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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
27/413

物分かりのいい王女

「まぁドンマイ、俺はお前の事を忘れないよ」

「勝手にそんなこと言わないでよ!私いやだわ!あんな!デブとなんて!絶対に嫌だわ!」


 王様に娼婦になれと言われたセレス

 目から光がなく、絶望に打ちひしがれていたかと思いきや


「ふぁ~!!あのくそデブ、自分の体を見て物を言いやがれ!!この世界の宝である私と、あのただ役職だけが偉いデブとが同じ同じ価値だと思われている」

「うるせぇな、このバカエルフいいから傍にこい、ここから逃げるぞ、ジャンプを使う!」

「えっ!?カイト今にゃんていったにゃ?」


 アリが急に慌てだしたので、俺は安心しろという意味合いを込めて笑顔を向けるが

 暴れだしてしまった

 どうやら、前回のジャンプで少しトラウマになってしまっているようだ

 しかし他に逃げる方法が思いつかないんだ、やるしかないだろう


「おい!アリ無駄に暴れてないで、傍にこい」

「いやにゃ、絶対にいやにゃ!またどうせ服がちぎれるんだにゃ!」


 護送車の外で待機していた、護衛兵が扉を叩いてくる


「おい!うるさいぞ!一体中で何をしているのだ!」


 なんだか、護送車の中に確認しに来てしまいそうだな

 そして、俺と同じ考えのアリも渋々と、俺の傍に来る


「こっち見ないでにゃ」

「保証はしない」


 俺がふざけてそう言うと、アリの目から光がなくなり、その鋭い爪を出して俺の首元に着けてくる


「見にゃいでにゃ」

「お前、俺の見たくせにお前のは見せないのかよ、理不尽にもほどが!」

「ちょっとまって!私が裁かれてる間に二人とも何をしてたの!?おいコラ答えろこの泥棒猫!!」

「にゃっ!セレスやめるにゃ!そ、それは誤解だにゃ!私はカイトのナニなんて見てないにゃ!」

「この泥棒猫!!」

「誰が泥棒猫だにゃ!!このバカエルフ!!」

「カイト!アリが私にバカエルフって言った!!」


 二人の喧嘩が激しさを増してきたことにより


「おい!中を確認するぞ!」

「おう!」


 何やら、護送車の外では中を確認しようと複数人で俺らを押さえつけに来るのだろう

 今回は、ジャンプの魔法を使った後に、インビジブルで周りの人たちから、姿を認識できないようにする

 今にも扉を開けて、護衛兵が入ってきそうなので、俺は喧嘩する二人の傍に近づいて


「はい、ジャンプ」

「「あっ!!」」


 ジャンプしてすぐにインビジブルを発動する

 時間にして、おおよそ30分だろうか

 布のようなものがたくさんある部屋にジャンプする

 ここって、なんだろう…まぁここがどこだとしても、気にすることはないな

 この場に留まっていなければいけない時間が、おおよそ30分

 インビジブルとジャンプの拘束が解ける時間を一緒になるように調整したから

 拘束が解けたら、仲間達と相談してここから逃げる必要がある


 30分後


「寒いにゃ」

「ふ~ありがとうカイト、助かったわ」

「いやまぁ、あのままだとアリが処刑されてただろうしな、もちろん俺も逃げるのは当たり前だ。でも困ったな、ランダムに移動するから、ここがどこだかわからないんだよなぁ、一応まだお城の中にいると思うんだがなぁ」


 ジャンプによる拘束が解けて、自由に動けるようになり

 インビジブルを発動していたおかげで、人に見つからずに済んだ

 どこにジャンプしたか、確認したいのだが、周りが暗くよく見えない


「にしても暗いわね、あっ!光があるわあーけよーっと」

「おいバカ!やめっ!」

 

 セレスは俺の静止も聞かずに光の指すほうに手を掛けて、開くかと思いきや

 セレスが触れる前に光が広がって…


「…」

「「「…」」」


 俺らを見て固まる青髪の少女がそこにいた

 見てみればかなり綺麗で

 着ている服も青を基調としたドレスだった。

 肘まで届く白い手袋、髪留めはバラの形で色は青だ。

 そして目の色がまたも青

 きっと名前にも青といった、言葉があるのだろうっていうほど青尽くしの綺麗な少女だ。

 気品のある顔立ちなのにどこか優しそうな表情で俺らを見て


「あの~、あなた方はどなたですか?」

「人に名前を聞くときはまずは自分から名乗るべきだと分かりませんか?」


 俺は初対面のその少女に開口一番でそういうと

 セレスに額をどつかれ、アリは俺の腕に噛みつく


「イッタ!何すんだよ!」

「何するは私たちんセリフよ!」

「カイト!この人はにゃ!第一王女リリシャ様にゃ!」


 名前に青に関係ないのかい…ん!?


「王女って言ったかお前ら!?」


 俺は途端に顔が青くなる、俺らがいたのはどうやらクローゼット内だったらしく

 開かれた扉で明るくなったので今なら見える、どれも高価そうな絹から作られた服だと

 つまり俺らは今、王女様のクローゼットに

 あぁ最悪


「はい、そこのお二人が言うように私は王女のリリシャです。それであなた方の名前は?」

「えーっと、俺はカイトだ、この裸なのがアリ、このバカそうなのがセレスってイッタイ!おい!ことあるごとに俺に手を出すなよ!ほら!おしとやかにしやがれ!王女の御前だぞ!」

「なーにが!おしとやかにしやがれよ!今回は絶対にその頭蓋割ってやる!」


 くっそこいつ神具のせいでめちゃくちゃ物理攻撃が強くなってやがる!

 ん?力が強い…こいつもしかしたら


「おい、セレスお前ならその手錠壊せるんじゃあ?」


 俺がそういうと、セレスは少し力を入れたと思ったら

 金属が壊れる音と共にセレスの腕が解放される


「本当だ!やっぱりこの神具すごいわ!じゃぁ、覚悟できてる?」

「しまった!状況を悪くしちまった!」


 セレスは拳を鳴らしてから俺の顔面に拳を入れようとして


「手錠!もしかして!犯罪者!?いけない!お父様に!」


 いけない!王女様がここで王様の元に行ったら、せっかく逃げたのに無駄になってしまう

 今王を呼ばれたら、かなりめんどくさいことになりそうだ


「ちょっと!待って王女様!俺らは冤罪かけられたんだ!」


 俺の言葉を聞いた王女様は、その場にとどまり恐る恐るこちらを振り向く

 そして、目じりに涙を溜めたかと思えば


「そうなんですか!?まぁ可哀そうに」


 えぇ!信じちゃったよ!なにこの王女ちょろすぎだろ

 まぁ、免罪っていうのは嘘だけど、俺らは別に悪いことなんてなにもしてない

 やめろお前らその目!


「ねぇ、アリちゃんこの人息をするように嘘をついたわ、最低よ」

「そうにゃ、最低だにゃ」

「嘘なんですか!」

「もう面倒くさいな!王女様に本当のことを話すからお父さんには伝えないで」

「分かりましたわ」


 分かっちゃうの!?

 えっ、何この人を疑うことをしない生物は、聖人君子か?

 俺は初めて会った王女様にこのクローゼットに至るまでの話をしたのであった。


 作品の再編集に最近楽しみを作ってる作者ですどうも

 皆さん、どうでしたか?

 もしもいいなって思ったら、感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくお願いします。

 んじゃね~!


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