乾田と中干し
乾田とは排水がよく非灌漑時に土壌が乾燥した田で、弥生時代には乾田があったとされている。
乾燥しているため畑作として利用が可能で、二毛作が利用でき麦を裏作として栽培し穀物の収穫量が増加できる。
湿田であれば硫化水素が発生しやすく、硫化水素の影響を受ければ根腐れなどの影響を受け枯れてしまう場合もある。
乾田であれば土壌に酸素の補給が出来、牛や馬などの家畜を農耕に利用できる。
家畜を利用するためには、人とは違い重量があるため足をとられるので湿田では利用できず乾田で利用される。
牛や馬などの家畜を利用する場合は操るのが難しく、現代のような四角い田が必要になってくる。ただ四角い水田や畑を作る作品が多いが、なぜ四角いのかの理由が欲しく現代であれば機械が入れないとか言ったもので人力だけであれば丸でも星でもいろんな形でいいと言いたい。現代でも機械を使わない場所であれば三角の田はあります。
中干とは稲を栽培している途中で水田の水をすべて抜き乾燥させる農法で、第2次世界後に日本で急速に普及し生産量に大きく影響するらしいです。
稲というのは水に浸かっている状態で分げつという新しく穂のできる茎が出てきます、特に何もしなければ茎が多く発生してしまいます。
穂のできる茎が多く発生すれば収穫量が上がるという物ではなく、栄養が足りず実の詰まってない穂だけがたくさんできるだけなのです。
中干しをすることによって、分げつの発生が抑えられます。
果物などで糖度を高めて高品質な物を作るために 摘果し間引く事をするように、稲も間引く事によって実の詰まった良い米がとれるのです。
中干しを行うことによって分げつが抑えられ、土壌に酸素を送り込み硫化水素の発生を抑え、土を乾燥させ固くさせることで台風シーズンと重なる秋に倒伏することを防ぎます。
ただ灌漑設備のない土地では利用できないので、それだけは注意です。
乾田化する方法として現代では塩ビパイプを指して水を抜く方法があるので、戦国時代で適用しようとしても塩ビパイプなんてないので代用します。
竹を真っ二つに割り、節を取り除いた物を火であぶり表面を炭化処理させ防腐処理した物を再度合わせ、紐などで縛りパイプとします。
多少漏れても問題ないと思います。
なぜ畑や水田が四角いのかって事で、アメリカだと地下水をくみ上げて育てる作物だとスプリンクラーをりようするので円形です。