あぁ・・めんどくさいな~
「ウロス・・・様・・・」
魔力を渡しつくし倒れた、魔族たちが跡形もなく消えたウロスを思い手を伸ばす・・・
「・・・ルクルッタの魔法でこっちに来たんだな・・」
「きっと、カイトを尾行してた時にこっちにマーキングしたんだと思うわ。」
セレスが腕組みしながら言う
「そうだな、まぁ・・ウロスは俺に負けた・・・俺は魔王を一人倒したんだな・・・・・あぁぁぁぁああ」
俺は本当に・・・本当にそこで・・・・思いだした・・・自分がとんでもないことをしたということを・・・
頭を抱えてしゃがむ俺にセレスが
「どうしたの?頭でも打ったの?」
「いやまぁ、お前に地面に投げつけられた時に頭は打ったけど・・・・それよりもやばいことだよ!」
俺はセレスのほうを向いて・・・
「俺!魔王倒しちゃった!」
「・・・・・そうね・・倒した・・あぁあああああ!」
どうやら、セレスも事の重大さに気づいたようだ
「私、魔王のナニ殴っちゃった!」
「そこじゃねえ!」
やはり・・・頭のねじが緩んでいるときのほうが多いセレスだった・・・・
「にゃああ、何かにゃ!」
俺がセレスに対して呆れてると・・・
遠くのほうからアリの声が聞こえてくる
というか悲鳴?
「やめるっち!なんだっち!あっ!そこに触れるなっち!それはカイト様のためのものだっち!」
なんだか・・厄介な変態の声も聞こえるな・・・
まぁ・・一応声のほうを向くと・・・・
「おう・・・まぁ・・そうなるよな・・・・」
俺が視線の先には・・・胴上げされてる・・・・・・
やばい・・・あそこから二人を助け出すのは・・簡単だが・・・もうスラムの人達が俺らの姿を見ちまった・・・
「・・・・・・なぁ、事態・・王城に知られていると思うか?」
「そうね、知らないってほうがおかしいんじゃない?」
・・・・・・・あちゃちゃ~
俺の・・平凡な異世界ライフ・・・終わったな~・・・・いろんな意味で・・
「あぁ~、平凡に奴隷の子達を元の場所に戻しながら、適当に旅をしようと思ってたのにな~」
「あんたの言う平凡って規模がでかいわね・・・」
「・・・・うるっせ、どっかのわがままなでバカでエロスな、なんちゃってお嬢様のせいじゃねーか」
「わがままは認めるけど!バカでもエロスでも!なんちゃってお嬢様でもないわよ!ちょっと!無視しないで!逃げるなああああ!」
今日は少しくたびれたから・・セレスの面倒くさい絡みを無視してアリたちを助けに向かう
「・・・・・ど、どうも」
アリたちを助け出した後にテレサさんの教会に行ったとき・・・・その・・・いた、王女様が
「本当にありがとうございます!あなた方のおかげで助かりました!」
「・・・・・なんでここが・・」
「アリさんがここの出身だと、冒険者の登録書に書かれていたので」
「うわお・・個人情報・・」
「リリシャちゃん!」
俺が王族のつてを恐れていると・・
そんなことはお構いなしのセレスがリリシャとの再会を喜ぶ
リリシャの周りには護衛の者が数名いて
見たところ全員女で・・・魔防具を装備しているようだ・・・
マナサーチで防具から魔力があるのを確認はしたが・・この世界の魔防具を見るのはセレスに神具以外には初めてだから・・こんなにも微弱な魔力しか出ないのか・・・
いや・・そもそも本来の魔防具は魔力を使用することを前提としているから・・・
セレスのは常に魔防具の効果が発動している状態ということ・・なのかな?
