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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
19/413

一足先は崖


「…」


 俺が帰ってくるとアリとセレスが無言で見てくる


「「…」」

「な、なんでしょう?」

「カイトどこ行ってたにゃ?」


 ジト目でこちらを見てくるアリ、違うこれジト目じゃない、鋭い切れるような視線だ。

 嘘を言ったらなんかいろいろやばいことになる目だ。


「えーっと、寝てたらどっかの国を攻めようとしてた魔王軍と遭遇しました。」

「どう思うにゃ?」


 アリはセレスに語り掛ける


「嘘を言ってるようには見えないけど、何を隠してるの?言いなさい!ほら言いなさい!あっなんで目をそらすの!なんかやましいことでもあるの!」


 うーん、エロい格好のハーピーがいた程度だけど

 そんな、事をそのまま伝えれば変なお店に行ってたのではと勘違いされそうだし

 何とかして、濁すか…


「何してんの?アリ」


 なかなか話出さない俺にしびれが切れたのか、アリが急に俺の香りをかいでくる

 そして、シーツのほうも臭いをかぐと…

 急に動きを止めて、俺を睨みだす


「女の匂いだにゃ…」


 ひっ!怖い、この子なんでそんな目ができるの!?そんなかわいい顔でそんな顔ができるの!?

 オンナコワイ

 ヤンデレキャットピープルコワイ


「に、匂いだなんて、ははは~あるわけ、ないだろ?」

「なんで私に聞くのよ。知らいないはそんなのあんたがどこの女と一緒にイチャコラしようが勝手にすればいいじゃない。」


 以外にも平然と言いのけるセレス

 俺はてっきりセレスから少なからずとも好意を持たれていたと思っていたが、俺の勘違いだったようだな

「ちょっとセレス!それ私のソーセージだにゃ!セレスちゃんのはこっちにゃ!ねぇしっかりしてセレス!」

 

 うつろな目でアリの朝食を食べるセレス、いや案外動揺しているのか?

 まぁ、この二人に好かれるのは悪い気分じゃない、けど…どうせならわがままなエルフとヤンデレキャットピープルじゃなくて、ごく普通の女の子に好かれたい

 もう人間でなくてもいいから、美人で常識のある子なら、大歓迎なんだけどな

 俺がため息交じりにそう思ってると、アリが俺のソーセージをフォークで刺してきながら、質問してくる


「ところでどうやって帰ってきたのにゃ?」

「あぁ、迷子になったセレスを見つける時と一緒で、セレスの身に着けてる神具の魔力を感知してな」

「「神具!」」


 俺が神具を感知したということを話すと、セレスの身に着けている服が神具だと分かった、セレスとアリ

 先ほどまで呆けていたセレスは口をあんぐりと開けたまま驚いており、アリに関しては尻尾と耳がピンと張っている

 二人の大袈裟なまでの反応を見て、俺はというと

 

「うーん、このソーセージ美味いな」


 一人二つまでと言われて配給されたソーセージのアリに盗まれたことで残った一つを存分に楽しんでいた。

 セレスのあんぐりと開いた口を閉じさせてあげるアリ

 セレスも意識がしっかりしたようで、朝食を食べながら質問してくる


「神具って神の防具って防具ってことよね?」

「んあ、そうだぞ、うーんこのポテトもうまいなぁ」

「にゃんでそれをセレスちゃんが持ってるにゃ?」

「まぁ、理由を話してもいいけどお前ら信じるか?」

「信じるから!」

「話してにゃ!」

 

 二人とも、机に身を乗り出してくるほど聞いてくる

 奥のほうで食事をとっていたマザーが二人を見ながら咳ばらいをする

 二人は顔を赤くして、周りの子供たちにも笑われながら、ちゃんと着席をする


「ん~、このスープもうまいなぁ」

「「早く話して!!」」


 二人が注意されている間も、朝食を堪能していると、また二人が叫びだし

 これまた同じように、奥のほうにいるマザーに咳払いで、「静かに座って食べなさいと言っているように聞こえる」


「髪の毛がバーコードの神からもらった。」


 セレスとアリはお互いの顔を見合って、再び俺を見ると


「嘘ね。」

「嘘にゃ」

「信じねーんじゃねーか!ふざけんな!」


 今度は俺がマザーに怒られた…


 俺らは朝食を終えておばあさんことマザーにお世話になったといった後で帰ることにした


「お世話になりました。」

「また来てね、いつでも歓迎だからね、あ、あと私も孫も期待しておくわ」


 今この人なんていった!?

 俺はその言葉を記憶から消すことに

 おい、アリ何を照れてやがる、いやだぞ俺


「お兄ちゃん」


 フミンが俺に近づき笑顔で話しかけてくる


「はい、何でしょうか?」

「なんで敬語なの?」

「気にするな、なんだ?」

「次来た時にはもっと大きくなってるからその時は~」


 お兄ちゃんの初めてもらっちゃうよ

 フミン、恐ろしい子!!

 俺の耳元でそうささやいたフミンは満足したのか教会の中に戻っていく


「どうしたの?フミンに何言われたの?」


 セレスが青くなった俺の背中をさすりながら聞いてくる


「初めてを奪われる」


 そうつぶやく俺をみてセレスが


「それは一大事ね、大丈夫よ、いざとなったら私が」

「私がなんだ?言っとくが俺は嫌だぞ」

「何を勘違いしてるの!あの子から守ってあげるってことよ!」

「どうやって?」

「それは~、アリ任せたわ!」

「他力本願かよ!このバカエルフが!」

「なんですって!」


 俺たちがいつも通りつかみ合いの喧嘩を始める前にアリによって止められ

 俺らはその場を後にした。


「ねぇ、ところでさ。この、服の事なんだけど。」

「あぁ、俺いらないからお前持ってろよ。そうすれば安全だろ。」

「う、うん、ありがと」


 俺がそういうと頬を紅潮させて感謝してくるセレス

 それを見てアリが


「へぇ、いいなぁ、私にも頂戴にゃ」

「いや、これ一着しかないから」

「なんでセレスだけにゃ?いいにゃぁ」

「ア、アリ、怖いやめろ!その顔で肩を掴まないでくれ!分かった分かったから何とか用意するから今は我慢してくれ」

「ならいいにゃ」


 態度の豹変の仕方が怖すぎる

 孤児院からしばらく歩くことで、馬車を止めていた場所に着くが


「今回は私のせいではないわよ」

「仕方にゃい、だってここスラムだにゃ」


 我らがトラブルメーカーのセレスがおどおどしながら言うがそんなことは分かっている

 そんなセレスを慰めるように言うアリ

 そして、預け人のおじいさんが出てきて


「お客さん大変申し訳ございませんでした!」


 俺らの前で何故この文化を知ってる?のかと聞きたくなるほどの見事な土下座をして見せる

 土下座は日本の一つの文化、他言は許さん

 っていうのは置いといて、まぁ俺らの目の前で起きてる事態を言うと


「馬車の馬!奪われたあー!!」

「ごめんなさい!お客様あー!!」


 馬車の馬だけ奪われていた。


 馬車を盗まれてしまったカイトと仲間達、さてはてこれから彼らはどうするのやら

 とりあえず、これからも面白い展開になっていくこと間違いなしだと思いますが

 作者である私は、毎日投稿の大変さにゲロが出そうです。

 いや、結構汚い表現だったな、すみません

 とりあえず、頑張っていきますので、もしもいいなって思ったら、感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくお願いします。

 んじゃね~

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