表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
46/413

王女の祈り

 爆発音が聞こえた・・・遠くからだが・・私は魔法でハトに自身の視覚を授けて飛ばす

「サウザントアイも・・・・遠くなればなるほど精度が落ちますね・・・」

 しかし・・見えてくる上空から・・見えてきたのは

「これは!狂王ウロス!・・・・何故」

 狂王ウロス・・・魔王の襲撃だ。

 私は部屋から飛び出し

 そしてこのことを父上に伝えに向かう

 すると・・・・父上の自室から声が聞こえてくる

「父上、魔王が何やら襲撃してきたようです。」 

 どうやらすでに襲撃にあっていることは分かっているようで・・・・

「息子よ・・逃げる準備だ。報告はすでに受けている、狂王ウロスの襲撃らしいな」

 狂王ウロスからの襲撃だということも分かっているようだ。しかし・・・・

「ええ、その通りです。ですので・・常日頃から作ってあった地下通路もすでに完成しております。今ならお逃げになれます。借りを作る形にはなりますが、西の勇者に応援の要請を送るつもりです。ことがすべて終わってから父上は戻っていただければと思います。」

「そうか、ならば任せた。」

 一緒にいるのは・・・キサクお兄様・・・・

 ・・・・・この国の王は・・・本当にもう・・国民の事をかけらも考えてない・・・私が・・娘だということが恥ずかしくなる・・

 私、リリシャは父上と兄上のやり取りを覗き見ている・・・しかしもう我慢ができない・・・

「父上、国民を差し置いて、王が逃げるとはどういうことですか!?」

「リリシャか、なに王が倒れては国も倒れる、わしは何があっても倒れてはいけないのだよ」

 そんな自分勝手な

「国とは!王がいるから国なのではない!民がいてこその国なのです!それを自分の身可愛さに逃げるだなんて!それでも父上は一国の王ですか!」

 私が葛藤するのを兄上が止める・・・

「落ち着け、妹よ」

 キサクお兄様は私に近づき・・・

「いくら親族でも王に向かってその言い草はなんだ。お前も王族の娘なら、もっと冷静さを保ってみろ。」

「しかし、兄上!」

「この国での法は父上だ。父上が言ったことはこの国では絶対なのだ。お前が言ったように、民がいてこその国だが・・・その民を導くのもまた王の役目、その王が死んでは意味がない、それに私は西の国からの援護も頼むつもりだ、別に国民を見捨てたわけではない」

「それは、兄上の策ではありませんか、父上の考えではありません」

「いいや、私はあくまでも提案をしたまでだ、そこからは父上の許可が必要だ。だからこの策は私の物だろうと父上が認めてくださらねば、ただの戯言になる。」

 ・・・・ああ言えば・・こういう・・キサクお兄様に口では勝てないわ・・・・

 何か・・・何か、ないの!?

 私がそう思っていると

「陛下!陛下!トント陛下!」

「なんだ騒がしい!」

 この部屋に入ってくる新兵

 連絡班の者のようで・・

「ただいま!一人の魔導士が応戦しているとの報告が入りました!」

「ふむ、そうか。しかし魔導士でどうにかなる相手ではない」

 それは・・その通りだが・・魔導士?もしかして・・・

「しかし!その魔導士が狂王ウロスを押しています!」

「なんだと!」

「そんな、バカな、魔導士がたった一人で魔王と渡りあっているだと」

 その言葉に驚くのは王だけではない・・・・キサクお兄様もまた驚きの表情を隠せないようで・・・

「しかも!この者!国で指名手配している者で!ブゥアカ王子から伝令でリブレにいたという情報もあります!」

 指名手配・・・カイトだ!

「なんだと!リブレからスラムまでどれほどの距離があると思っているのだ!一日で移動できる距離ではないぞ!一体どうやって」

 間違いなくカイトだ!不可能を可能にできる・・そんな規格外な魔導士なんてカイトしかいない

 そこでふと私にとある考えが浮かぶ

「父上」

「なんだ娘よ」

「そのものに、一度任せてみてはくれませんか?」

 私がそういうとキサクお兄様が食って掛かる

「何を言うかと思えば!ふっと現れた犯罪者にこの国の命運を授けるというのか!」

「兄上しかし!かの者は以前に100人以上はいた奴隷達を一気にどこかに隠しました。そのうえその奴隷たちはまだ見つかっていないとのこと・・・それ以外にも、この城からの脱出に加え、先ほど父上が申した、リブレからスラムまでの早すぎる移動、この情報だけでも・・・かの者が規格外の魔導士だと理解ができる!しかも今は魔王を押しているという情報まできました!彼なら!カイトならきっと魔王を倒せるはずです!!」

 キサクお兄様は黙り・・・・代わりに父上が口を開く・・・

「いいだろう、しかし、彼らがやられたという情報が流れたら、わしは逃げるぞ」

 王からの許可ももらった・・・

「ありがとうございます!父上!」

「仕方ない・・・しかし妹よ、もしその策が失策に終わったら責任は取ってもらうぞ」

「覚悟はできております」

 私は壁の近くから戦うカイトたちのほうを向いて

 お願いカイト!セレス!アリ!チィエラ!

「皆さん・・」

 私は手と手を組み祈りを捧げる

「この国をお救いください」

 彼らに国の命運を授けることにした・・・・


毎日投稿

感想や評価お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