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魔法が使えないエルフと最強魔法使いの冒険譚  作者: タライ
トント王国編
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ヤンデレキャットピープル

「説明するにゃ」

「いえ、そのあの…マザーにここの部屋をあてがわれたんだけど、その爪痛いです…」

「えっ、マザーにここを?」

 

 アリの着替えに遭遇してしまい、その柔肌を見てしまった俺は、すぐに部屋から追い出されて、着替えを済ませたアリに、部屋に入れられて問答無用で、顔に引っかき傷をつけられた

 冗談抜きで痛い…

 そんなアリに事情を説明すると、尻尾をぴんと張って驚くアリ

 

「そうにゃるほど、じゃあカイトは悪くないにゃ、ごめんにゃ」

「そうだろ!俺悪くないだろ!」

「うん、でも今日は床で寝るにゃ」

「…」

「何にゃ?」


 俺はベットを見る

 サイズはかなり小さく俺たち二人で身を寄せ合ってやっと寝れるほどで…

 つまりは…


「にゃ!させにゃいにゃ!」

「やめろ!放せ!爪で服を引っ張るな!あぁ!やぶれるやぶれる!」


 俺はベットに急いで飛び込もうとしたがそれをアリに止められる


「私がベットで寝るにゃ!女の子をいたわりにゃさいにゃ!」

「へーん、女の子相手だろうと俺は床では絶対に寝ないよーだ!むしろお前が床で寝ろ!」

「にゃんてことをいうにゃ!最低にゃ!女の子に床で寝ろだにゃんて!男として最低にゃ!あっ占領しようとするにゃ!」

「は~な~せ~」


 俺は何度もある言葉が浮かぶが先日こちらに来る恐怖を思いだす。

 そう…間違ってこいつに抱き枕にされた時を

 一緒に寝ればいいじゃんと言えればどれだけ簡単か

 実際これがアリではなくセレスならそれで済んだ

 まぁ…セレスの場合はあとでセレスが完全に寝ているときにマリオネットとかで床に置いておくけどね、なんでかって?

 あいつ胸の遺物がな

 まぁ見方によっては宝物がでかすぎてだめだし

 あと俺の息子をまた蹴られそうだから

 そのぶんアリなら別にいいのだが、抱き癖なら許す…爪がだめなのだ


「爪切れば?」

「どうして、このタイミングで爪を切る話が出てくるのにゃ?」


 おぉ、こっわ怒ってる

 それならあんまし刺激しない理由というか言い訳を…

 考えてもいい感じの理由が思いつかなったので、簡潔に理由が伝わるように言ってやる


「お前となら寝れる!」

「ふんにゃ!」


 グーで殴られた…


 唐突に気になって、窓から外を見ると

 月、今日は三日月か~

 ってか今更だけど、月が三つあるんだな~

 

「なぁ…なんで月が三つあるんだ?」

「・・・」

「無視するなよ」


 俺が殴られた後に色々口論した結果

 今一緒のベットに背中合わせで寝ている

 いつしかのセレスの提案の状態だ。あれ俺の提案だったっけ?

 まぁいいか


「なぁ、おいってば」

「・・・」

「そうかよ、悪かったよ」


 俺が諦めて寝ることにする

 あれれおかしいな、目から汗が出てるぞ

 まさかあれか無視されて悲しいとか寂しいとか思ってるの俺、まるでセレスじゃないか

「ちょっと・・・違うそんなつもりじゃなったにゃ、ほら泣かないでににゃ」


 俺が急に黙ったのが気になったのか

 アリは俺が目から汗を流していることに気づく


「カイトは、なんというかメンタル弱いにゃ」

「いや、きっとセレスのがうつっている可能性が…」


 何だろう、何かかが引っかかる

 何かを忘れているような…一体何の事だろう

 俺が思い出そうとしていると、アリが急にベットから立ち上がった

 俺はどうした?と聞くと


「爪切るにゃ」

「そりゃまたなんで?」

「私、抱き癖があるにゃ、でもカイトが爪を切れって言ったのは私の爪が刺さるからだにゃ?」

「あぁ、まぁそうだな」

「はぁじゃあ、切るにゃ」


 アリはベットの傍ににある棚を開く

 爪切りを取り出し、自身の爪を切っていく


「ほら切ったにゃ、まぁほんとは冒険者としての武器として使いたかったけどにゃ」

「なんか、ごめんな俺の我がままで」

「別に、カイトが気にすることはないにゃ、これからは私一人じゃにゃいから、カイトが気にする必要はないにゃ」

 

 なんだか、少し寂しそうに言うアリだが、顔はすごくすっきりしているように見える。

 だが、爪を切ったということは、抱いてくるのか

 アリは再びベットに入る


「ほらそっち詰めるにゃ」

「おう」


 ベットに着いたアリはすぐに寝てしまい、俺の期待する事態にはならなかった


「すぅすぅにゃあ~、そのマタタビをよこすにゃ~」

「どんな寝言だよ。うおっ」

 

 前言撤回、アリが抱き着いてきた

 気持ちよさそうに寝息を立てるアリ

 背中越しの時間も終わり今は向き合った状態で俺の胸でアリが寝息を立てている


「わ…の…も…ゃ」

「寝言か?何言っているかよく聞こえんな、こんなに近いのに」

「かい…は…わたし…も…にゃ」


 なんと言っているのだろう、耳を澄ましてなんとか聞き取ろうとする


「カイトは…だけの…にゃ…」


 あと少しで聞き取れそうだけど、俺がなんだろう?


「カイトは私だけのものにゃ」

「おう、何だろう照れ臭いな~」


 なんだか、短い間でかなりなつかれたなと思って、少し照れ臭くて頬を掻くと


「私だけのもの、私だけのもの、私だけのもの、私だけの・・・ものにゃ」

「…えっこわ」


 今日一番の恐怖を感じる俺だった。


 はい、ついにアリの本性の一旦がみれましたね~

 まぁ、これからも個性的なキャラクターがたくさん出ますので、乞うご期待を

 では、もしもいいなって、思ったら感想、評価、レビュー、ブックマークなどよろしくお願いします。

 んじゃね~


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