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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
ドワーフ王国編
53/413

お嬢様!そうだっち!また言ったわね!

「・・・・・・おう・・すげぇ・・」

 目の前に見えるのは・・なんというか・・・

 豪邸だった・・・

「ここが、あたちの家だっち!」

 チィエラが笑顔でそういう・・・

 うん・・本当にすごいな・・これ・・・家?いや・・もう日本だったら一泊5万くらいするホテルみたいな外装だけど・・・家・・・

 ここに・・ただで泊まれる・・・

「なぁ、チィエラ・・」

「?」

 俺はチィエラの方に手をのせながら言う・・

「婿にしてくんない?」

「いいっちよ!」

「ダメに決まってるでしょ!何言ってるの!?」

「そうだにゃ!それは認めないにゃ!」

「・・・・・・・」

 俺の発言に二人が全力で拒否反応を見せる・・・

 そんな二人に俺は言い切る・・・

「金は力だ。」

「最低よ!この男本当に最低よ!」

「さすがに引くにゃ・・・・・」

「うるせぇ!金好きと強盗には何も言われたくないね!」

「お金が好きで何が悪いのよ!」

「強盗で何が悪いのよ!」

 こいつら・・開き直りやがった・・・

 いや・・一人猫耳の方は確実に間違ってるけど・・・・・

「何開き直ってんだ!特にそこの猫耳!泥棒は俺の目の届かないところでしろよな!」

「分かったにゃ!」

「いやいや、おかしい!おかしい!カイト違うでしょ!なんでアリちゃんの泥棒を認可してるのよ!」

 俺はセレスに近づきつぶやく・・・

「いいか、セレス、お金は力だ、あればあるだけなんでも手に入る。」

「・・・まぁ、否定はしないわよ・・それで?」

 続きをセレスが要求するセレスに俺は得意げに言ってやる

「偉大な人物はこういった・・ばれなければ犯罪ではないと・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

 無言になって見つめてくるセレス・・とカテン・・・

 ちなみにアリは・・・おう・・さっきまでノリノリだったのに・・冷たいジト目だぜ・・

「最低ね」

「最低にゃ」

「最低・・・です」

「婿養子っち!」

「よし来た!今すぐ婿養子!」

「「ダメ!!!」」

 ふふん、持てる男も楽じゃないぜ~

「もし・・婿養子になったら・・・金的を全力で殴る」

 ん?パードゥン?

「もし・・婿養子になったら・・夜気を付けるにゃ」

 ・・・・こわっ!

「・・・・・チィエラ・・俺の命の危機を感じるから・・諦めてくれ・・」

「あたちが守るっち!」

「違うんだ・・・こいつらが狙ってるのは・・俺の命じゃね・・俺の息子を殺す気だ・・」

「・・・それは困るっち・子孫が作れないっち・・ならっち!」

「ん?」

「一夫多妻なんてどうっち?」

 確かに・・異世界なら・・ありそうだが・・・

 俺は冷静に全員を見る・・

 さっきまで俺は舞い上がっていたが・・

 いざ、本当にこいつらを客観的に見たとき・・・

 一人はバカでわがまま・・・・一人はヤンデレ・・・・そして・・一人は大金持ちの親を持つが・・・・それを無に帰すほどの変態・・

「ん、俺が悪かったな。お前たちと恋愛も結婚も鼻から可能性はゼロだったな、チィエラの家を見て少しは考えが揺らいだが・・変人と結婚するつもりはねぇ!」

「「「あっ・・そう・・」」」

 三人が奇跡的にハモル中・・・

 俺らが扉の・・という門の前で騒いでいると・・

 家の扉が開かれ・・中から・・チィエラにものすごく似ている女性が出てくる・・

 特に・・ム・・違う違う・目もと・・ム・・ネ・・いやいや・・髪色とか・・胸・・・

 とにかく目元も髪色も・・・・後・・胸も・・いろいろと似ている人が出てくる

 そしてその人はチィエラの姿を見ると

「あぁ!チィエラ!あなた!あなた!チィエラが!チィエラが帰ってきたよ!」

 そう言って涙を流しながら俺らの下に駆けつけてくる



「本当にありがとうございます!」

「なんとお礼を申し上げればよいか・・」

 俺らは客人として家に入り・・

 そして通された部屋に・・うわぁ・・・すごい装飾品・・・じゃなくて!

 通された部屋にあった・・・この椅子ふっかふっかだなぁ・・・じゃなくて!

 うーん・・いい香りの紅茶とはすばらしいな・・・・・じゃなくて・・・

 まぁ、なんというかめちゃくちゃお礼を言われていた・・

「うちの娘を助けていただき本当に・・本当にありがとうございまじゅ・・・」

 涙を止められないといった様子でチィエラの両親は俺ら・・特に俺に礼を言ってくる・・

 そして・・そんなチィエラの両親よりも俺は・・・

「お父様お母さま、少し落ち着いてくださいませ、私もこうして無事帰ってこられました。そしてカイト様本当にありがとうございます。この私を助けていただき。そしてお父様お母さま私たちは、今ほかの奴隷や奴隷にされそうになっている方々の手助けをしたく、こちらに帰ってきました。つきましてはしばらくの間、我が家を活動の拠点としたいのですが、よろしいでしょうか?」

 チィエラの両親は涙と・・鼻水を拭いてから

「もちろんさ、チィエラ。好きなだけいなさい。私達もできる限り協力させてもらうぞ」

 っとチィエラのお父さんが・・・・

「カイト様も本当に立派な方ですわね、ぜひこの子のような目に会っている、人達を助けてあげてください!」

 っとチィエラのお母さんが・・・・

「ありがとうございます、お母さま・・・お父様・・・」

 二人にお辞儀をしながらそういう・・・・・いや・・あれ誰?

 えっ?何俺・・知らないよ・あんな人・・ってかあんなドワーフ・・

 えっ?何あの礼儀正しい言葉使い・・何あの・・・完璧な動作の礼儀・・

 本当に誰?

 えっ、もしかしてこれがチィエラ?そうなの?本当に?

 実はこれは妹!って言われたほうが・・まだ納得できるけど・・

 でもこの部屋に一緒に入ったもんな~

 おかしいな~、入れ替わるタイミングあったかな~・・・・ないよな・・

「これが・・本物のお嬢様か・・」

「また言ったわね!言うと思ったわ!本物ってことはやっぱり偽物がいるってことよね!覚悟しなさい!今日という今日は思い知らせてあげるわ!」

 俺の呟きに怒ったセレスが襲い掛かってきた・・・・・


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