表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/144

61:

*****

*****

 久しぶりの実家は雅子にとって楽園だった。

 もう、憂鬱な思いを抱きながら生活する必要はない。


 小鳥のさえずりが聞こえそうだ。


 今は心底、幸せを感じる。

 引っ越しを終え、離婚届けも提出し、ようやく一つのケジメがついた。

 ただいま。幸せ。

 離婚に至ったが、一応は秀郎にも感謝している。彼とは合わなかっただけなのだ。

 自身も多数至らぬ点があった。反省すべきところも多い。

「あぁ。色々あったなぁ」

 引っ越し業者のマークがプリントされたダンボールを開け、運ばれた荷物を取り出しながら雅子は感傷に浸る。

 後悔は一切なかった。

 私、雅子は人生の新しいスタートを、きる!

 部屋の整理を終え、箱から取り出した一足のシューズを持ち、部屋を出た。



 ハワイで購入した美しいベビーピンクのマノロのシューズを履き、雅子は家の玄関のドアを開けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