魔族見知りの堕天使とドジっ子の魔王の娘
とある人間の邪魔により、壊滅した狂王ウロスの軍隊
その残骸が視界いっぱいに広がる平野を見ながら
私、ヴァミーヤはウロス様に問いかける
「ウロス様、これから一体」
ウロス様もすぐに答えることはできず、一息ため息を溢すと
「一旦、白に帰るぞ…」
ウロス様がそう言ったところで、白銀の魔人が近づいてきた。
白銀の魔人は、ウロス様に非常によく似ている、それもそのはず
白銀の魔人ことシルバーナ様は、幹部であり、ウロス様の実の娘なのだから
「ヒノコやツチノコ…それにほかの幹部まで」
「娘よ、生き残った者達に城に戻るように伝えろ」
「父上、生き残ったのは、私とヴァミーヤ、それに堕天使のルクルッタだけです。」
「何ということだ…」
ウロス様の娘こと、シルバーナが淡々と報告するのを、ウロス様は頭を抱えて聞く
ここまで来るのに、どれほどの苦労があったか、それはずっとお慕いしている私だからこどわかる
ウロス様の種族は魔族での系列はナーガであるが、ウロス様とそのシルバーナ様はナーガの中でも上位種族
ハイナーガと呼ばれる系列の魔族で
普通のナーガは下半身蛇上半身人間といった見た目だが
ウロス様とシルバーナ様は見た目自体は人間のようだが、所々に蛇の特徴である鱗があり
目は爬虫類のそれで舌も割れている
二人ともそれぞれ鱗の色が違っていて
ウロス様が青というよりは群青色のような色で、とにかく濃い色だ。
そしてシルバーナ様は純白で透き通るような色をしている
目の色もそれぞれ違う、ウロス様が黒色なのに比べ、シルバーナ様は赤色だ
魔族の中で魔力を大量にもっっている者は目の色が赤くなる
ウロス様も100年前までは目の色が赤かった。
色が変色したのは、シルバーナ様が生まれてからだったはず。
人間などの生物でできないことは魔族に多くできる
例えば、魔力を分け与えるなど
この情報を人間は案外知らない
魔族は長寿であるほどその魔力量は強大だ。
「これでは、我々の復讐が、くそおお!あの人間め!」
「父上落ち着いてください。もう無駄に魔力を消費しないで下さい」
そう、シルバーナ様言うようにウロス様はもう魔力を無駄使いできない
目の色が黒になったということは強大にあった魔力を娘に与えているからだ。
そして、ここが人間と魔族の違うところでもあり
人間が自分の魔力を全部使っても気絶するだけで済むが
魔族は魔力そのものが命の源のため、魔力がなくなるということは…死に直結する。
「くう、すまぬな娘よ。どうやら我も、もう限界が近づいているらしい、軍隊の上に張った魔力の結界、あんな人間にはがされた上に軍隊は壊滅」
そうウロス様は10万を超える軍隊の頭上に魔力の結界を張っていたのだが、それが先ほどの人間にさも当然のように破られて、軍隊も…
「父上に落ち度はありませんでした、あの人間が異常なのです」
「ウロス様あれが、西の勇者ではありませんか?」
「違うな、西の勇者とは幾年か前に争ったことがあるが、あれは金髪に聖剣と呼ばれる武器を扱う、先の者は武器を使わずに魔法だけで攻撃してきた。」
「そうですか」
「父上、行きましょう」
「あぁ」
荒らされた平野に仲間の死骸を置き、生き残った者達でウロス様の城に戻る準備を始めた
ウロス城に着くまでにかかる時間はわずか数秒それも我らが幹部にワープ、という魔法を使える者がいるからだ
「ルクルッタ、そのワープって一体どういう原理で発動できてるの?」
ルクルッタは堕天使で、元は天使で神の使いだが、何をやらかしたのか知らないが堕天して今はウロス様の軍の幹部を担っている。
白魔法と黒魔法を中心に扱い、二色混合魔法も大量に扱える。
そんなルクルッタ、見た目はというと、さすがは元天使と言わざるを得ない、完全なる美人だ
そして、背中に生えた漆黒の翼、おそらく以前は白かったのであろう
頭の上の浮かぶ壊れた天使の輪っかもある、黒く変色しているが…ルクルッタ本人は天使の輪っかだと自称している
ちなみに私よりも早くは飛べないとのこと
そんな堕天使ルクルッタは私に声をかけられて少しうつむきながら話し出す。
「…うん、これ…わね…は」
「は?」
「はずかしいいい~!!見ないでヴァミーヤちゃん」
「いいから話せ、この極度の人見知りが、あっ違う、魔族見知りが!」
そう、このルクルッタは極度の人見知りならぬ、魔族見知りなのだ。
私はルクルッタの頭上にある黒い輪っかを掴みながら
「いいから話しなさい!なんでこんな魔法が使えるの?」
「わああああああ、私の大事なもの取らないでえええ、それはせめてもの私が元天使だった証なんだから!」
そんな、ルクルッタの態度に少しばかりイラつき
次に羽根を鷲掴み、引っ張る
「うるさい堕天使!いいから話しなさいよ!あっ、ちょっ、装備を引っ張るな!見える見える!オイやめろおおお!!!」
「何を騒いでるの!今がどういう状況かわかっているのか!同じ幹部として恥ずかしくなる」
私達のつかみ合いを見るに堪えないという感じでシルバーナ様が叱りながらこっちに歩いてきて
「ひぎゃっ」
転ぶ…
「シルバーナ様、その大丈夫ですか?」
「見るな…」
言い忘れていたがシルバーナ様は、かなりのドジっ子だ。
極度の魔族見知りの堕天使とドジっ子の魔王の娘
ウロス様が遠い目でこちらを見やりながら言う
「あぁ、最悪だ。」
いやはや、サブタイトルにこの作品へのやる気を感じないのは、作者の私だけだろうか…
編集作業をしていると、なんだか変なタイトルが多くて、自分でも直すたんびに
「なぜこんな、サブタイトルにしたんだ」という、疑念がたくさん浮かび上がります。
そんなこんなで今は再編集をしながら、自分の未熟さに頭を悩ませています。
ということで、もしもいいなって思ったら、感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくお願いします。
んじゃね~




