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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
29/413

王城から逃げよ

 全裸のロリっ娘が、俺の背後にいる、その場の全員が視界をそのロリっ娘に迎えて、沈黙する。


「えーっと……、君誰?」

 

 俺は、髪の毛で恥部のみが隠された状態のロリっ娘に問いかける。ロリっ娘は、首をかしげて、人差し指を自身に向ける。

 言葉が分からないのだろうか?

 裸ということは、きっと俺らと一緒にジャンプで跳んだのだろうが……、もし言葉が分からなくて喋れないとなれば、さっきまで黙っていたのもうなずける。

 俺は、このロリっ娘に同情の視線を向けて、無理しないでと言おうと口を開いた時……。


「あたちは、チィエラだっち! よろしくだっち、あたちを助けけてくれたご主人様!」

「喋れるんかい! って? ご主人様!?」

「そうだっち! ご主人様だっち!」

「えーっと……、まぁ悪い気はしないな?」

 

 よく見ると、チィエラと名乗ったロリっ娘の容姿整っていて、一目で美人と分かる分かる。そして、よく見なくても分かる例のブツが胸にある。それは……そう、まさに巨大の一言に尽きる。

 セレスといい勝負しそうだ、えっ?何がって?もちろん胸に決まってるだろうが。


「ねぇ、あの男、小さい女の子の胸を凝視してるわよ、。最低ね」

「にゃ、まさかとは思ってたけどにゃ、カイトはやっぱりロリコンなんだにゃ、今後一生教会の兄妹達に近づかないで欲しいにゃ、この変態」

「誰が、ロリコンだと! このヤンデレキャットピープルが!」

「誰が、ニャンデレだにゃ!」

 仲間達が背後でこそこそと文句を言い続けるのを無視する。


「リリシャ様、その……リリシャにも何か着るものを……」

「もちろんいいですわ、ささリリシャさん、こちらに」


 リリシャ様がチィエラを着替えに連れてい行こうとするが、リリシャが俺から離れたがらず、仕方ないので、俺の背後で着替えることに、絹がこすれる音が、間近で聞こえて、何故か緊張する……。

 緊張している俺の顔を見た、セレスとアリがまたこそこそと何かを言い始めたが、これも無視だ。

 しばらく待つと、背後からリリシャ様が澄んだ声で、出来ましたよといったので、振り向いてリリシャを見てみると。


 そこには、リリシャ姫のドレスを身に着けたチィエラがいた。

 チィエラは、とても着慣れた感じで俺の元までトテトテと歩いてくる。


「似合ってるっち?」

「えーっと、まぁ、うん似合っていると思うぞ」

「ありがとうご主人様! でも……」


 チィエラは、ひまわりのような笑顔を見せたかと思うと、すぐに視線をドレスの胸部分に向ける。


「なんだか、胸のあたりがすごく苦しいんだっち」

「なっ!」

「にゃっ!」


 リリシャ様とアリが、ぎゅうぎゅうになったチィエラの胸もとを見る。

 ドレスは確かに着れたが……、ぎちぎちと音を立てて、今にも破けそうなチィエラの胸もとを見て、絶望する二人の人物……。

 俺は、その人物達を交互に見てから。


「ドンマイ」

「にゃああああ」


 俺が、慰めの言葉をかけたというのに、アリは怒って、俺に襲い掛かってきやがった。


「ちょっ、何しやがる!」


 俺が、マリオネットで払いのけようと思ったその時。


「ご主人様に何をするんだっち!」


 チィエラが、襲い掛かってくるアリに向かって、右手を伸ばす。すると、その手が土気色に光、俺の周りに土の手を作り出す。


「三色混合魔法! スエルアーム!」


 チィエラが作り出した土の手は、暴れる猫をあっという間に捕獲する。


「放すにゃぁあああ!」

「うお……こっわ」


 俺の世界なら、すぐにお灸をすえられるな。

 暴れ猫の事は一旦置いておいて……リリシャ様の方を見ると……何やらブツブツと言っていた。


「リリシャ姫、大丈夫……か?」

「こんな小さな子供でも、私よりも大きいなんて、これが最近の子供の発育だというのですか? なら、脂肪の塊ともいえる胸をつけるために、脂質の多いご飯や、脂肪を減らさないために運動も控えめにしてあるというのに……、これでは、私の日ごろの努力が、無意味だという……、いやいやまだリリシャさんがどんな普段どんな生活をしているか、聞いてからどぇも遅くはないはずよ、そうよ落ち着きなさい、リリシャ」

