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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
49/413

冒険譚の始まり

 ・・・・・うん

「・・・・・・何見てるのよ・・」

 俺は捕まった魔族たちを見ている・・・

 これから彼らの処刑が始まるのだが・・・・

「これ、俺が倒したってことにしない?」

「あんた金が目当てね!最低よ!この屑男!」

「んだと!勝手に絡んできたのはお前らじゃないか!俺知らね~、し~らね~」

「・・・・・」

 ヴァミーヤはもちろん怒る

 ルクルッタは特に何も言わずに無言で見つめてくる・・・

「・・な・なんだよ、」

「助けて・・・」

 うぐっ・・や、やめろ

 そんなうるんだ目で俺を見るな・・・・やめろよ・・

 ・・・・・いや、俺は屈しないぞ・・・絶対に・・・・絶対・・・・

「リリシャ・・こいつら解放してやってくれないか?」

「ええっ!?」

 交渉してそのままここに一緒に来たリリシャ姫にお願いするが・・

「ダメに決まってるでしょ!この魔族達だけで一体どれほどの被害が出たと・・」

「まぁ・・そうだよな」

 魔王軍の幹部・・・まぁそれを開放しろだなんて・・・無理な話か・・

「そうだな・・じゃあ、こうしよう」

 俺は魔王軍の幹部たちに手を向けて

「黒魔法、プロミス、お前がこれから何か悪いことをしようものなら・・この呪いによって死に至る。」

 全員が驚く・・

「嘘だと思うか?なら今解放してやるから俺を殺そうとしてみろよ、もちろん反撃はしないよ、呪いで勝手に死ぬからな・・んじゃ、マリオネット」

「ちょっと!カイトさん!だめですって!いくら呪いをかけたからって!開放するのは」

「まぁ・・俺を信じろ、魔王を倒した男だぜ」

「なんで・・そこでそれを言うんですか・・ずるいです・・」

 俺は決め顔で言うがリリシャはその場で頭を抱えてしゃがみ込む・・

「うーん・・でも一応・・・この国の英雄の言葉だし・・」

「オイこら、一応ってどういうことだ、失礼ではないかね」

「あなた!自分の言うことをきかせる時にはそういうコネをしっかり使う人なんですね!」

「そんな、ことはさっきの交渉でよく分かってるだろ、誰と手を組んだかよく考えてから行動しなよ。」

 俺が言いながら檻を開け

 中にいた幹部たちがげっそりとした顔で出てくる・・・

「う~ん、まぁじゃあ、平凡で静かな生活を心がけておいたほうがいいぜ、お前らは指名手配されてるしな・・・・・あっ・・いち・に・・さん・・・じゅう・・大金持ち・・」

 俺が幹部たちの数を数えながら・・金の事を考えると・・

「みんな!逃げるのよ!こいつの気が変わる前に!」

 ヴァミーヤ・・さすがだな・少しの間一緒にいただけのことはある・・

 俺の考えがわかってやがる

「そんじゃ、達者でな~・・あっちなみに街中でもなんでもばったり会ったときは問答無用で捕まえてたたき出すからな~」

「みんな!人里からは離れて暮らしましょ!安全に命があるほうが大事よ!」

 さっすがヴァミーヤ、俺の意図を組んで手っ取り早くほかの者達に指示を出した・・

 もちろん幹部の連中もすぐに逃げ始めた・・が

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「なんだよ・・・」

 その場に三人だけ残る・・・

 ヴァミーヤとルクルッタにシルバーナだっけかな?狂王ウロスの娘さんだよね・・

 まぁ、そいつらが残り

「「「この借りは忘れない」」」

 そう言って、ヴァミーヤがシルバーナを抱えて、ルクルッタと一緒に飛んで行ってしまう・・

 借りを忘れないって・・・助けたことについいてだよね・・・大丈夫だよね・・・?

 あぁ・・なんか逃がしちまった後にやばいことをしたってことに・・・・

「いまさら、青くなってどうすんのよ」

「おう、セレス来たのか・・どうだ準備のほうは?」

 セレス達には馬車の積み荷を任せていた・・・

 ちなみここは王城ね、王城で荷造りをするのとついでにここに来たのだが・・・・・

「まぁ、やったことに後悔してても男が廃るだけだな・・・うん」

「本当に?後悔してない?」

「・・・・・・・前言撤回してもいい?」

「ダメよ、ほら行きましょう荷造りならもう終わってるから」

「はぁ・・・行きましょか・・」

 俺らは馬車に乗り込み・・そして例のごとく馬車を浮かせて・・・馬にもあらかじめバフをかけて置く・・

「はぁ・・・・新たな旅立ちのはずなのに・・全然わくわくしない・・」

「えっ!?ほんとに!私楽しみで仕方ない!どこに行くんだっけ?」

「最初はドワーフの国に行くにゃ・・よ、ここから一番近い国だし・・何より、チィエラちゃんの御家族に挨拶できるし」

「いいっちね!お父さんもお母さんも!よろこぶっち!婿を連れて帰るっちしね!」

「誰が婿だ!いやだぞ!たとえお前の家が実は大貴族だったなんて言われても絶対に嫌だぞ!・・・・・・・いや本当に嫌だからな・・・そんな期待したような目で俺を見るな・・」

 俺らの会話をみて笑うリリシャ姫

「オイこらなに笑ってやがる、みせもんじゃ、ねーぞ」

「いいえ、なんだか・・ふふ、家族のだんらんみたいで」

「お前一回病院行ってこい、眼科と耳鼻科と精神科な」

 俺がそうリリシャにいうと

 リリシャは首をかしげて・・・

「眼科?耳鼻科?・・・・精神科?なんですそれ?」

 あぁ・・そうだった

 ここ異世界だったわ・・・

 俺がそう思った時、馬が走り出し・・

 そして、王城を出てあっという間に国の外に出る

 ・・・・・はぁ、俺・・この世界に来てまだ半年もたってないのに・・魔王を倒したり・・変なのが仲間になったり・・・散々な異世界ライフになりそうだな・・・・

 窓の外を見ながら俺がそう思っていると・・・

 隣に座っているセレスに肩を叩かれて

「何?」

「ねっね!これからの冒険楽しみね!私国の外になんて出たことなかったから!」

「お・・おう」

 妙に輝いて見えるな・・セレスのくせに・・しかしまぁ・・

「冒険か・・・・まぁ、適当に自分の冒険譚でも作ってあの協会の子供達の土産話にでもするかな」

「それ、いいわね」

「だろ」

 俺とセレスが笑い合う

 アリとチィエラも賛成のようで笑顔でこちらを見て・・・

「いい雰囲気にゃ」

「ぶっ壊して、やるっち」

 違った!敵意むき出しの笑顔だった!

「おいおいおい!やめろ!ああああああああああ」

 ・・・・冒険譚の・・・・始まりだ


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