手が近づいてきたら、ブラックアウトで視界を奪って焦っているところを~」

「インビジブルならそもそも見つかる心配も余計に魔力を消費する心配もなっ!っておいなんだよ!やめろよ!いたいいたい!オイ!俺の自己再生力が高いからって爪で攻撃していい何て思うなよな!痛いもんは痛いんだぞ!」

 俺が親切にもっといい手段があることを伝えようとするも

 何故か、怒るアリに理不尽にも爪でぐさぐっさといろんな箇所に傷をつけられる

「ひどいにゃ!ひどいにゃ!私だってたまにはかっこいいところを見せたいにゃ!インビジブルの知識はあるけど!私の魔力じゃまともな効果がないから、こうして誰でも使えるお手軽!暗殺術を教えてるのに!」

「お前!なんつーもん教えようとしてやがんだ!危険すぎるだろ!特にあのドワーフお嬢様なんか!」

「大丈夫にゃ!この中に黒魔法を使えるのは私とカイトだけにゃ!」

「俺に教えてたの!?使わないよ!俺別に暗殺したい人な・・ん・・て・・・・・・」

 俺はそこで言葉につまり・・・とある記憶がよみがえる・・・・

 そうあれは裁判の時にまともな判定をしなかった・・・王と・・・その裁判官・・・・

 あれほどむかついたことは・・・ない!

「よし、俺はそれをインビジブルでやるよ」

「オイ!」

 いい手段を思いついた俺に待ったをかけにセレスが出てくる・・

「あんた、いい加減にしなさいよ!何をする気なの!だめよ!規格外な方法を使ったらあんただってすぐにばれるじゃない!やるなら、完璧になおかつ誰にもばれない方法で・・・」

 違った!止める気なんてこれっぽっちもねえ

 むしろ協力してくれるらしい

「やめるっち、みんな落ち着くっち・・・・それよりもカイト様今ならあそこの茂みであおか」

「それ以上は18禁だ。黙れ」

「はいっち」

 色々とおかしな方向に進もうとしているので・・・・

「もう行くぞ・・この時間ならたぶんキャンプしてるだろうし・・灯りを探すぞ~」

「でも・・・森の中から灯りを探すなんて・・」

 俺はセレスがそれ以上何か言う前にチィエラに持ってきてもらった荷物を広げる

「あぁ~・・なるほど~ってなんでこっちに来るときにも使わんかったのよ!」

「隠密で助けるって言ってんだろ!雰囲気で悟れ!いちいちばれてたら問題になんだよ!仮にも俺らはリリシャと協力関係ってことなんだ!その俺らがミスをした、または自国の兵を襲ったなんてことがしれたら?」

 セレスは少し考えると・・・・めんどくさそうな表情になり・・・・そして・・はっとする・・

「なんで襲うこと前提なの?」

「さぁ!行こう!」

「ちょっと!待ちなさい!なんか引っかかるわ!あんたもしかして私が暴れだすとか思ってるでしょ!私はそんな暴力的な女じゃないわよ!」

 まじまじとそういうものだから・・・俺はセレスに顔を見ながら言ってやる・・・

「うそこけ」

「あんですって!」

「二人ともやめるにゃ!」

 俺はそう言うとチィエラに持ってきてもらった俺のおなじみのアイテム・・御登場いただきましょう

「じゃ~、みんなシーツに乗って~」

 唯一カテンだけは首をかしげながらもシーツに乗り・・・・そして

 俺が魔法を発動して、空高く飛ぶ・・もちろん空を飛ぶなんて夢にも思わなかったカテンはアリの体にしがみつく

「空から・・灯りを探せ~」

 本格的な探索の開始だ!


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