まぁ、本人の意思によって発動するセレスの神具と・・・魔力を注いでから発動する魔防具を同じくくりにするのは・・ちょっと違うか
「それで・・・王女様、俺らに何の用ですか?」
「それはもちろん、あなた方に勲章を・・」
「お断りします。」
「・・・・・・勲章を」
「いやです。」
俺とリリシャが笑顔で見つめう・・もちろんどっちも作り笑いだ
そんな俺らを冷や汗を流しながら見るセレスたちとリリシャの護衛達
「く・ん・しょ・う・を!」
「い・や・で・す!」
「なんでですか!」
「だって、勲章なんか貰ったら!いろいろ面倒くさいだろ!俺やだよ!国と国同士のいざこざに巻き込まれるなんて!」
「・・・・・・・・そんなことは・・ないです・・よ」
「そんなに間を開けて・・・目をそらして言っといて、信じれるわけないだろ、ほら俺の目を見て言ってみろよ、そんなことないですよって!オイ耳を塞ぐな!やっぱりそうだ!お前なんだかんだ王族の人間だな!俺らを政治利用しようたってそうはいかねえーぞ!」
「お願いします!私が王妃になれば!ここにいる元奴隷の子達にも救いの手を出せるのです!それにここ・・スラムの方々にももっとよい暮らしを提供できるかもしれません!」
「ほう・・あくまでも、自分のためではないと」
「そうです!」
真剣な眼差しで見つめてくるリリシャ・・・
「ふむふむ、そうか、そうか」
そこでふと俺は思いつく・・・
「俺らな、身分を証明できるものが欲しいんだ」
「は、はい?それはまたなんで?」
「ここにいる、子達を全員元の場所に戻してやりたいんだ」
リリシャは俺の言葉に目をぱちくりとしてから・・セレスたちのほうを向く・・・
まるで・・本当の事かどうか証明してほしいかのように
「おい、俺が信じられねえなら、身分は冒険者になってお前の王妃の道を断つぞ」
「信じさせてください!お願いします!」
勝ち誇る俺・・・蔑みの目で見るリリシャ以外の全員
「・・・・・それでは・・こちらから、使者という形で証明書をお渡しします。」
「おい、それはだめだ。使者って、思い切り利用する気じゃないか、商業人ってことにしてくれ」
「っち!」
「おい、今舌打ちしたか!したな!したよな!あーあ、やーめた、姫様に協力するのやーめたー」
「子供ですか!すみません、舌打ちしました、正直もうあれなので、商業人ということでいいですから、何でもいいですから伝書鳩で報告をして下さい・・」
伝書鳩・・この世界にあるんだな・・でも・・それじゃあ、遅い気がするな~
「誰か、何か紙もってる?布でもいいよ」
俺がそういうと、護衛のうちの一人が布切れを渡してくる
俺がそれを二つにちぎって・・
「こうして・・・こうする・・、できちゃったよ・・・ちきしょ!」
俺はほかの者達に変な目で見られながら作業を終えて・・
「最初に言っておく、リリシャ姫、これは絶対に!ぜーったいに!ここにいるもの以外の王城の者に教えるなよ!下手したら王女様の命が危ないです。」
俺がそういうと・・リリシャ姫は明らかに怯えだし・・
「えっ、命の危機にさらされることになるかもしれないものをこれから渡されるのですか!いやです!確かに協力をお願いしましたが!命は・・・惜しい・・」
俺は笑顔で、リリシャを見て
「これは、これは、この国に革命じみたことをしよとする、リリシャ姫がこんなことで怯んでどうするのですか?それでは説明を開始しますね、これは・・おい!耳を塞ぐな!聞かせるぞ!どんな手段を使ってもな!俺を国のいざこざに巻き込もうとしてるんだ!お前も国家機密並みの秘密を抱きやがれ!」
しかし、断固耳を塞ぐリリシャ姫に俺は・・・黒魔法のトゥルーボイスをかけて・・俺は話しだす
「これは、伝書鳩なんかとは比べ物にならないくらいの速度で情報の伝達ができる、魔道具で片方の布に書いたことが、こっちの布に反映される、どうだ?」
「いやああああ、声が!声が頭の中に直接!なんですか!この魔法は!?」
「・・声を直接頭の中に聞かせる魔法、ということで、ここになんでもいいから魔力を込めて書くと、もう一つの布に反映される、いいね、これで情報の伝達をしよう。」
リリシャは震えながら俺の作った魔法の布を受け取った
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