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4:ついにご対面!

 そんな一連のやりとりを思い出しながらお見合い当日、お見合い場所である和食店に着き、案内された部屋に入る。

 部屋に入るやいなや、仲人であるおばさんが

まぁ、よく来てくださりました。もうお見えですよ」と、私と母をにこやかに出迎えた。

 

雅子は少し緊張しつつ、中の様子を伺った。

 

奥の席に座っている、母よりも年齢が少し上だと思われる細い女性と、隣にうつむいた男性が座っていた。

 あれがお見合い相手と、その母親か。

 

その女性と男性はこちらに気がついたようで、緊張した雰囲気で雅子と母親に挨拶をした。

 

男性と雅子が対面に、そこから少し離れた席に母同士が対面といった席になった。

 雅子が着席すると相手の男性は明らかに緊張をしているのがわかった。

 

背中と胸が丸く縮こまり、恐縮した印象すら感じた。

 

しかし雅子は少し驚いた。何を驚いたのかというとその男性の風貌である。

 数日前に見せられたお見合い写真とは全く別人のような風貌であった。

 一瞬、かっこいいのかもしれない……?

 という錯覚すら覚えるほどの変わり様。

 

写真でかけていたような野暮ったい眼鏡もせず、写真よりかは十キロ以上痩せているように見えた。

 まさに、逆詐欺写真である。

 

実物の方が良いですねー、と点数があがるやつだ。雅子は心の中で『イイね』ボタンを押した。

 


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