「リ……リリシャ様?」

「はい! 何でしょう?」


 ものすごい顔で、ブツブツと物を言っていたのに、すぐに笑顔になりやがった、こっちも怖い……。っていうか胸への執着心がすごいな……、全然普通の子じゃないじゃん。


「どうかしましたか? カイトさん」

「い、いえ……、えーっとチィエラに普段何を食ってるか聞いてきましょうか?」

「ほんとですか! ぜひお願いします!」

 

俺は、リリシャ様に普段何を食っているか聞いてみると……。


「あたちが普段食べているもの? それは~」


 俺は、チィエラが普段食べてる物をリリシャ様sに伝える。


「そ……そんな」


 俺は、この世界の食べ物に詳しいわけじゃないから、チィエラが普段食べている物がどういった物か、分からなかったけど……リリシャ様の反応を見るかに……。


「そんな……どれもこれも、脂質の低い物ばかりではないですか……」

「……普段、どんな事をして過ごしているか、聞いてきましょうか?」

 

 俺がリリシャ様にそう聞くと。


「いえ……、それは先ほど、ドレスを着せている時に、体を見たので……、その……筋肉がたくさん」

 

 リリシャ様は、自分の二の腕と、おなかを触る。細そうに見えたリリシャ様だったが、少しだけ……つかめる肉があった。


「はぁ……」

「……」


 俺は、目を反らして、なんとかその場を納める方法を探していたが……。


「ご主人様、他にあたちに聞きたいことはないだっち?」


 チィエラが、胸を揺らしながら、俺の傍まで走ってくる、瞬間……、パンっと、布地が弾ける音がしたかと思うと、チィエラの着ていたドレスの胸の部分だけが……敗れた。


「うおっ!」


 俺は、すぐに視線を……胸に凝視しようとしたが、服が弾けたことで、魔法への集中力が切れて、土の手が崩れる。


「目を反らすにゃあああ」


 すると、捕まっていたアリが、俺のほうに走ってきて、その鋭い爪で俺の目をひっかく。


「ぎゃああああ、目がああああ!」


 俺が目を押さえて地面で寝転がっていると……。

 リリシャ様の部屋の扉が開いて。


「リリシャ様、昼食の時間でございま……」


 目の傷が治って見てみると、そこには、執事服に身を包んだ老人がいた。

 老人はジト目でこちらを見てきたかと思うと……。


「兵士の方々ぁー! ここに逃げ出した囚人がいます!」

「よし! 逃げるぞ!」


 俺は、服が破れたチィエラを抱えて、バルコニーの方へと走っていく。


「バーサーカーキャットピープルとハレンチエルフ逃げるぞ!」

「誰が、ハレンチエルフだと!」

「誰が、バーサーカーキャットピープルだにゃ!」

 俺は、バルコニーに向かいながら、リリシャ様のベットからシーツを拝借して、ライトアーマードで浮かせてから飛び乗る。


「乗れ! 二人とも」


 アリとセレスが、浮かぶシーツに飛び乗ってから。

 チィエラの三色混合魔法を参考に、俺は魔法を構築する。

 最初に、緑魔法で、そこらへんにある空気を固める。その空気に赤魔法で弾力を付与する。そして、白魔法でその場にしばらく残るように封印を施すことで、バウンドする空気の壁ができる。


「良し! 出来た! 弾力空気壁!」

「バウンドエアーウォール!」


 俺の命名した名前を、無視して勝手に自分で名前を付けるセレス。しかし今は、それどころではない。


「おい、セレスこの壁を全力で蹴ってくれ」

「分かった、バウンドエアーウォールを全力で蹴ればいいのね!」

「お前! 喧嘩売ってんのか! このバカエルフ!」

「うるさいわよ! バカイト! あんたの命名は、目に余るものがあるのよ!」

「んだと!」

「二人ともそんにゃ喧嘩をしている場合じゃにゃいにゃ!」

 

 俺とセレスは一旦喧嘩をやめて。


「それじゃ、リリシャ様また機会があれば~!」

「えっ! あっはい!」

 

 そう言って、笑顔を見せてくるリリシャ様。


「よし! エロフ! おもいきり蹴れ!」

「誰が! エロフですって!」


 俺がバカにした勢いで、壁を蹴ったセレス、空中に浮かぶシーツはものすごい勢いで、飛んでいく。

 俺でも簡単に止められないほどに……。

 しばらく進んだあたりで、セレスの足を空中に固定して、無理やり勢いを止める。


「いぎぎぎ、いっだい! 何するのよ! バカイト!」

「すまんな、セレス……お前はな、すごく便利だからさ、つい」

「殺す!」


 王都の下町上空で、俺はセレスに殺されかけた……。


 おはこんばんにちは、どうもタライです!

 皆さんこんかいのお話どうでしたか? 

 もしもいいなって思ったら、感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくお願いします。

 んじゃね~。

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