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ロケットストーブ

 ロケットストーブは1980年代に途上国で使用することを目的として開発された物で、必要な材料や要求される技術レベルは低く十分に作成可能な物。


 基本構造はアルファベットのJ字型の窯を覆うような形で熱が周囲に逃げないように断熱材を詰めたもので、鉄板を利用する物やレンガだけで組むものなど必要とする材料が簡単に用意できる。


 wikipediaの煙突効果の説明によると、煙突の中に外気より高温の空気があるときに、高温の空気は低温の空気より密度が低いため煙突内の空気に浮力が生じる結果、煙突下部の空気取り入れ口から外部の冷たい空気を煙突に引き入れながら暖かい空気が上昇する現象をいう。


 ロケットストーブは窯を断熱材で覆うことによって燃焼窯の温度が上昇し、煙突効果によって通常の窯よりも空気の流入量が増えさらに温度が上昇し通常の窯では1次燃焼として一部だけが燃焼していた木ガスが、1次燃焼で燃えなかった多くの木ガスと酸素が反応する熱を利用した2次燃焼が得られ通常の窯よりも高効率で高温を利用できるようになる。

 2次燃焼を利用することによって薪を燃やした時に発生する煙はロケットストーブでは少ない事や、通常薪で使用されるのは発熱量の多い広葉樹ですが高効率のためスギなどの針葉樹も薪材として使えるようになる。


 断熱材として利用できる物に火山の噴火時に生成された多孔質の軽石が断熱材として使え、現代ではあまり見なくなったけど大規模な土地改良工事のない時代であれば入手が楽な素材で断熱材ぐらいしか用途が無いので買おうとしてもタダみたいな値段だと思う。


 作者は舗装路が無いのに馬車などの荷車は使えず現実的でないと考えますが、それは通常使用する時の荷車の重量の問題で数百㎏やトンを超すような重量ではゴムタイヤとは違い摩擦抵抗の少ない木製の車輪では轍を越えられないと考えているからです。

 経験則として木製の車輪100㎏や200㎏程度の重量であれば轍でガタガタになった道であっても荷車は利用できるので、ロケットストーブを荷車に載せ行軍時の飯炊きなどに使え通常の窯よりも鍋などもすぐ加熱され調理時間の大幅な短縮効果と排煙が少ないので敵に見つかるリスクが減るメリットがある。


 街中であれば炭を使わなくても排煙が少ないため荷台に載せて屋台が作れるようになり、路上販売などができ現代でもたまにいる屋台のラーメン屋や蒸し器をつけて饅頭や肉まんを販売したり、石窯に変形させて5分程度で焼けるピザとかで領主なら商売を活性化させるのに使ったり、資金がない時に既存商人と競合しない新形態の商売として金を稼げるという利点がある。


 製塩業も揚浜式塩田→入浜式塩田→流下式塩田と製塩業も効率化されていくが、塩田の知識が無くても薪の消費量が減るので初期投資するだけで塩価格が大きく値下がりすると思う。

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