リリシャ様!あなたこそがメインヒロインだ!
「まぁ……そんなことが、あなた方はその奴隷たちを助けたのですね。」
「うん、まぁそうだな」
大丈夫……俺が話したことはギリギリ嘘ではない。
どちらかというと、黒よりの灰色っと言ったところだ、つまりはグレーゾーンだ!
嘘は言ってない!
「にゃ、にゃぁ……」
うおっ、アリがなんだか呆れてるな。
セレスはというと、首をかしげながら、リリシャ様に問いかける。
「リリシャ様って? もしかして箱入り娘?」
「ハコイリムスメ?」
こいつ変な言葉を覚えたな~、誰のせいかな~……俺ですね、はい。
「気にしないでください。そいつバカなんです。」
「まぁ……そうなんですか。ごめんなさい」
俺がそう言うと、リリシャ様がセレスに向かって、謝り始める。
それを見てセレスが目に涙を溜めて。
「やめてよ、そんな風に謝られると……なんだかどうしようもなくなるじゃない!」
「まぁ、実際どうしようもないくらいバカだもんな」
「うるっさいわよ!これでもくらいなさい!」
「マリオネット」
「あっ……その~、カイト様?」
俺はマリオネットでセレスの体中を縛りあげて、そのまま放置する。
「ところで、そのカイト様?」
「何でしょうか? リリシャ様」
「服着ませんか?」
あっ、忘れてた。
俺も裸だった……。
俺とアリはリリシャ様の服を借りた……が、女性であるリリシャ様が男物の服を持っているはずもなく……、つまりそう言うことだよ!屈辱だ!ちくしょう!
「ぎゃっははっはははは!カイト、いーひっひっひっひ、面白ーい!」
「笑うな! このバカエルフが!」
「だってあんた、ぎゃははー!」
「くそぅ……」
「かわいい服にゃ……っぷ」
「えーっと、そのぅお似合いですよ……っぷ」
アリやリリシャ姫が俺の格好を見てから、目を反らして肩を震わせる。
今度、服か装備を買った時に、セレスの来ている神具のようなバフをかけられるか試してみるか。
「カイト、私このジャンプ嫌いだにゃ~、もっと効率のいい魔法はないのかにゃ?」
「あぁ、まぁ考えているのはあるんだけどよ、その魔法を使うための魔法式がよくわからないんだよ」
「ワープ?」
リリシャ様が首をかしげながら聞いてくる。
「あ~、ワープというのは……物や人を任意の場所に一瞬で移動できるというものです」
「まぁ! まるで転移魔法みたいだわ!」
ふわふわと花が背景に見えるくらいにいい笑顔をするリリシャ様を見て、俺はふと思った。
普通にかわいい女子だ!少し世間知らずだったりするがそれはそれ!
この世界に来て初めての!普通に話していて癒される女子だ!
俺の仲間と比べて……本当に恥ずかしくなる。
「おい、今、私らとリリシャちゃんを見て思ったことを言いなさい! あっ! 目をそらないで! どうせリリシャちゃんが普通にかわいいから、私達と比べてたんでしょ!」
「当たり前だろ! ってかお前なちょっと話した人の事誰でもちゃん呼びするんだな。相手姫様だぞ」
「話をそらさないで! 今比べたどうかを聞いてるの! 比べたなら見てみなさい! この至宝を!」
そう言って胸を張るセレス……、なるほどつまりは~。
「さすが、エロス。俺を体で誘惑しようってか?」
「ちちち、違う! ってエロスじゃない! 誘惑なんかしてない!」
「セレス……くたばれ」
「アリ!?」
胸を張るセレスを殺気を含む視線で見るアリ。
俺はそんなアリの肩に手を置いて。
「アリ、俺のいた国にはな……貧乳はステータスだ希少価値だという言葉がああああいたたたたった」
「貧乳って! いうにゃあああ」
服を着るために俺とアリも手錠をセレスに壊してもらっている
そして自由となった手で、というか爪で俺の顔をひっかくアリ。
いつものように、ひっかかれた傷もすぐに治る、その様子を見ていたリリシャ様が驚いたように自分の口を隠す。
「まぁ……すごい速度の自己治癒。もしかしてあなた、聖魔導士様ですか?」
「あっ、違います。ただの魔導士で適当に生きている者です。」
「そう……でも先ほどから使っている魔法、それに私も知らない知識、貴方ほどの方が聖魔導士になっていただければこの国も安泰になるのですが……、どうでしょうか?」
さすがはリリシャ様、王女として控えめ、かつちゃんと自分のというかこの国の事を考えた要望を言ってくる。
そう、自分の事しか考えてないこいつらとはまるで違う……。
「あっ! 今また比べられた気がした!」
ちくしょう、このエロフなんだか、めちゃくちゃ鋭くなってないか?
「いえ……興味ないんで」
「そんな、聖魔導士になればそれだけでもう生涯を約束されるのに」
本当にがっかりしている様子のリリシャ様には悪いが……。
俺は、なるべく世界のいざこざに巻き込まれたくない……もちろん国の内情のいざこざにもなるべく関わりたくない。
今回の奴隷救出に関しては仲間のことを思ってのことだし。
リリシャ様は俺の表情を見ると何かを決心したように、一度うなずくと。
「分かりました。私からはもうこの話はしません。しかし……もし何かありましたらこの私にお話しください、私にできることなら協力しようと思います」
「あっ、はい」
はかなげな笑顔でいうものだからつい「はい」だなんて言ってしまった。
俺がリリシャ様の天使具合に感動を覚えていると……。
何やら背中に何か当たる。
「……」
「「「……」」」
三人の視線は俺の背後に向けられていて、俺も恐る恐る後ろを向くと……背中に、奴隷を解放する際に、見かけた肉付きのいいロリっ子がそこにいた……、もちろん全裸で。
こんばんにちわ。
ただいまいろんなお話の再編集をしてる、作者ことタライです。
いやぁ~、最新話を投稿していると、前の話しを再編集する時間が無くなってしまって。
でも、いざこうやって、久しぶりに昔の話を再編集すると、自分の至らなさとか、文章力の低さとかを……、もう穴があったら入りたいと思うほど、痛感します。
では、もしもいいなって思ったら、感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくお願いすします。
んじゃね~




